いた~!イタリアの支倉常長さん。出航400年で日本と縁の深い町、チヴィタヴェッキア。地中海に沈む夕日。その1

公開日 : 2013年10月27日
最終更新 :

もう11月だというのに暖かく、海水浴している人がいるローマです。今日は支倉常長が上陸した地、そして着物を着たマリア様がいることで有名な、とにかく日本と関わりの深い町、チヴィタヴェッキア(Civitavecchia)からお届けします。

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↑ チヴィタヴェッキアはローマの北西の所に位置します。電車でちょうど1時間。距離にして約60km。海沿いを走っていく列車なので眺めが最高。一人片道5ユーロ。ローマ中央駅テルミニ駅から1時間に2~3本あります。

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↑ この駅で降ります。駅の真ん前は海なので駅構内(駅の中)からも海が見えてしまう程近いです!ちなみに駅から着物を着たマリア様のいる教会(長崎で処刑された26人の殉教者に捧げた教会)も見えます。

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↑今日も気温は26度で、泳いでいる人がいます。(海の中に女性が一人)浜辺にいる人は旦那さんで、奥さんが早く早く来いと怒鳴っていましたが、旦那さんは水に入るのを尻込みしていました。

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↑チヴィタヴェッキア港です。大型客船が寄港する港としても有名です。(写真にも写っています)この港はローマ近郊では一番大きく重要で、ここから世界一周や地中海クルーズツアーなどに旅立てます。筆者がこの地を訪れた時、フランス人の観光客がたくさん降りてきました。地中海クルーズをしてきたのかなぁ。

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↑港の様子。あらまあ大変、もう夕日。急がないと!

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↑ いました~!支倉常長さんです。ちゃんと刀を持ってます。港から坂を上がって5分もかかりませんでした。アーケードのある商店街の中を通ってすぐです。

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↑ 像の近くによって。今年2013年は、仙台藩の武将だった支倉常長が慶長遣欧使節団(日本初の公式使節団の欧州訪問)を率いて石巻港を1613年に出発してからちょうど400年!ということで記念すべき年です。だから、"おめでとう!"と言ってあげました。チヴィタヴェッキア市は支倉さんが出発した石巻市とも姉妹都市協定を結んでいます。

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↑ 日本を出発してから約2年かかってイタリアに到着(上陸は前の写真で見た、チヴィタヴェッキアの港)してローマで時のローマ法王パオロ5世と謁見しました。400年前のイタリアまでの船旅はどんなに大変だったことかと思います。やって来た時の様子も絵になってローマに残っていますので(服装が面白いです)、今後ご紹介しますね!

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↑ しっかり日本語です。

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↑ 像の近くに航海した軌跡を紹介した記念碑もありました。

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↑ 話は変わりますが、2016年は日伊外交関係樹立150周年ということで、またまた大きなイベントが開催されそうです。2016年にイタリアを訪れてみるのも記念になっていいかも。13世紀に初めて、"黄金の国ジパング"(英語のJapan の語源にもなりました)としてヨーロッパに我が国を紹介したのは、ヴェネツィアの商人マルコ・ポーロということで、日本とイタリアは何だかんだ言って縁が深い。

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↑ 伊達政宗の家臣としてやってきたのですね。

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↑ この像は人の往来が激しい商店街のすぐ横(本当にアーケードのすぐ隣)に設置されているので、きっと町の人は皆知っているんだろうな~。

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↑ 地中海サンセット。港近くのプロムナードをお散歩する人達。

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それでは次回 その2 に続きます。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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