イタリア人の友人達とバカンスへ!山での遊び方 その2

公開日 : 2013年07月27日
最終更新 :

イタリア人の友人達との夏のバカンスについてお届けしていますが(前回の記事 その1はこちら)、彼らはどういったバカンスの過ごし方や遊び方をするのか、風俗に焦点をあてて書いてみたいと思います。

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ペルージャのメインストリート。ヴァンヌッチ通り。一番暑い時間に撮影したため人が少ないですが、涼しくなる夕方からキノコがポコポコと生える様にあちらこちらから人がでてきます。

この時期のローマは、ローマっ子(イタリア人)は次々と夏のバカンスへ旅立って行く為、人も少なくなり過ごし易くなります。ローマが空になっていく(観光客は年間を通して常に存在しますが)ピークは8月15日のフェッラゴストと呼ばれる聖母被昇天の祝日頃訪れる為、筆者の周囲では逆に6~7月の早い時期にバカンスを取ってしまって、人が少ない過ごし易い時期にローマに戻ってきてのんびりと過ごす人も多いです。

特に、目に見えるように街中から車が減っていき、道端の駐車スペースで昨日までびっしりと隙間なく駐車されていた所がここ数日は空きスペースの方が目立ってきました。

周囲のローマっ子8人が今年の夏はどのようなバカンスの過ごし方をしたのか聞いてみました。

Aさん 60代  夫婦で地中海のコルシカ島(フランス領)へ2週間 コメント:太って帰ってきた。(奥さん)

Bさん 70代  息子夫婦とプーリア州(イタリア半島をブーツに例えるとかかと部分)にある海の別荘へ1ヶ月 コメント:海水が透き通るようなエメラルドグリーン色で最高に良い所。魚のフライがおいしい。

Cさん 80代  アブルッツォ州(ローマの東)の友人の山の別荘へ1ヶ月 コメント:特になし。毎年恒例なので。

Dさん 30代  友人と地中海のサルデーニャ島(イタリア領)へ2週間 コメント:この時期仕事が忙しく、休暇を2週間しか貰えないので残念。仕方ないので冬にまとめて2~3週間取る。

Eさん 20代  イギリスのロンドンへ10日間。 コメント:観光ではなく、英語を勉強する為。仕事で必要なので。

Fさん 40代  仲の良い同僚(友人)がシチリア島出身の為、実家(パレルモ)を訪ねた。2週間。 コメント:何を食べてもおいしかった。また行きたい。ウニのパスタもあるのよ。

Gさん 60代  夫婦でドロミテ(アルプス山脈方面)の農家ホテルへ。2週間。 コメント:主人が直前まで仕事だったのでホテルを探すのは私の担当だったが、慣れないパソコン操作で丸三日もかかりものすごく疲れた。その反動でバカンスは本当に何もしなかった。

Hさん 60代  ローマ近郊にある山の別荘へ。1ヶ月。 コメント:バカンスの途中で緊急の仕事が入り、ローマへ引き戻されたが、その後もちろん戻った。電波も届かない山の中。

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3日目はホテルのプールで遊ぶことにしました。

さて、ペルージャ滞在3日目となりました。2日目の深夜2時まで皆でカードゲームに勤しんだ後、3日目はあまりに暑い為、朝からペルージャのとあるホテルのプールに入って涼むことにしました。

イタリアの田舎の典型的な光景として、よくお年寄り数名(お爺さん)が道端にだしたテーブルでカードやトランプに興じている光景を目にしますが、トランプやカードは実際よく遊ばれます。

ローマでも、先日中心部にあるバス停でバスを待っていると、後ろから何やら奇声が聞こえてきます。また変な人が来たかな?よけるか?と思って振り返って見てみると、道にだしたテーブルでお爺さん達がトランプで大盛り上がりしている光景を目にしました。よくあるゲームで小銭を賭けて楽しんでいるようです。大概4~5人で夏はビールなどを飲みながら遊んでいるのですが、道に自宅のテーブルと椅子をだしてやっているので、実に呑気だなと思います。

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ホテルのプールは一般的にホテル滞在者でなくとも利用することができます。この施設は1日8ユーロ(パラソルやデッキチェアも料金込み)で、プールの脇にあるレストランで昼食も摂りたい場合、チケットは1日15ユーロです。写真奥は緑豊かな丘陵地帯です。

イタリア人は日焼けに忙しく筆者の予想通り、案の定誰も水に入らないので、プールは一人で貸切状態でした。

(イタリア人は水辺でどういう過ごし方をするのか?は過去記事をこちらです。)

日本からの観光客の方でもホテルのプールを利用することができます。夏のとても暑い時にイタリアを旅行する場合、プールで1日のんびりするのも良いかもしれません。イタリア半島内陸部のホテルでは大概プールを備えていて、プールの周囲に山が見えて絶景です。日本からでもホームページでプールのあるホテルを探すことが可能です。注意点はイタリアではスイムキャップ着用は義務ですので、お持ちいただくと良いかと思います。ゴーグルの使用は自由です。

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プールの一番深いところからの写真。お客さんは正午近くに20人程いたのですが、イタリア人は本当に誰も泳がないので、2時間くらい1人で行ったり来たり泳ぎまくることができました。一方、皆は何をしているのかというと、日焼けかおしゃべりか読書です。

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昼食にプール脇のレストランで食べたオマール海老のニョッキ(ニョッキとはジャガイモやカボチャを茹でてつぶしたものと小麦粉を混ぜ親指の先位の大きさに模り、ソースで味付けしたパスタ)。海老のだしが良く出ていてとてもおいしかったのと、ニョッキのにょきっとした歯ごたえ(ゆで加減)が最高でした。プール1日利用券とお食事券がセットになったチケットでは10種類の中から好きな料理を選ぶことができます。友人はムール貝やアサリなどの海の幸のサラダを頼みました。こちらもデリケートな味付けでおいしかったです。プールを選ぶ際、隣接のレストランがおいしい料理を出すことで知られているかどうか確認すると良いと思います。

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デザートにはフルーツポンチを選びました。メロン、スイカ、ブドウ、サクランボ、アプリコット、リンゴ、バナナなどをミックスしたものですが、イタリアでは人参も日本のものに比べてかなり味が濃いように、果物も一つ一つにしっかり個性がありました。

次回その3につづきます。有名なテレビ番組(チャンネルRai1-日本でいうNHK)の撮影ロケに出くわしました。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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