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イタリア/ローマ特派員ブログ 阿部 美寿穂

イタリア・ローマ特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

ローマからこんにちは!
皆さまご存じのように、イタリアは新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、2020年3月10日よりイタリア全土で移動制限が適用されることとなりました。その日から、家からも出ることもままならない状態が約3ヵ月続き、筆者もまるまると3.5kg太ってしまいましたが、何とか生き延びております。

イタリアは、コンテ首相が、1月末に6ヵ月間の非常事態宣言を発令しましたので、いまだ7月31日までは緊急事態下に置かれていますが、7月に入り夏の陽気がもたらす気分の解放感とともに、ようやく罪の意識をあまり感じずに外を歩けるようになりました。とはいっても、ローマはたびたびクラスターが発生している状態で、油断できる状況ではありません。

つい数日前は、筆者の親しい友人がコロナウイルスに感染の疑いがあるということで、PCR検査を受けてきました。近所の病院に腰の痛みで行った際に、診てくれたお医者さんがコロナウイルスに感染したことが判明し、該当するであろう週に診察した患者さん全員に電話連絡をして来たため、友人もその日に大急ぎで検査に行ったとのことでした。結果は陰性でしたが、筆者も念のため、友人の感染の有無がわかるまで自宅から出ないように指示がありました。実際、自分の身の近くに迫って来るとこうなってしまったことに対する諦めもありますが、不安はあるものです。
といった理由から、すべての方が安心して滞在できるとわかるまでは、観光目的でのイタリア訪問はおすすめしないのですが、本日は、少し前にローマの町をやっと歩くことができるようになりましたので、そのときに撮影した写真を紹介します!

ローマの今1.JPG

↑ 外出禁止で長い間歩いていなかったため、脚がほかの人の脚のような感覚になっていましたが、ただ歩くのもうれしく、暑さも気にせずに世界遺産のコロッセオに行ってきました。観光目的の方はまだ入れない状態ですので、地元民しかいません。地元民しかいませんと書いていますが、地元民すらいません。ご覧のとおり、コロッセオ前で人間に会うことはありませんでした。こんなに寂しそうなコロッセオを見たのは初めてです。
今日現在のイタリアのコロナウイルス感染者は24万3000人、1日当たりの新規感染者数はイタリア全土で200人前後出ています。


ローマの今2.JPG

↑ 続いて、スペイン広場です。スペイン階段も、いつもは世界中からの観光客が集まり、さまざまな言語が聞こえてくる場所ですが、このとおり蛍光色のベストを着たお巡りさんとローマっ子が数人いるだけです。首のうしろが焼けましたが、それでもいいと思っています。厳しいロックダウンで3ヵ月近く外に出られず、初めて長く外出をして、これほど日の光を浴びることができてうれしいと思ったことはありませんでした。いつか歳を重ね、この肉体が朽ち果てて行くときに、人間として、動物として、もっと太陽に当たっておけばよかったなあときっと思うはずだと心から感じたのです。コロナウイルス拡散前は、日焼けなどにも多少気を遣っていましたが、今はあまり気にしません。本当に大切なことがクリアに見えるようになってきました。


ローマの今3.JPG

↑ 暑くなると、こちらのバロックの巨匠ベルニーニのバルカッチャの噴水の周りにはいつも大勢の人が座っていますが、誰もいません。いかにローマは観光客であふれていたかがわかります。


ローマの今4.JPG

↑ こちらはパンテオンです。パンテオンの周りのレストランは開けているところが多いですが、観光客がおらず、したがって入るお客さんは誰もいないため、何軒かは普段はお店の中にいるウエイターさんたちが店の外に出てお喋りをしています。この広場も、歩く人は地元の人ばかりで、とても悲しくなりました。



⇒続きを読む"新型コロナウイルスと戦うローマの今の様子です!"

