マチュピチュは朝がいい! ブラジルからペルーへの旅

公開日 : 2014年01月24日
最終更新 :

少しご無沙汰してしまいました。2014年もブラジルより楽しい情報を発信していきたいと思っておりますので、引き続きよろしくお付き合いくださいませ。

ブラジルの学校や幼稚園は12月上旬から1月いっぱいお休みで、2月から新学年がスタートします。そのため、現在子供達がべったりくっついている状態です。

その子供達を連れ、昨年末にマチュピチュへ行ってきました!

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日本から行くよりはずっと近いと行っても、私が住んでいるブラジルのレゼンデからでもマチュピチュへ行くのは片道2日がかり。2歳、5歳、7歳の子供を連れていくには、高山病の恐れや乗り換えの多さなどの点でハードかも?? という疑問もよぎりましたが、深く考えずにとにかく連れて行ってしまいました。

旅と山が好きな私にとってマチュピチュは憧れの地。旅行から戻ってしばらくたつのに、ペルーへの旅行を思い返すとなんだかふわふわした気持ち。「あれは夢だったのかも」と思ってしまうほど。

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いくらでも眺めていたいマチュピチュの朝

マチュピチュの遺跡には2日間入りました。到着した日は昼前から。麓の村に1泊して2日目は朝6時から。

初日は遺跡との初対面の感動がありましたが、2日目に見た朝もやに包まれた遺跡はそれを上回る感動。

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「天空の遺跡」「空中都市」。遺跡と一緒に雲の中にいるのです。刻一刻と変わる光の色。霧が晴れる瞬間の清々しさ。

雑誌やテレビで何度も見たはずなのに、それでも身動きできなくなるような風景が広がります。

マチュピチュ遺跡の中で最も見晴しがいい見張り小屋(上の写真の右上)付近で、光と雲の移り変わりを長いこと眺めていました。

1日目に遺跡の中を1周歩いていたので、「あそこは太陽の神殿」「あれが日時計」などと、上から目で追うのも、飽きることがありません。

インディ・ジョーンズがマチュピチュを発見

多くのインカ都市がスペイン軍に徹底的に破壊された中、マチュピチュはインカ時代全盛期の建造物をほぼ無傷で残しています。

そしてこの遺跡を発見したのは、映画「インディ・ジョーンズ」のモデルになったアメリカの考古学者ハイラム・ビンガム。部下の隊員達があきれるほどの執念で、密生する蔓や木々を切り開きながら切り立った山を少しずつ前進し、遂にマチュピチュを発見したのです。

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約500年前のインカ帝国の栄華、そして滅亡。

約100年前のハイラム・ビンガムによる覚醒。

マチュピチュのロマンは、この二つのストーリーがあってこそ。

遺跡内を歩くのは1周2時間半

遺跡の中は見学コースに沿って歩き、一周2時間半くらい。マチュピチュはそんなに大きな遺跡ではありません。500人から1000人程度が暮らしていた町で、街全体がインカ帝国の宗教施設だったのではないかという説が有力です。

インカの神は太陽。太陽により近い山の尾根に、マチュピチュは建設されました。

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急斜面に作られた段々畑はインカ文明の特徴。マチュピチュ内の段々畑では主に神に捧げるチチャ酒の原料となるトウモロコシが栽培されていたと考えられています。

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遺跡内ではリャマが自由に草を食んだり、昼寝をしていたり。狭い通路ですれ違ったりします。

麓の村は日本の温泉街のような風情

マチュピチュで宿泊したのは、遺跡から400メートル下にあるマチュピチュ村。

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石畳の坂道にレストランや土産物店、マッサージ店などが並びます。客引きの声もかけられますが、どこか控えめ。アンデス系の人は小柄で威圧感がないからでしょうか、親近感も沸きます。日本の温泉街を歩いているような、懐かしい気分になりました。

次回はマチュピチュ周辺のトレッキング事情のお話です。

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