悪い子には炭を入れちゃうよ。イタリア版サンタクロース、老婆（魔女）の日!
皆さんこんにちは。
本日１月６日はイタリアは祝日です。
御公現の祝日（Epifania）といって、カトリック教会ではイースターやクリスマスに匹敵する重要な日です。
日本の皆さんは、クリスマスにサンタクロースがソリに乗ってやって来て、子供達が寝ている間にプレゼントを置いていくという風にご存知でしょうが、イタリアではそうではないんです。
イタリアなどカトリックの国では、サンタクロースが子供達にプレゼントを届けるのではなく、何とホウキに乗った醜い老婆（魔女）（Befana イタリア語でベファーナ）がプレゼントを持ってくるのです。
この醜い老婆（魔女）は１月５日の夜から今日の朝にかけて家にやって来て、子供達に贈り物を届けます。
子供達はベッドに入る前に、暖炉のところ（なければ窓でも）に自分が持っている一番大きな靴下をぶらさげておくと、夜中に醜い老婆がこっそりやって来て（想像すると怖いんですが）、１年間いい子だった子にはキャンディーなどのお菓子やドライ・フルーツや小さなプレゼント、悪い子だった子には靴下に炭をごろごろ入れていきます。
12月に入ると、ローマのナヴォーナ広場では、この老婆が登場するイベントや、屋台がたくさん出てきます。
↑ 広場は子供達でいっぱいですが、日本の縁日と一緒なので、綿菓子、リンゴ飴、クレープ、チョコレートバナナ、ポップコーンなどが売られ、さすがに鯛焼きや焼きそばはないですが大人も楽しめますよ。
↑ この時期にイタリアを訪れる方は、あちらこちらで魔女のお人形や魔女を模ったもの、ホウキなどを目にされると思いますが、イタリア版サンタクロースだったのですね！
↑ 魔女のホウキのキーホルダーなどもなかなかかわいいので、もし見かけたらお土産に是非どうぞ！
↑ メリーゴーランド。
↑ 縁日なので、景品狙いの射撃などの屋台が並びます。
この屋台はハクチョウ釣りで、釣り上げるとハクチョウの裏に番号が書いてあって、その番号のぬいぐるみをもらえます。
筆者は毎年この時期、イタリア人のお友達から炭をもらいます。これははたまたどういうことでしょうか？１年間いい子にしていたと思いますが・・・。
でももらってもがっかりすることはなく、おいしく食べられます。
何故かというと、１個が石鹸くらいの大きさの炭は（本物の炭の様に良く出来ている物もあります）実は砂糖菓子なのです！
クリスマスから１月6日頃までイタリアを旅行されると、魔女グッズがいっぱいです！
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。
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