2020年7月13日

新型コロナウイルスが猛威を振るうイタリアから、2020年3月9日より現地の状況を見たままお届けしています!
イタリアでは一昨日(3月27日)、新型コロナウイルスによる1日の死者数がほぼ1000名に達し、ウイルスが流行し始めてから1日当たりの最多の死者数を記録しました。これでイタリアの新型ウイルスによる犠牲者数は合計で1万名を超えたことになります。ちょうど1ヶ月前は、イタリア全体の感染者数は200名程度でしたが、今日現在の感染者数は7万4000人となっています。1ヶ月でこのように爆発的に感染者数が増えてしまう怖ろしさを、現地で身をもって感じています。

Corona 29 marzo 2.JPG

↑ 販売活動におけるルールがより厳しくなった先週は、遂にお店の入口に遮断棒が出現しました! 地面の足元にもシールが貼られています。人と人との接触を完全にシャットアウトすることが目的であり、こんな形で買い物をしています。感染拡大防止の為、この小さなお店(食料品店)の中にお客さんは入店することができず、店の外から商品を選んで伝えないといけません。


これまでの、イタリア政府が発出した新型コロナウイルス感染拡大防止措置に関する法令の流れを簡潔にまとめてみたいと思います。法令の一つひとつの詳細と、その時点の最新の状況については、過去の記事をご覧下さい。


イタリアで最初に新型コロナウイルスの感染者数が多く出たのは、おもにイタリア北部のロンバルディア州(全体)、エミリア=ロマーニャ州(こちらの5県:モデナ県、パルマ県、ピアチェンツァ県、リミニ県、レッジョ・エミリア県)、マルケ州(1県:ペーザロ=ウルビーノ県)、ピエモンテ州(5県:アレッサンドリア県、アスティ県、ノヴァーラ県、ヴェルヴァーノ・クシオ・オッソーラ県、ヴェルチェッリ県)、ヴェネト州(3県:べネチア県、パドヴァ県、トレヴィーゾ県)です。

ですが、北部から徐々にイタリア全土に拡大していることもあり、2020年3月9日の夜にイタリア政府は、今まで上記の地域のみに適用されていた移動制限を、10日の朝からイタリア全土に適用すると発表しました。この首相令により住民は、基本的には外出してはいけないことになりました。ただし、職務上や、健康を理由とした移動などの必要性がある場合は除きます。


そしてその2日後、コンテ首相は、「新型コロナウイルス感染拡大を防止する為、3月12日から3月25日まで、イタリア全土で生活必需品の販売店、薬局、ドラッグストアを除くすべての商業および小売り販売活動の休止措置を取る」という声明を発表しました。生活必需品の販売店の中には、食料品店、スーパーマーケットなどが含まれます。また、公益に資するサービス、銀行、郵便、金融、保険サービスなどの生活に不可欠な公共サービスは休業することなく営業を保証されています。


しかし、25日の期限が切れる3日前の22日になっても、一向に感染者数の増加は衰える気配が見られなかったため、コンテ首相は上記の「販売活動の休止措置」を23日より、さらに厳しく、狭いカテゴリーの職種(お店)にしぼって営業可能としました。期間も25日までではなく、4月3日までに延長となっています。ですので、本来でしたら、26日からはイタリア国内のお店は営業開始の予定でしたが、現在のところ商業施設はまだ閉まっており、ゴーストタウン化しています。


また、22日の首相令では、3月8日発出の首相令第1条1項 a)で規定されていた「自らの住所、住居、居住地への帰還は許可される」という規定が廃止となりましたので、自治体間の移動が禁止となりました。ただし、航空券と有効な旅券を所持して、イタリアから日本に帰国される方の空港への移動、出国については制限されることはありません。イタリア旅行を目的とした国内の移動は絶対に避けねばならず、すでに旅行中であるイタリア人および外国人は、帰宅の為の移動であれば行うことが可能です。

Corona 29 marzo 1.JPG

↑ 筆者の前でスプレーなどの商品を買うお客さん。遮断棒の下でお札を差し出し、何だか怪しい取引のように見えます。今朝は、こちらのお店でクッキーを買おうと思ったのですが、お店の人に何度伝えても、筆者の伝えている商品名が間違っているようで(?)、「これ?」「いや違う!」「これのこと?」「その隣!」「この四角いの?」「それじゃない!」「じゃ、こっちでしょ?」「近い!」「これだな?」「惜しい!」の繰り返しで、新型コロナウイルスによる規制でなければ、どう見てもお兄さんとふたりでコントをやっているみたいでした。うしろの列に並ぶ皆さんに、笑いをご提供できたのが、せめてもの救いです!


