実は"水の都"ローマ!無料で飲める水飲み場マップ付き!

公開日 : 2013年07月17日
最終更新 :

古代より、水のおいしさと豊富さで知られてきたローマの街ですが、現代でもおいしい水は旅行者でも、誰でも差別されることなく誰でも無料で飲むことの出来る皆の共有財産です。

カエサル(シーザー)が生きていた頃の時代には、"この街はまるで水の上を歩くようだ"と表現され、それもそのはず、今日のおよそ倍以上の"水関係"の施設(水道、公衆浴場、噴水、ニンフェウムなど)が街中に溢れかえっていました。

現在、ローマの街中には2000以上の噴水があると言われていますが、実際は5000とも言われ、いずれにしても軽く2000~3000はあるように思います。

水道局で働く友人に尋ねてみたところ、正確な噴水の数は不明とのことですが、"ナゾーネ"(Nasone)という愛称で呼ばれる水飲み場はローマの中心部 (ごくごく小さいエリア)だけでも200個以上設置しており、24時間/365日清涼な水を噴出しています。ローマ市内ではナゾーネは2500個以上設置してあるそうです。

DSCN9108.JPG

ナゾーネの一つ。水は24時間流れっぱなし。

水の供給は全ての人に平等に提供されているサービスです。

街を歩いていて喉が渇いたら立ち止まって飲んだり、ジェラートで手が汚れたら洗ったりして便利です。お散歩途中のワンちゃん(犬)もよく飲んでいます。

その他にもフォンタネッラ (Fontanella)とよばれる飲料用の噴水も相当数点在しており、これらはしばしば大理石の彫刻で飾られ、美しい芸術作品になっています。

どんなに暑い日でも常にローマの水は冷たくおいしい為、時々スイカを冷やしたりしている人がいます!(怒られます)

Fontana.jpg

街角にある天使の噴水。奥さんがペットボトルに水を補給中。

DSCN9133.JPG

また、ローマの一般家庭の水道の水もよくおいしいと言われます。

一般に、ヨーロッパでは水道の水はミネラル分が多い硬水の為、軟水に慣れている日本人には飲用には不向きとされますので、特別敏感な方やお腹が弱い方はミネラルウォーターを購入された方が無難でしょう。

個人差が大きいと思いますが、少し試してみて体調に特に問題がないようでしたら大丈夫だと思います。現地の人も喉が渇けば普通に水道の水を飲んでいますが、ミネラルウォーターが好きな人もいるのでいろいろです。

よく知られているように、イタリアにはガス入りとガスなしの2種類のミネラルウォーターがあります。

ガス入りの水も Ferrarelle (フェラレッレ)などはおいしいと思うのですが、食事中に飲む水にすると、お腹がいっぱいになってしまいあまり食べられなくなりとても残念です。

ですので、ここ数年はだいたいガスなしを飲んでいます。逆にダイエットにはいいかもしれません。

イタリアのガス入りの水は日本でもネットショッピングで購入ができますので、ご興味があればご覧になってください。

12 Fontana del Moro.JPG

ナヴォーナ広場のムーア人の噴水。ローマには16世紀に活躍したバロック美術の巨匠、ベルニーニなどの彫刻で飾られた芸術作品のような噴水がごろごろありますが、街角にある名もない小さな噴水でもよく見ると、グロテスクな人間の顔の口部分から水を噴出していたりして水を飲む時不気味ですがよく造られているものもあります。

知っ得情報!ローマ中心部の無料水飲み場、"ナゾーネ"の配置図: こちらから入り、ページ下部にあるPDFのリストの一番上の、Mappa nasoni _ cartina の上をクリックすると開けます。

【追記/2017年6月】最近、Aceaのホームページの改訂に伴い、上記のページが削除されています。代わりにこちらのサイトでも詳しくご覧いただくことが出来ます!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。