バチカン博物館の入場前に知っておいた方が良いこと!!

公開日 : 2014年09月07日
最終更新 :

今日も行って来ました、バチカン博物館!

休憩はお昼の30分のみで、しかもおやつタイム、トイレ休憩なしという、イタリア人のグループにしてはハードなスケジュールだったのですが、午前10時に入場して出口を出たのが丁度17時だったので、内部の見学に6時間半かかりました。これでも、本当に主要な見所だけを周りました。

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↑ ピーニャの中庭 。ピーニャ Pigna はイタリア語で松ぼっくりの意味です。このお庭に、高さ4mもある銅製の巨大松ぼっくりがあります。

今日は、バチカン博物館に入場する前に、知っておいた方が良いことをまとめたいと思います。

筆者が過去に実際に入場した中で気付いた点のまとめです。

1.入場予約は可能であればした方が良い。

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↑ 博物館の入口です。予めオンラインで予約すると、予約時間に予約した人用の専用入口から入れます。

予約はバチカン博物館公式サイト こちら

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↑ いつも混雑している博物館の為、予約をしない場合は並ぶことが多いです。この写真は予約せずに行き、2時間並んだ時です。ご覧のように屋外で並びます。

2.博物館ですが、きちんとした格好でないと入場できません。

⇒ バチカン市国が管理している為、肌の露出の高い服装では入場できません。教会に入る時と同じ様に、露出が激しい場合は、入口辺りでショールなどで肩や背中など必要以上に露出した部分を覆うように指導されます。

3.ローマ・パスは使えない。

⇒ うっかりしてしまう方が多いのですが、イタリアではないので、美術館などの入場券&公共交通機関の切符がセットになった、お得なカード "ローマ・パス" は利用できません。

4.バチカン博物館の切符を購入すると、かつては3日間以内なら同じ切符で入場出来たサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂付属の歴史博物館の入場が、現在出来なくなっています。

⇒ サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂は治外法権なので、イタリアではなく、バチカン市国の領土ということからです。この制度はおそらく廃止になった様です。ご注意下さい。

5.体力を過信しない。

⇒ 上ったり、下がったりと階段が多い施設です。また、人ごみでは人に当てられて思う以上に疲労することも。疲れても出口まで無事向かえる様に、体力を温存しておきます。

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↑ バチカン博物館は、24の美術館や絵画館などの複合体です。公開されている部分だけでも4万2000㎡以上、展示通路は7キロメートル以上ある巨大な博物館です。内部は廊下、階段を使っての移動となります。歩きやすい靴でご訪問下さい。足が痛くなったり、筋肉痛になりやすい方は、湿布などをお持ち下さると良いと思います。

6.全館でカメラ、スマートフォン、タブレットから写真はOK。ただし、フラッシュと三脚の使用は禁止。

7.システィーナ礼拝堂では写真は撮れない。

⇒ 唯一、写真撮影ができない空間ですのでご注意を。

8.お土産を途中で買うと重くなるので、控えた方が良い。

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↑ お土産コーナーの有名絵画を題材にしたパズルを見ている人達。 お土産コーナーは一等最初の博物館入口から館内まで至る所にあり、誘惑がいっぱいですが、特にこれといって欲しいものがなければ、控えめにしましょう。歩き廻ると荷物の重さが辛くなります。一番大きなお土産コーナーは、全員が必ず通過する出口にあります。

9.カメラ等のバッテリーの充電は万全に。

⇒ 気にせず好きなものを撮っていると、見学が終わる頃には400枚を超えていることもあります。

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10.スタッフはとても親切なので、道に迷ったら尋ねるのが良い。

⇒ 体力の消耗と時間のロスを防ぐ確実な方法です。

11.迷子になった時の待ち合わせ場所を事前に決めておく。

⇒ これは皆さん、自分は大丈夫だろうと思うのですが、大混雑時には迷子になりやすいです。 筆者は〇〇回?入場していますが、過去に2回、同行者が迷子になりました。(最後まで行方不明者は見つかりませんで、大変なことになりました) 待ち合わせポイントを事前に全員で決めておき、自分が迷子になったと思った人はそこへ向かい、その後、その場所へ誰か代表者が迎えに行くか、全員で向かう方法が良いです。同行者全員の安心の為にも必要です。

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↑ いつ行っても人がたくさんいて混雑しているポイントがいくつかあります。間違えて別の集団について行ってしまいそうになることも。写真は、ラファエロの間の署名の間。

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↑ 全員が簡単に分かりそうな待ち合わせポイントを決めておきましょう。

12.(日本語で)予習してから訪問しましょう。

⇒ 予習をしていないと、限りある時間の中で膨大な作品の中からどれを選んだら良いのか全く分からず、路頭に迷うことになりそうです。博物館の入口で無料で配布している館内マップはほぼ これと同じものになりますが、少し見にくいので、日本語で館内の案内図が書いたガイドブックをお持ちになるのが良いと思います。

13.オペラグラスを持参すると良い。

⇒ システィーナ礼拝堂の天井のフレスコ画の鑑賞にお奨めです。この礼拝堂は構造的な問題で特別天井が高く取ってあるので、普通に見ると若干遠いです。

14.博物館内部にはカフェなどのお食事処があります。

⇒  ピーニャの中庭に面しているお食事処では好きなものがブッフェ方式で食べれますが、お値段は高めです。その他には地下にカフェなどがあり、クロワッサンなど甘いものから、サンドイッチ、サラダ、パニーノ、ピザなどが購入できます。地下にはテーブル席があります。

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↑ 地下のカフェです。すぐ隣にトイレ(男女)があります。

15.システィーナ礼拝堂からの出口にご注意!

⇒ 見学を終了して出口に向かうには、ミケランジェロの最後の審判を背にすると、出口は右奥にあるものでなく、すぐ左側の出口です。(看板にある見学コース通りのルート)

右側は、その足でサン・ピエトロ大聖堂へ行きたい人用の出口となっています。ここから出てしまうと博物館を最後まで見ずに途中リタイアする形になるので、一番最後の巻き巻き階段で終了することは出来ません!

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↑ 出口部分で、最後の最後はカタツムリの様な、巻き巻き階段です! 一人が先に階段を降り、もう一人が上から写真を撮るのがお奨めです。

以上、バチカン博物館に訪問する前に知っておいた方が良い情報をまとめてみました。

楽しいローマ滞在になりますように!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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