ローマめぐりにお勧めの本

公開日 : 2012年02月29日
最終更新 :

本日は2月29日。今年はうるう年ですね。季節に暦を一致させるためのこの措置は、古代ローマ、紀元前46年に採用されたユリウス暦ですでに4年に1回、2月にうるう日を挿入すると決められていたそうです。古代ローマ暦では3月が年初だったので、年末の2月に一日増やすことになっていたんだとか。さて、春も近づいた今回は、イタリアで手に入るローマ観光にぴったりの本を2冊ご紹介します。

まず1冊目。

『101 Cose da fare a Roma almeno una volta nella vita』

著者:Ilaria Beltramme 出版: Newton Compton

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タイトルを和訳すると「一生に一度はローマでしたい101のこと」。2007年12月に出版されてから、2週間で1万部を売り上げ、ベストセラー首位をキープし、ローマっ子の間でも話題になった読み物的ガイドブックです。ローマ生まれ、ローマ育ちの筆者は30代の女性で、独自の視点からローマの町を楽しむ方法を101のコラムにして紹介しています(イタリア語のみ)。

いくつか挙げてみましょう。

「ローマで最も美味しいカフェめぐりをする(Fare il giro dei caffe' piu' buoni della citta')」とか、「カンポ・デ・フィオーリでアペリティーヴォをする(Fare l'aperitivo a Campo de' Fiori)」などのグルメネタ、「ヴィッラ・ジューリア国立エトルリア博物館の夫婦の石棺の前で恋に落ちる(Innamorarsi davanti al sarcfago degli sposi nel museo nazionale Etrusco di villa Giulia)」や「パラティーノの丘からローマ誕生を追体験する(Rivivere la nascita di Roma sul Palatino)」といった歴史芸術に触れるもの、「テルミニ駅で遅れた電車を待つ(Aspettare un treno in ritardo alla stazione Termini)」なんてのまであります。長く住んでいてもなかなか101全部は体験できていません。

この本のヒット後、同出版社からはミラノ、ジェノヴァ、トリノ、フィレンツェ、ナポリなど各都市版も出版されています。また、2010年には『一生に一度はローマの夜にしたい101のこと(101 Cose da fare a Roma di notte almeno una volta nella vita)』や『一生に一度はローマで見たい1001のこと(1001 Cose da vedere a Roma una volta nella vita)』、2011年には『ローマで子どもと一緒にしたい101のこと(101 Cose da fare a Roma con il tuo bambino)』など関連本もぞくぞく登場。イタリア語を勉強している人におすすめです。

もう一冊。

『ローマの過去と現在』

著者: R.A.Staccioli監修 出版:Vision Past and Present社

こちらは日本語版、英語版もあり、CD-ROMも付いています。

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これは、古代ローマの遺跡を簡単な解説と豊富なカラー写真、挿絵で紹介している考古学的ガイドブック。面白いのは、現在の遺跡写真の上に当時の様子を絵で再現した透明セロファンのページが付いており、過去と見比べることが出来ちゃうことです。

これは、130年に建設されたハドリアヌス帝の霊廟。現在のサンタンジェロ城です。

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ね、面白いでしょ?本屋さんのほか、コロッセオ前なんかのお土産物屋台でも売っています。

比べてみると、古代ローマの繁栄がしのばれます。栄枯盛衰...。

地球の歩き方と、これらのガイドブックがあればローマ散策もばっちり!

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