ローマ教皇辞職の前に・・・迫るイタリア総選挙
来る2月24、25日はイタリア総選挙が実施されます。
先日のローマ教皇辞職のニュースに一時話題をかっさられた総選挙ですが、教皇は自分たちで直接投票をすることはできないけれど、総選挙では少なくとも政党を選ぶことはできます。
政治にクチをはさむとろくな事は無い、と普段はあまり関知したがらないダンナや同僚たちも、権利である選挙権を行使し、固唾をのんでこの国の行方を見守っています。
イタリアの国籍を取得していないので、選挙権を持たない私にも、街頭演説やビラ配りの方々は熱心。
ポスター貼りをしているのはやはり選挙権の無い移民と思われます(苦笑)。
各政党のマークにバツ印がついていますが、これは「投票する」時の印です。
投票用紙にこうした政党のマークが印刷されていて、自分が一票を投じたい政党にバツをつけるんです。
日本ではバッテンなんて、ダメ出ししているみたいですが・・・。
そもそも、遡ること2011年11月、悪化していた財政危機の責任を取るためベルルスコーニ首相が欧州各国から辞任を迫られ、ようやく退陣。知的で経済学者としての信任も厚いモンティ首相が臨時政権を執り、緊縮財政政策を実施。年金支給開始年齢の引き上げや、資産税や付加価値税の増税、解雇規制の緩和などを実施してきました。
国民の犠牲と血税のおかげで、この財政改革は欧州から評価を受けたものの、イタリア国内でのモンティ政権の支持率は暴落。2012年12月8日には、ベルルスコーニがPDL党首として2013年総選挙への立候補を表明し、これを受けてモンティ首相は辞意を表明、任期満了を待たずして総選挙が行われることとなったのです (ウィキペディアより)。
選挙のための演説や、表向き国民受けしそうな政策を声高に掲げ、厚顔にも再起を図るベルルスコーニ。さまざまなスキャンダル、問題発言、賄賂、海外からの批判をものともしない精神はすごい。
法王辞職の報道が出たときには、選挙活動に影が落ちたと苦言していたとか。
ソーシャルネットワークでは、なんとこんな合成写真まで作られ、揶揄されたということが新聞記事になっていました。
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