⇒続きを読む"「各種制限15日延長の可能性も」イタリアの新型コロナウイルス最新情報"

2020年3月30日

新型コロナウイルスが猛威を振るうイタリアから、2020年3月9日より現地の状況を見たままお届けしています!イタリアでは、3月10日から新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の為、全土封鎖の措置が取られ、今日で自宅待機17日目に入りました。世界で中国を除いて最初にロックダウンに入ったイタリアですが、ひと足先に体験した者として、気が付いたこと、封鎖前にやっておけば良かったことなどをまとめてみました。日本は封鎖にならないことを願っていますが、皆さまの参考になれば幸いです。


なお、今日までに政府が発出した新型コロナウイルス感染拡大防止措置に関する法令と、現地の最新状況については、過去の記事でご覧いただくことができます。
外出時の自己宣誓書のフォーマットは、イタリア内務省により本日3月26日までに4回改訂が行われています。記事中に貼られたフォーマットなどの書類のリンクは、筆者が改訂ごとに更新していますので、全て最新のものです。


新型コロナウイルスに関する今までの記事:
2020年3月9日 イタリアの新型コロナウイルスの最新情報「今日から国内の博物館など観光スポットが一時閉館」こちら
2020年3月10日 イタリアの新型コロナウイルスの最新情報「今日からイタリア全土にて移動制限」こちら
2020年3月16日 イタリアの新型コロナウイルスの最新情報「12日からイタリア全土にて商業活動の制限措置」こちら
2020年3月17日 イタリアの新型コロナウイルスの最新情報「不便な日々の暮らしと高まる団結の気運!」こちら
2020年3月21日 イタリアの新型コロナウイルスの最新情報「今日から公園の散歩なども禁止に!」こちら



ロックダウンに入る前にやっておきたいこと


■もし封鎖が行われる場合、突然実行されるので心の準備をしておいた方が良い。
また、封鎖をしても感染者の減少などの結果が芳しくない場合、より厳しい措置や封鎖期間の延長も突然行われます。○日まで頑張る!と思って気を張り詰めて耐えていると、いざそうなったときに辛くなります。予防は徹底していても、気持ちは軽く捉えて、新型コロナウイルスと共存するような作戦に意識を変えた方が負担がありません。
イタリアの場合も、販売活動の休止措置は当初14日間の予定でしたが、その間も感染者が激増した為、途中で予告なしに更に9日ほど延長されています。
■政府による全土封鎖令の発出後は、危機感を感じた市民により買い占めが行われることはある程度予想していたので、1日の新型コロナウイルスの感染者がそれまでより早いペースで増加し始めた頃から、少しずつ洗剤やトイレットペーパー、乾燥パスタ、米、缶詰製品(ツナや豆、コーンなど)、パスタソース、冷凍食品などを購入しておきました。
予想は当たり、未だに洗剤やトイレットペーパーはスーパーの陳列棚にはありません。これらは常に役に立ちます。買い占めが起きたときのスーパー内の様子は、上部の過去記事の中でも写真でご紹介しています。

Corona 27 marzo 2_01.JPG

↑ スーパーで見つけたカップラーメンと焼きそばです。おいしいかどうか分かりませんが、とりあえず買っておきました。1個1.9ユーロ(今日のレートでおおよそ224円)です。実体験ですが、自宅待機が長く続くと、料理することも食べることにもやがて飽きてきます。動かないのでお腹も空かず、悪循環となります。様々なタイプの食べ物を用意しておくと乗り越えられます!


■封鎖に伴う販売活動の休止措置では、ウイルスの感染拡大の防止のため、食料品の買い出しはOKですが、緊急性のない電球はNGとなります。ざっと家の中を大丈夫そうか見ておくと安心です。電池やロウソク、ライター、懐中電灯は、ロックダウンに限らずいつも常備しておくと便利です。
■ここ1~2ヵ月位先に期限が切れるお食事クーポン、割引券は、まだ先があるから!とは思わずに使っておいた方がいいです。また、会う予定の友達とも会っておきましょう。


⇒続きを読む"「ロックダウン前にやっておきたいこと」イタリアの新型コロナウイルスの最新情報"

2020年3月27日
2020年3月23日
2020年3月21日
2020年3月17日
2020年3月16日
⇒すべての記事を見る

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  • 特派員プロフィール
  • ローマ特派員

    ローマ特派員
    阿部 美寿穂
    神奈川県出身。イタリア政府公認観光通訳、ツアーコンダクター(伊⇔英、日)。ローマ大学卒(文学哲学部文化遺産学専攻)、国立ペルージャ外国人大学修了。日本の公的機関で企画及び広報業務に6年間携わった後、渡伊。ご質問・ご相談などの各種お問い合わせはどなた様もお気軽にこちらまでどうぞ。また下記のSNSでは、イタリアの日常生活や旅行ヒントなどを毎日お送りしています!
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