ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂から周辺の眺め&最新情報!

公開日 : 2013年10月17日
最終更新 :

好天のローマから、真っ白なウエディングケーキ (入れ歯とも)いわれるヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂からの美しい眺めをお届けします!巨大な記念堂はヴィットリオ・エマヌエーレ2世という王様を記念して建てられたものです。イタリア統一は1870年と結構最近の話で(翌1871年にはドイツも統一を達成しドイツ帝国に)、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世はこのイタリア統一の立役者でもあった初代国王さんです。この記念堂(Monumento Nazionale a Vittorio Emanuele II) は200以上の公募作品の中から見事に1位を獲得した、サッコーニ氏のプランを元に約25年かかって1911年に完成しました。記念堂のある広場はヴェネツィア広場といって、各方向へ行く道が集中しているターミナル広場でバス停がたくさんあります。

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↑記念堂は誰でも自由に上がれますが、階段に座ってはいけません。(監視員のおじさんがすごい速さで飛んできて怒られますのでご注意。)階段を上って右にある入口から記念堂の内部に入れます。中では無料・有料の展覧会が4~5種類、常時行われています。トイレやブックショップもあります。写真の黄色い丸の中に、第一次世界大戦中に命を落とした無名の戦士に捧げられた祖国の祭壇があり、そこは儀仗兵さん達がいつも守っています。

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↑祖国の祭壇です。中央の巨大な像はローマの女神像です。

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↑記念堂の中段くらいです。

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↑記念堂の真正面がヴェネツィア広場です。広場の向かって左側の茶色い建物がヴェネツィア宮殿といって、ムッソリーニが有名な演説を行ったバルコニーがあります。(写真の黄色い丸の中)この宮殿は現在、博物館になっていて日本の伊万里焼や有田焼などの陶器も展示されています。

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↑真正面が目抜き通りのコルソ通り(Via del Corso)で、ショッピングにも良し。道の真ん中辺で右に折れると、スペイン階段があります。そして、よ~く目をこらせて見ると見えますか?道の突き当たりには門と手前に建っているオベリスクが見えます、ここがポポロ広場です。昔、各国、各地から来たキリスト教の巡礼者達はこの門からローマに入りました。手前の植え込みのお花(シクラメン)がイタリアの国旗風になっていてかわいいですね!

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↑同じく記念堂からの眺め。横断歩道の所に赤いモヒカン頭の人が歩いていますが、古代ローマ兵などに仮装した人達で、記念写真を撮るとお金を請求されますのであまり高額なようなら注意です。

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↑2階建てバスで見学も。

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↑途中階まで上ってきましたよ。カフェがあって、軽食も取れます。

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↑途中階から見た、トラヤヌス帝のマーケット(商店)の遺跡です。2世紀の初め頃のもので、半円形の3階建ての建物の中にはお肉屋さん、食料品店などが入っていた古代の人のショッピング街です!

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↑写真を撮りたい位置に大きなカモメがふてぶてしい態度でいました。

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↑黄色い矢印はヴァティカン市国のサン・ピエトロ寺院のクーポラ。とても大きいので、ローマのずっとずっと南部で昔、羊飼い達がローマはどちらの方向かという目印にしながら放牧に出ていたそうです。

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↑コロッセオの方向。現在修復中で作業の為の足場が表面にかかっているのが見えますね!

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↑写真中央はマルケルス劇場。カエサル(シーザー)が着手したものでえらい昔のものです。完成は紀元前11年頃。この前にピアノがどんと出て、時々コンサートなどが行われます。高台のゲットー側から入るとアポロ神殿の円柱などが至近距離で撮影できますよ。

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↑わりと新しいニュースといえば、記念堂を真正面から見ると頭の真上に角の様にポコッと見える、2007年に新設されたばかりのさらなる屋上の展望台へ上がることができるエレベーターです。でもいつ見ても誰も利用している人がいないのですが・・・。気のせいかなぁ?エレベーターは一人7ユーロで、午前9時30分から営業しています。7ユーロだとレストランに座って一番安いピザと飲み物が食べれる値段なので、ちょっとお高めで皆さん躊躇しているのかも?もしくは、カフェのある途中階でも充分良い眺めが見れるので、そこで満足できるということもあるかもしれません。

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂はローマに滞在したら、誰でも必ず一度は前を通過すると思われますので、是非次回は足を運んでみて下さいね。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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