ギネス認定!イタリア・サルデーニャ島の世界最長寿9人兄弟。

公開日 : 2013年11月17日
最終更新 :

最近、筆者の周りで話題になっていることといえば、少し前にギネスブックに認定されたイタリアのサルデーニャ島(フランス領のコルシカ島の南)に住むメリスさんという世界最長寿9人兄弟です。

まずは9人兄弟の年齢をご覧下さい。

長女  コンソラータさん  106歳 (1907年生まれ)

次女  クラウディアさん  99歳

三女  マリアさん      98歳

長男  アントニオさん   93歳

四女  コンチェッタさん  91歳

次男  アドルフォさん   89歳 (地元でカフェを経営)

三男  ヴィタリオさん   86歳

五女  フィーダ・ヴィタリアさん 81歳

六女  マファルダさん   78歳 (別名 "ちびちゃん"。末っ子で一番年が若いので。)

この9人兄弟の年をあわせると、818歳になり、平均すると90.9歳というご長寿兄弟です。  

先日、9人の中で一番年上の長女、コンソラータさんがインタビューに答えていました。(覚えている範囲で書きます)

"私ね、小学校は3年生までしか通ってないの。私の時代には女性は学校に行かず、家にいるものが多かったわ。縫い物をして、料理を作って。女性は噴水に水を汲みに行って、川で洗濯をすることが大事な仕事なのよ。お菓子作りはこの年(106歳)になった今でもするわ。

私の孫娘達は、家に洗濯機や食器洗い機ろいうものがあって今の世の中は本当に便利だわね。

よく孫娘達が"あ~ストレスがいっぱい!"と言っているけど、どういう意味かわからないわ。"ストレス"っていう新しい言葉は聞いたことがないの。どういう意味なの?"

サルデーニャ島に住む100歳以上の長寿者約2500人を調査してきたサッサリ大学のデェイアーナ教授(臨床生化学)他による長寿の要因をまとめてみると・・・

1. 遺伝的なもの (長寿遺伝子を先天的に持っている家系)

2. 食べ物 (フルーツは特に島で収穫される西洋梨とプルーンをたくさん食べている。赤ワインを1日1~2杯程度たしなむ。野菜中心の質素な食事。)

3. 生活習慣 (家族の絆が強いイタリアの中にあっても、サルデーニャ島ではどこの家でも高齢者を大切にするので、結果、長生きをしている方でもストレスがないのではと仮定。この兄弟はお互いに毎日電話でコミュニケーションをとるそうです。)

Sardegna.jpg

↑ 9人兄弟の写真です。写真の手前で椅子に座っている9人です。一見すると60~70代くらいにしか見えません。(写真:Quotidiano.Net より)

このニュースを見てイタリア中のお年寄りが元気づけられた(?)ようで、今でも度々話題になっています。

サルデーニャ島は海外要人やセレブ達がバカンスをするエメラルド海岸という、地中海一美しい海があることで有名です。

この島は対岸にあるスペイン文化の影響を強く受けており、食べ物もイタリア本島とはまた違います。

ローマから飛行機で約50分、フェリーでも8時間程度なので是非訪れてみて下さい。

美しい風景と独自の文化が、旅の思い出に残ること間違いなしです!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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