アイスランド1周 基本事項編

公開日 : 2016年04月05日
最終更新 :
筆者 : 尹 久奈

4月になって新年度が始まりました。アイスランドでは年度の変わり目ではありませんが、ようやく春の気配が訪れ、天気の良い時には日差しが暖かく感じられるようになってきました。

すると気になるのが、「アイスランド1周」です!

レンタカーを借りてアイスランドを1周する計画を考えている方も多いのではないでしょうか。今回のブログでは、計画する際の注意点を交えながら基本的な事項について紹介します。

アイスランドでの運転についてまとめたアイスランド運転ガイドなども参考にしっかり計画を立てて楽しい旅行を!

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一周が可能な時期:

冬はとりあえず辞めておきましょう。というのは、やはり雪で主要道路が閉鎖になり身動きが取れなくなることがあります。毎日宿を変えながら移動するロードトリップは、なるべく天候等での計画変更のリスクを減らしたいものです。雪が融け、天気が安定する4月下旬から10月上旬までがシーズンです。

一周するための所要時間:

アイスランドの国道1号線、リングロードと呼ばれるこの道沿いに進むには、レイキャビクを出発してから4日ほどでレイキャビクまで戻ることができます。ただし、ゴールデンサークルの観光や、その他の場所でもゆっくりとアイスランドの自然を楽しんだり、アクティビティに参加したいもの。現実的には6日くらい時間を取りたいものです。それでも日々の移動時間は3時間を越えます。

一周するための各日の旅程:

あなたが安全に運転できる時間は、1日何時間程度でしょうか? アイスランドの夏は白夜で暗くなりません。どこまでも、いつまでも運転できそうな感覚になりますが、どこまでも続く雄大な自然の中のドライブは眠くなってしまいがちです。中央分離帯やガードレールの無い道で、突如飛び出す羊や、鳥、それ違いのできない小さな橋や急カーブなど、意外と神経を使う場面も多いアイスランドの道。日本とはまた違う注意の仕方が必要です。

一周するための運転スキル:

アイスランドは交通量が少ないので運転はしやすいでしょう。ただし、前述のような動物の飛び出しや、ガードレール無しの急カーブ、対向車が見えない坂や、ラウンドアバウトなど、日本では目にしない道路状況があります。「おっと、ここは減速しなければ」「鳥が出てきたけど後続車がいないから減速して!」など道路状況に対応した運転スキルは必須です。(ちなみに、動物を跳ねた場合の損害は、保険でカバーされませんので全額自己負担です。)

一周するための車:

夏場はどんなタイプでも大丈夫です。リングロードは舗装がされており、小さなコンパクトカーでも大丈夫。ただし、コンパクトカーはトランクスペースも少ないので、乗客人数と荷物のサイズも考えて選びましょう。アイスランドのレンタカーにも色々あります。

一周するための宿:

その日のスケジュールにあわせて、その日に宿を取ることができればいいのですが...もともと宿泊施設の少ないアイスランドでは、事前の予約が必須な状態です。またホテルやゲストハウスの規模自体が小さいので、それぞれすぐに満室となることも。空き室のある宿を確保するためにも、少なくとも数日前には予約をしておかないと難しいです。安くていい宿を探す場合は、1か月以上前からのリサーチ&予約をお勧めします。ですので、アイスランドのロードトリップの旅程は宿次第という面があります。

※行き当たりばったりの野宿は辞めましょう! アイスランドでは近年不適切な場所での観光客による野宿、キャンプなどが問題になってきております。私有地や小学校の駐車場にテントを張ったりする人が出てきており社会問題になっています。休憩すること自体は問題ありませんが、トイレや水場はどうするの??という点です。キャンプ場を使用するなどして、周りの環境にも配慮をするように呼び掛けています。

一周するためのガソリンスタンド:

アイスランドは人口密度が低く、レイキャビクを出ると小さな町が点々とあるばかりです。100㎞以上町=ガソリンスタンドが無い場所もあるので、給油はこまめに、また次の町まで何キロほどなのか確認すると安心です。

アイスランドは建物や森が無いので、雨風をまともに受けます。強風で小さな車のハンドルが取られることも、珍しくはありません。

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ところで、一周って本当に島を一周するの??

いいえ、違います。いわゆるアイスランド一周というのは、国道一号線やリングロードと呼ばれる国を一周する道をドライブします。この道は幹線道路ですので、東部&北部の海岸沿いの小さな町や村は通らなかったり、ウェストフィヨルドやスナイフェルスネス半島などは、全く通りません。単に一周するだけでなく、フィヨルドや海岸沿いも丁寧にドライブしたいという場合、2週間くらいの時間が必要です

次のブログでは実際のモデルコースをご紹介します。

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