イタリアの確定申告・・・

公開日 : 2012年06月12日
最終更新 :

先日、確定申告に行ってまいりました。

今年は6月半ばが締切だとか。

イタリア語では、Dichiarazione dei redditi (所得申請)。毎年毎年、よく分からないままそれでも期限までにやらなきゃ・・・という焦燥感に追われ、コピーやら書類やらたくさん用意しなくてはいけないので頭がいっぱいになる、しちめんどくさい手続です。

日本でさえ確定申告なんてよく分からないのに、このイタリアで!

何事も日本の倍以上時間と手間がかかるこのイタリアで!

ただの被雇用者ならそこまで複雑ではないのかもしれませんが、土地持ちや自営業の人、副収入が一定額を越える人は大変そうです。

私の場合、昨年は出産にかかった検査費用や医薬品の支出が多かったので、医療費の分が免税になり、お金が戻ってくるであろうと予想されたのでがんばりました。

注)このブログで、イタリアの確定申告の仕組みや手続方法など、具体的に有意義な情報はお伝えできませんのであしからず・・・だって未だに自分でも良く分かっていないんだもの!すみません!

さて、そういうわけで自分で書類に記入なんて分からなさ過ぎてできないので、その名もCAF(Centro Assistenza Fiscale、税務アシスタントセンター)というところで、指定書類の記入・・・というか、パソコンに直接打ち込んでもらいに行きました。

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このCAF(税務アシスタントセンター)、普段は全然目に付かないのにこの時期はやたらあちこちで見かけます。前を通るたびに、「確定申告しろー」といわれているみたい。

連日、順番待ちしている人が外にもあふれています。なーんだ、やっぱりイタリア人だって分からないんだよね。

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昨年度の給料明細やら医療費の領収書やら身分証明書やらをコピーして、どっかり持っていき、3時間待ちの挙句、ようやく順番が回ってきました。担当のおじさん、一枚一枚丁寧に確かめながら、金額を打ち込んで指定書類に入力していってくれます。

不足書類があるんじゃないか、絶対一回でうまく行きっこない~、また別の日に出直して、長蛇の列に並びなおしだ~という恐れも杞憂に終わり、無事に終了。もちろん有料です。

さて、このイタリアの確定申告で面白いことを知りました。

それは、5‰ (つまり0.5%) という制度。

各自が納税する金額の、0.5%を、自分が指定する非営利団体、ボランティア団体や社会福祉、環境保護、文化財管理団体などに寄付することができるんです。

指定するには、寄付先となる団体のイタリア商業税番号を控えておいて、確定申告時に入力しなければいけません。これを指定しないと、自動的にカソリック教会への寄付金となるそうです。

ちょっと前までは、強制的にすべて教会へ寄付(・・・というか徴収?)されていたとか。

ちなみにドイツでは、住民登録の宗教の欄に「カトリック」と記載した人は、源泉徴収で、所得税の8~9%が給料天引き、教会に寄付されるそうです。廃止の方向で検討されているようですが。

我が家は無宗教・・・というか今の世の中の教会制度には、イタリア人であるダンナもおおいなる疑問を抱いているので、私たちは、寄付先としてSave the Childrenという子どもたちのための国際援助団体にしました。

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