東洋の美 in ローマ。オリエンタルな世界が人気の国立東洋博物館。

公開日 : 2014年05月13日
最終更新 :

今日は、ローマで雨の日でもお子様連れでも安心して観光できるスポットのご紹介です。

雨の日は皆同じことを考えるのか、屋内の観光施設にたくさん観光客が集まって来て人口過密になってしまうので、わさわさして落ち着いて観光できないということがあります。

本日ご紹介する国立東洋博物館はとても小さい博物館なのですが、館内に人が少なく落ち着いて観光できること、座れるポイントがあること、きれいなトイレがあることと、近くにおいしいカフェやパン屋さん、お食事処が多いことなどの理由からお奨めです。人ごみに疲れてしまった時にリラックスできると思います。

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↑ 入口です。国立東洋博物館は、テルミニ駅から徒歩10分のメルラーナ通り(Via Merulana)に面しています。

この通りは、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂とサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂の2つを結び、両者を訪れやすいように開けられた通りで、両脇にはカフェ、ピザ屋、レストランなどのお食事処や雑貨屋さん、スーパーマーケットなどが連立しています。観光客に比べて地元の住民が歩く割合の方が多い通りです。

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↑ ここから入ります。

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↑ これは入場して一番最初のお部屋です。

館内には全部で10の展示室があるのですが、小さい博物館なのでゆっくり見ても1~2時間程度で全部周れると思います。

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↑ 一番大きい展示室でもこの程度の大きさです。この部屋はイスラム美術(8~19世紀)を展示してあります。展示室ごとにネパール、極東など地域が分かれています。

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↑ 17~18世紀頃のチベットとネパールの踊る2人の神様のブロンズ像。

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↑ アケメネス朝時代(古代イラン / 紀元前7~4世紀頃。)の装飾品など。

各展示物はイタリア語のみでしか解説されていないのですが、各部屋を説明する展示ボードには英語での表記もあります。

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↑ ネパールのガネーシャ(ヒンドゥー教の神様の一つ)です。この博物館は外国人に人気があります。

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↑ チベット美術(11~19世紀)のお部屋です。

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↑ いよいよ、日本がある地域です。7番の展示室からです。

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↑ 何となく懐かしい顔ぶれが揃って参りました。

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↑ 中国と韓国の作品がたくさん展示されていますが、日本のものが一つもありません。おかしいな~!

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↑ こちらも中国ですね。明王朝(1368~1644年)の葬列の様子を模った陶器です。

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↑ "瞑想中の仏陀" で、優しそうなまん丸のお顔に和ませられ、とても好きになりました!中国明王朝時代の作品。

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↑ 数年前に来た時は、もっと日本のものがたくさんあった様に思えますが今日は一つも見かけませんでした。どこに展示されているのだろうか?と思っていた所に、日本のタンチョウ鶴がポツンと1匹現れました!

すらりとした長いお足がうらやましい限りです。明治時代に作られたこの鶴はローマ駐在のアメリカの外交官が所有していたもので、"鶴の噴水" の一部だったということです。

ところで何故日本の作品が無くなってしまったのか博物館のスタッフにお話を伺いました。

2014年5月現在、日本関連の作品は博物館の倉庫の中にあり、"日本展示室"という新しく日本に捧げられたお部屋を作る為に準備中だということです。"日本展示室" が出来る予定の場所は、館内ルートの一等一番最初の部分になるということで、予定では年末頃のオープンです。展示室が完成したらすぐに連絡を貰える様になっているので、その時またこちらで日本展示室の写真を公開したいと思います!

それまでは、このタンチョウ鶴がたった1匹で日本を代表して展示室を守っているようです。ちょっぴり寂しそうでした。

インフォメーション:

名称    Museo Nazionale d'Arte Orientale "Giuseppe Tucci" (Palazzo Brancaccio)

住所   Via Merulana, 248  *最寄り駅はテルミニ駅、地下鉄A線ヴィットリオ・エマヌエーレ(Vittorio Emanuele)です。博物館のすぐ近くに16番と714番のバスも停車します。メルラーナ通りは1.5kmあり、お食事処がたくさんあります。端から端まで歩いても15分程度です。

電話     0039-06-469748

オープン時間    火・水・金曜日は午前9時~午後14時まで。木・土・日曜日は午前9時~午後19時30分まで。切符売り場は閉館の少し前に閉まります。

休日     毎週月曜日。

入場料金    6ユーロ

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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