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イタリア/ローマ特派員ブログ 阿部 美寿穂

イタリア・ローマ特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2013年9月22日

バチカン博物館へ行ってみよう!(9月の無料開放日について)


バチカン博物館へ行ってみよう!(9月の無料開放日について)

バチカン市国の職員さん(博物館のスタッフに限らず)は個人的に行っても所用で行っても、とても親切で日本人に対して感じが良いと思うのですが、その理由の一つに、1982年に日本テレビがバチカン博物館の中にある、システィーナ礼拝堂のフレスコ画修復の為に膨大な金額を寄付したという、世紀のイベントがあったせいも少なからずあると思います。

当時のリラ通貨から現在のユーロ通貨に換算してみると、スポンサー日本テレビは9,296,224.18ユーロ(だいたい12億5千万円)を寄付しています。この他にも撮影等の為に8億3千万円ほどかかっていますので、すごいですね。この時、修復過程を独占撮影したドキュメントテープなどを他国にも売りましたが、支出の50%もカバーしていないといわれています。


そんなシスティーナ礼拝堂ですが、修復作業は約13年かかり、1994年に完成した時には日本から天皇皇后両陛下も見学にいらっしゃいました。
修復前はろうそくを燃やした時のすすなどが(一応、機能としては礼拝堂ですので)、天井にあるミケランジェロの500年前のフレスコ画の表面にべったりとついていて絵が薄黒くなっており鑑賞できる状態ではありませんでしたが、今日では壁面にあるルネッサンス時代のボッティチェッリなどの名立たる画家達の絵が、色鮮やかな状態にもどっています!


礼拝堂は天井、壁の4面がフレスコ画でびっしり覆われており、これを見るだけでもイタリアに来る価値10000%ありだと思います。
特に、ミケランジェロが61歳の時から5年かかって完成した"最後の審判"は圧巻。ゲーテにより「ミケランジェロ(の絵)を見た後では、自然さえも味わいをもたない。」と言わしめた彼ですが、記憶力が抜群だったので400人近い登場人物がうねるような上と下への移動の中(天国と地獄行きなので)、一人一人顔が全く同じにならないよう描き分けられています。


また、オペラグラスを持参すると、天井の方のフレスコ画の細部も観察できます。E.T.の映画であった、指と指をあわせるシーン(アダムの創造)や、太へびぐるぐる巻きちゃんのお腹の色のグラデーションもしっかり観察できます。
個人的には"太陽、月、植物の創造"にでてくる神の髪の毛と髭、洋服のひだが右側から強く吹かれる風で、まさになびいている様にみえる所は、本当に神様がブンブン飛んでいるようで好きです。ミケランジェロは自称彫刻家なので死ぬまで嫌々絵を描きましたが、やはり絵の分野でも天才です。ルネサンス時代は万能の人(何でもできる人)を多く輩出し、私は、"画家であり彫刻家、でも建築家、そして数学者、科学者、軍事評論家、詩人、解剖学者、植物学者、地誌学者です。"などの肩書きがずらずらつきますが、名刺を作ったらどうなるのでしょうか?

現在でもシスティーナ礼拝堂は、教皇を選出する為の選挙(会議)のコンクラーヴェ Conclave (本当に選出が大変で、根くらべのような感じだったのです)の会場となっています。


そんなバチカン博物館はローマの中にあり、もちろん誰でもパスポートなしで入れます。
博物館は1ヶ月に1度、最終日曜日に無料開放日を設定していますが、今月9月は毎年1回開催される"ヨーロッパ文化遺産の日"という名のもとに、9月29日(日)に行われることになりました。
入場時間は9~12時30分までで、14時に閉まります。無料で入場できる日は毎回混雑していますが、博物館の入場料は一人16ユーロとイタリアの博物館・美術館の中ではかなり高額な部類に入りますので、是非この機会をご利用下さい。ちなみに来月10月の無料開放日は27日の日曜日です。


Stanza della Segnatura 7205.JPG

↑ラファエロの間の一つ、署名の間のパルナッソスの絵。1508~1511年頃のもの。(夜間撮影したのでぼけてしまいました)


バチカン博物館はなぜ"博物館"というかというと、24の美術館の総称だからです。
5万㎡と広大な敷地の中にキラキラピカピカの美術品がわんさかあり、コレクションされている所蔵品の質とバリエーションをみても世界で第一級の博物館の一つです。見学コースは全長7kmありますので、迷ってしまった時は恥ずかしがらずに近くにいる職員さんに即刻尋ねると、無駄な体力の消耗を防げますのでお奨めします。
上記のシスティーナ礼拝堂は行程の最後の方に位置していますので、途中のコレクションをゆっくり見ながら出口にむかっていると5~6時間後くらいに到着です。


筆者は昔一人で訪れた時、一番最初のエジプト美術館からじっくり見すぎてタペストリーのギャラリーあたりでもう疲労困憊、仕方ないのでレストランに降りて昼食をとったら食べすぎと疲労で眠くなり、中庭で松ぼっくりの像を見ながら暫しの休憩。
気づいたらいつの間にか閉館時間が近づいており、"これは有名なラファエロの間でさえも行けないかも!"と焦りだし、小走りなスピードで向かっていたら迷路のような博物館の中で迷ってしまい、なんと行程の中の振り出しに戻ることに。前に見た同じ看板がでてきたので、"これはまずい。"と愕然としていた時に、博物館のスタッフと目があいました。
目があったのでとりあえずは挨拶をということで、"こんにちは!もう閉めますでしょうか?どうしてもシスティーナ礼拝堂に行きたいのですが、当方迷ってしまいまして、今、同じ行程の2度目をやってるところです。"と言うと、"こっちへ来なさい"との返答で、疲労困憊の筆者にスタッフオンリーの秘密の抜け道で行程をバサッとショートカットさせてくれました。細長い小道を通り、最後のドアを開けるとシスティーナ礼拝堂の直前の行程に出る様になっていたのです。いやぁ~助かった、お兄さんご親切にありがとう!
ということで、迷路のように広いのですが、もし迷ってしまったら一番近くにいる職員さんに聞いて見て下さい。皆さんとても親切です。

Stanza dell'Incendio 7296.JPG

無料入場日でない時でも、入場の為の列がいつでもできていますので、朝一番に早起きして出かけるといいです。もしくは、意外と午後の2時頃が空いています。ローマにある旅行会社の"バチカン美術館の日本語ガイドツアー"などに参加すると、どの会社も4時間の見学で70ユーロ前後と少々お値段ははりますが、ツアーの団体客専用入口から入れるので、並んだとしても30分程度とたいして待たずに入れます。ただしツアーなので、内部で自分で見たい部分は見れないです。
バチカン博物館はとても見ごたえありのスポットなので、ローマを訪れたら是非どうぞ!


インフォメーション:
バチカン博物館 Musei Vaticani
住所  Viale Vaticano, Roma
電話  0039-06-69884676 または 0039-06-69883145
開館時間 月曜~土曜日の9~16時。18時に閉館。(各人で17時30分には出口へ向かうこと!)




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    ローマ特派員
    阿部 美寿穂
    神奈川県出身。イタリア政府公認観光通訳、ツアーコンダクター(伊⇔英、日)。ローマ大学卒(文学哲学部文化遺産学専攻)、国立ペルージャ外国人大学修了。日本の公的機関で企画及び広報業務に6年間携わった後、渡伊。ご質問・ご相談などの各種お問い合わせはどなた様もお気軽にこちらまでどうぞ。また下記のSNSでは、イタリアの日常生活や旅行ヒントなどを毎日お送りしています!
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