【レンヌ】フランスで楽しめる本格アフタヌーンティー!It's Five O'Clock Somewhere
フランス・ブルターニュ地方は、古くから海を挟んで北側にあるイギリスとの交流が盛んな地域としても知られています。イギリス本島はフランス語でグランド・ブルターニュ(Grande-Bretagne:大きなブルターニュの意)と呼ばれたり、イギリスから渡ってきた宣教師たちの影響でケルト宗教が未だに根付いている土地としても知られています。そんな影響もあるのかないのか(?)、今回はレンヌにある素敵な英国風ティーサロンの「イッツ・ファイブ・オクロック・サムウェア(It's Five O'Clock Somewhere)」というお店を紹介します。
時間を忘れてまったりと過ごせるお店
メトロのサン・タンヌ駅からオッシュ広場を目指して歩くと目に留まる可愛らしいブリティッシュなサロン・ド・テがファイブ・オクロックです。
英語の「It's Five O'Clock Somewhere.」という表現は直訳すると「世界のどこかは5時です。」という意味ですが、「少しお酒を飲むには早い時間だけどビールなどを飲んでくつろぎませんか?」という誘い文句に使えるのだそう。このお店は紅茶がメインのお店ですので、より広義に、「時間を忘れてまったりとした時間を過ごしませんか?」といった意味で用いています。
今回は日曜日限定でオーダー出来るアフタヌーンティーを楽しんだので、私たちの食べたメニューを写真と共に紹介します。
予約必須の限定アフタヌーンティー:軽食
・サンドイッチ・アソートメント:しっとり触感のパンに、フランス風アレンジの効いた具がマッチしています。様々な味わいが楽しい盛り合わせです。
- きゅうり、クリームチーズ、ミントのサンドイッチ
- スモークサーモンとレモン風味のバター、新玉ねぎのサンドイッチ
- たまごサンド
- ブルーチーズ、クルミ、ベビーホウレンソウのサンドイッチ
・ヴェリ―ヌ:ガラスの器に入れられた料理全般を指しますが、アフタヌーンティーにしては珍しく温かいスープが出てきました。
- グリーンピースのクリームポタージュ、ミント風味
予約必須の限定アフタヌーンティー:スコーン
・スコーン:スコーンは計3種類の中から選ぶことが出来ます。今回はオーソドックスな、プレーンとドライフルーツのスコーンを試してみました。イギリスのものと比べて、優しく軽いフランスらしい食感に仕上がっていました。イギリス伝統のクロテットクリームではなく、マスカルポーネとジャムの組み合わせも珍しく、新しい楽しみ方を提案しています。
- プレーンまたはクランベリーとレーズンのスコーン、マスカルポーネクリームとイチゴまたはオレンジのコンフィチュールを添えて
- チーズのスコーン、玉ねぎのチャツネと有塩バターを添えて
予約必須の限定アフタヌーンティー:ケーキ&紅茶
・ケーキ:アフタヌーンティーというと一口サイズの小菓子がお皿に並べられてくるのが一般的ですが、ここでは店内に並ぶ種類豊富なケーキの中から一品選んで食べることが出来ます。フランスではあまり見かけない英国風ケーキがずらりと並んでおり、イギリスへ小旅行をした気分になれます!
例)クイーン・ヴィクトリア・スポンジケーキ、レア・チーズケーキ、キャロットケーキ、スティッキー・トフィー・プディング、メレンゲ・レモンタルト、アップルパイ、ミリオネア・ショートブレッド、ブラックアウト・ケーキなど
・紅茶:たくさんの種類があって迷ってしまいますが、今回は王道のダージリンとイングリッシュ・ブレックファーストを選択。本格的な香りと味に、ひとりひとり違うイギリスらしい絵柄のティーポットで楽しませてくれました。
・冷たい飲み物:イギリスらしいローズ・レモネードとイングリッシュ・エルダーフラワーのジュースを頼みました。
これだけのボリュームで18ユーロと、アフタヌーンティーにしては良心的な価格設定なのも嬉しい所です。人気店なので日曜日以外も予約なしでの入店は難しいこともありますが、ケーキだけの利用や平日、土曜日のブランチもお勧めです。予約をしてぜひイギリス気分を楽しんでみてくださいね。
それでは、次回もとっておきの地元情報をお届けしたいと思いますので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
〈文・写真:高津竜之介〉
筆者
フランス特派員
高津 竜之介
NPO法人「日本で最も美しい村」連合在フランス研究員。レンヌ第2大学言語学部非常勤講師。現在は同大学人文社会学研究科において「世界の最も美しい村の比較研究」をテーマに博士課程在籍中。
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