Vinitaly2010 ルネッサンス期からのスーパートスカーナTenuta di Capezzana

公開日 : 2010年05月10日
最終更新 :
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カルミニャーノを代表するワイナリーCapezzana社のベアトリーチェさんとレオーネさん

 Vinitaly2010 の会場で道に迷って尋ねた人が、偶然、イタリアトスカーナ州プラート県カルミニャーノの名門ワイナリー、テヌータ・ディ・カペッツァーナ(Tenuta di Capezzana)の方でした。一緒に目的地を探してもらっても見つからず、「ウチのワインを試飲していっていったら?」と、目的地につくのをあきらめ、憧れのCapezzanaで試飲をさせて頂くことになりました♪

Capezzanaはカルミニャーノ(Carmignano DOCG)のリーディングカンパニーで、白いラベルのVilla di Capezzana DOCGで有名ですが、とある素晴らしいワインに巡り会ってしまいました!

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 その名は、GHIAIE DELLA FURBA (ギアーレ・デラ・フルバ)。ギアーレとは、「小石」を意味しますが、小石の多い水はけのよいトスカーナ、カルミニャーノの大地で葡萄栽培されています。カベルネソーヴィニオン種(60%)、メルロー種(30%)、シラー種(10%)混成の濃いルビー色の液体からは、ベリー類、熟したチェリー、バニラ、タバコなどの豊かな香りがたち、長い余韻に包まれる素晴らしいワイン!

「お・お・お、これは、すごい。」と真剣に感動していたら、「じゃあ、一緒にDegustazione verticale(垂直試飲)をしよう!」ということになり、Tenuta di CapezzanaのContini Bonacossi 伯爵家のLeoneさんが、もう閉店間際のところ(Vinitalyに限らず、イタリア関係の展示会は閉館1時間前には片付けに入ります(^^))、二人分のメモとペンを持ってきてくれて、GHIAIE DELLA FURBAの新しいビンテージから、徐々に古いヴィンテージを試飲させて頂きました。

 まずは2003からのスタート。現在、市場に一番多く出回っているヴィンテージだそうです。

その後、1999

1988

そして

1983へと。

ワインの色は濃いルビー色から、徐々に淡いオレンジがかった色に変わっていきます。そして、古いヴィンテージになればなるほど、旨味が押し寄せてきて!!ひゃあ、たすけて〜というほど、旨い!!!

 レオーネさんが、カペッツァーナとカミニャーノの歴史について語ってくれましたが、これがとても興味深い。カルミニャーノの地には3000年以上前から葡萄栽培始まっていたことが、エトルリア人の地下墓地の壁画から分かっていて、ルネッサンス期の1716年、メディチ家出身のトスカーナ大公コジモ3世によって、(Bando)という現在でいう原産地呼称が4地区が選ばれた際に、その内の一つとしてカルミニャーノが選ばれたそうです。ルネッサンス期にはは、メディチ家のカテリーナがフランス王朝に嫁いだことから、フランスとイタリアとの交流が盛んになり、フランスからは、カベルネが持ち込まれていたそうなのです。

 つまり、カルミニャーノでは、イタリアの土着品種サンジョベーゼとカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしたワインを、ルネッサンス期から栽培していたということなのです!

 1963年のDOC法で、カルミニャーノ地区は、キャンティ・モンタルバーノ地区に入れられてしまったのを、1975年にカルミニャーノDOCとしてメディチ家が作った呼称の復活に成功。その後の1979年に、ボルドータイプのGhiaie dell Furbaを造り始めたということ。

とても興味深いお話でした!(ちょっとマニアックな話で失礼いたしました。)

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