カルネバーレの季節
イタリアでは、カーニバル(謝肉祭)の真っ最中です。イタリア語ではカルネバーレ。
カルネバーレは、移動祝日であるパスクワ(復活祭)までの46日間に渡る四旬節、の前の時期に行われるそうです(私はいつからいつまでなのか、毎年よく分かっていません)。特別な祝日はなく、平日は学校も職場もお休みではありません。
またヴェネツィアのカーニバルなどは有名ですが、地方や町によってはほとんど何も行われずに過ぎていくこともあります。前に住んでいたサンレモではそうでした。
ここローマではどうかというと、調べてみると、実はCarnevale Romanoといって中世の頃から行われていた伝統祭事だったそうです。現在のポポロ広場、ナヴォーナ広場、コルソ通りを舞台として、仮装、騎馬や山車の行進、古典仮面喜劇や各種の競技などが大々的に行われ、一般市民の娯楽として人気を集めていました。ゲーテやスタンダール、ディケンズ、デュマなどの作家によって記されたローマのカーニバルの記載も残っているとか。
その後この習慣も、開催中の事故や怪我人が多かったこともあり、イタリア統一とともに一時はすたれてしまいましたが、近年また復活させようという取り組みがあります。
復活版ローマのカーニバル、2012年は2月11日~21日に、ポポロ広場とコルソ通りを会場に、さまざまなイベントが行われています。
公式ホームページはこちら。
http://www.carnevale.roma.it/
花火や仮装しての騎馬行列、ショー、演劇、カップルや子どもたち参加のアクティビティ、ローマのカルネバーレの歴史をまとめたドキュメンタリー映写、などなど日替わりでもりだくさん。
この時期ローマに訪れることがあれば、ぜひ見に行ってみてください。
また2月に入ると、すでに子供たちは学校や週末に、お姫様や騎士、アニメのキャラクターなどに仮装して楽しんでいます。近所の広場にも土日になると小さなプリンセスやスーパーマンがぞろぞろ。
オスティアでも、たくさんのちびっ子たちが色んな格好で集まっていました。かわいい~~
我が家の息子くんはまだ6ヶ月。来年こそ仮装させて参加したいと思います。
最後に、このお祭りにつきもののお菓子として、多種ある中でも最も有名なお菓子をご紹介します。
それはフラッペ(Frappe)!小麦粉に卵を混ぜた生地を平らに伸ばし、両端をギザギザにカットしたものを油で揚げて、粉砂糖や蜂蜜をまぶしたものです。その起源も、古代ローマにあります!古代ローマでは、ラテン語でその名も揚げ物を意味するフリクテリア(frictilia)と呼ばれ、やはりカルネバーレの時期に食されていたそうです。イタリアおよびヨーロッパ、アメリカなどにも広まったお菓子で、英語では天使の翼(Angel Winds)という名称になります。フラッペという呼び名はローマ限定。イタリア各地でも様々な名前で呼ばれています。
オスティアには、この時期限定でオープンするフラッペ専門店があります。一年中で本当にこのカルネバーレの時にしか店を開けておらず、扱うのもこのフラッペと、もう一種類のカルネバーレのお菓子のみ(そのほかの時期は何をしているのか謎)。しかも繁華街でもない、普通のアパートの間に小さな店構えで開店しているんです。
しかし。そのフラッペの美味しさが人を呼び、このシーズンは平日の夕方でも列が出来ています。ここ、ほんとに生地が違うみたいで、他とも食べ比べましたが、とっても美味しい!
食べすぎには注意~~!!!
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