確実にイタリア滞在を円滑にする方法はこれ!筆者強くお奨めです。

公開日 : 2013年08月10日
最終更新 :

イタリアは一にコミュニケーション、二にコミュニケーション、三四がなくて五にコミュニケーションの国なので、イタリア人がいる所では貝のように口をつぐんで黙っているよりは、何でもいいので喋ると良いと思います。

イタリア語が話せなくても「暑いですね?」とか、外国人ですし文法が間違っていてもかまいません。言っていることが意味不明でも、こちらの反応を受けるとすぐに何かしら応答があると思います。

無口な日本人に比べて、一般的に彼らはおしゃべりがうまいですが、ビジネスの面でも、やり手の人は洗練されたイタリア語を使う為、出だしの15分の会話でやはり普通の人とちょっと違うのですぐに判ります。こういった人の話は同時に良く整理されていてわかりやすく、聞いていても疲れないのでぐっと引き込まれてしまいます。

何故、「文法が間違っていてもOK、大切なのはコミュニケーションです!とにかく喋って下さい!」とお奨めするかというと、この国ではコミュニケーション次第で状況が色々変わってくるからです。

昔イタリア語を習い始めてまもなくの頃、用事があって一人で地方の電車に乗りました。

その日はとても混んでいて暑くて、切符の検印をする車掌さんはさぞかし大変だろうなぁと思いながら遠くから見ていました。一人一人お客さんをチェックしながらまわって来た車掌さんにニコッと笑って、「こんにちは、暑くて大変ですね、頑張って下さいね!」とひとこと言ったのです。

すると車掌さんは無言でこっちだというようなジェスチャーをするのです。

意味が分からず座ったままでいると、「こっちへ来なさい。」と言います。何だろう?と思って着いて行くと、涼しく冷房のかかっている一等席の方へ座らせてくれたのでした。

筆者の切符は二等(普通席)で、一等車両とはずいぶん差があるように思えたので「いいんですか?」と言うと、「いいんだ、ローマへ着くまで座っていなさい。」と言います。

この国は対人マニュアルがなく、良くも悪くも人間的なので、ちょっとしたコミュニケーションで対応がぐっと変わることが良くあります。(鍛えられて臨機応変にアクションが起こせるようになりますし、ある意味人間力アップには絶好の場かもしれませんが。)

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今回はお店やレストランに入った時、タクシーに乗る時などに使っていただけるように、挨拶ワードのみをお届けします。 積極的に使って下さい。確実に旅行者の皆さんに対する心象を良くすると思います。

お店に入る時も、間違っていてもかまわないので、元気良くかわいく(男性でも)「こんにちは!」と大きな声で挨拶して下さい。自分の国の言葉を頑張って話してくれる人を不快に思う人は誰もいません。

ここでは長いフレーズは載せません。 何故かというと、イタリア語学習初心者がだてに長い文章を発音すると、「おや?この人はイタリア語が解るのかな?」と思われ、機関銃のように返答され余計訳が分からなくなってくることがあるからです。

簡単ひとことイタリア語

*お店、ホテル、タクシーの中とどこでも大きな声で元気に!イタリア人は地声が大きいので、(少々耳が遠く)かなり大きな声で言わないといけません。オペラ歌手になったつもりでお腹から声をだします。腹式呼吸は健康にも良いです。 発音は文法書に記載されているカタカナ表記と少し違うものもあります。ネィティヴが耳で聞いた時に最も近いと思われる音を表記しました!

Buongiorno    ブオンジョールノ    おはよう/こんにちは

Buonasera     ブオナセーラ     こんにちは(午後の遅い時間から使用可能)/こんばんわ

Buonanotte     ブオナノッテ      おやすみなさい

Ciao!        チャオ          やあ!/またね!

Arrivederci     アッリヴェデルチ    さようなら

Sì          スィー     はい

No          ノー        いいえ

Grazie        グラッツィエ        ありがとう

Grazie mille    グラッツィエ ミッレ    どうもありがとう

Prego        プレーゴ           どういたしまして/どうぞ

Mi scusi       ミ スクーズィ     すみません(呼びかける時に)/ごめんなさい(謝る時)

Per favore ~.  ぺル ファヴォーレ    すみませんが・・・  (英語のPleaseです) ~, per favore.  ぺル ファヴォーレ    ~をお願いします/~を下さい  (英語のPleaseです)

Permesso     ぺルメッソ       通して下さい(混雑したバスや電車の中で通してもらう時)

Buono         ブオーノ        おいしい

Va bene        ヴァッベーネ      OKです

Signore        スィニョーレ      男性一人に対して呼びかける時に

Signori        スィニョーリ      複数の男性に呼びかける時に

Signora        スィニョーラ     既婚女性(もしくはある程度年齢のいった女性)一人に対して呼びかける時に

Signore        スィニョーレ    既婚女性(もしくはある程度年齢のいった女性)複数に対して呼びかける時に

Signorina       スィニョリーナ   未婚女性(もしくは20代位の若い女性)一人に対して呼びかける時に

Signorine      スィニョリーネ    未婚女性(もしくは20代位の若い女性)複数に対して呼びかける時に

ポイントは間違っていても、発音がおかしくても、もぐもぐしてしまってもかまいません。気にしないで下さい。言葉は正しいかどうかより、心がこもっているかどうかで人の心を動かします。レストランでは「おいしいよ。(料理が)」とウェイターにひとこと言ってあげるととても喜ばれると思います。

イタリアでは喋ることによってプラス点はつきますが、マイナス点はつきません。

皆さんの周りでイタリアに旅行予定の方がいましたら、是非教えてあげて下さいね!

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皆さん楽しいご滞在となりますように!

コロッセオです。剣闘士の戦いや、水を張って海戦も行われました。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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