Vinitaly2010ラツィオ州グレケットの騎手セルジオ・モットゥーラ(Sergio Mottura)
ヴェローナで開催された、イタリアワインの国際見本市Vinitaly2010についてのレポートをお送りしております。さて、ラツィオ州は「白ワイン天国」と称されるほど白ワインが多く生産消費されている州で、その代表格は、エスト・エスト・エスト(Est!Est!!Est!!!)、フラスカーティ(Frascati)です。しかし、この二つ以外にも、ラツィオ州では面白い白ワインが作られています。
上の写真は、ラツィオ州エノテカ・パラティウムでソムリエさんに勧められて以来、大好きになったワイナリー、セルジオ・モットゥーラ(Sergio Mottura)のオーナー、その名も、セルジオ・モットゥーラさんです♪セルジオ・モットゥーラは、モットゥーラ家によって1933年に創業。ローマの北、約100Kmのウンブリア州との州境に位置する、ヴィテルボ県チヴィテッラ・ダリアーノ村(Civitella d'Agliano)とオルヴィエート(Orvieto)に約130ヘクタールの葡萄畑を所有するワイナリーです。現在は、ラツィオ・ナンバーワンとの呼び声高いワイナリーです。
セルジオ・モットゥーラを代表するワインと言えば、これ。
★ラトゥール・ア・チヴィテッラ(LATOUR A CIVITELLA)、中部イタリアの土着品種グレケット(Grechetto)種100%の白ワインです。 輝きのある麦わら色、オレンジの花、グレープフルーツ、へーゼルナッツの香り、酸味は心地よく、余韻も長く続く素晴らしいワイン。グレケット種という葡萄品種は、オルヴィエート地区で、主に「ブレンド用」に生産される、いわば脇役の存在。セルジオさんは地元のグレケット種に愛着と可能性を感じてグレケット100%のワイン造りを始めました。近年は、ガンベロロッソ(Gambero Rosso)のトレビッキエーリの常連のワインとなり、コダワリを持ったグレケットが高く評価されています。
また、ボトルに描かれたハリネズミ(Istrice)の愛らしさも印象的です。セルジオ・モットゥーラさんに、ハリネズミの絵を使用している理由を尋ねてみると、「うちは、ずっと昔から環境に配慮した葡萄の栽培をしていているから、葡萄畑にハリネズミがやってくるんだ。これからもハリネズミが住むことができるような葡萄栽培を続けていこうと、ハリネズミをワイナリーのシンボルにしたのだよ。」と、語ってくれました。
その他にVinitalyで試飲させて頂いたワインの一部は、
★オルヴィエート・セッコ(Orvieto Secco DOC)
プロカニコ種50%, ヴェルデッロ種(Verdello) 25%, グレケット種25%
アルコール度数13%
口当たりよく、軽やかな白ワイン
⇒アペリティーヴォとして、また魚料理と
★ポッジョ・デラ・コスタ(Poggio della Costa)
グレケット種100% アルコール度数13.5%
土着品種グレケット種を主役にした白ワイン。
⇒カルボナーラ、アマトリチャーナ、ラザニア、魚料理と
★オリヴィエート・アマービレ(Orvieto Amabile DOC)
プロカニコ種(Procanico) 45%, ヴェルデッロ種(Verdello) 25%, グレケット種20%, レペッチョ種(Rupeccio) 10%
アルコール度数12%、残留糖度33g/lのアマービレ(半甘口白ワイン)
⇒クロスティーニ・ディ・フェーガト(鶏レバー)と
★ムッフォ(Muffo)
グレケット種 100%.
私のお気に入りの濃密なグレケット100%の甘口ワイン。
⇒フォアグラ、リンゴとリコッタのタルトなどと。
土着品種グレケット種を脇役から主役にし環境にも優しい高品質な白ワインを造っているセルジオ・モットゥーラさんの心意気に感激しました!ローマで「ハリネズミ」を見かけたら、ローマ料理と一緒に味わってみてください♪
カンティーナ・セルジオ・モットゥーラ
Cantina Sergio Mottura
住所:Piazza Unita' d'Italia 12 - 01020 Civitella d'Agliano (VT)
Tel. +39 0761 914501 - Fax +39 0761 1810100
sergio@motturasergio.it
di MARIKO AOKI (amalfi.mari@gmail.com)
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