バチカン図書館で1万点の豊後キリシタン関係史料が発見される!マレガ・プロジェクト。
3週間ぶりの更新となってしまいましたが、こんにちは!
皆さんは、お変わりはないですか?
ローマは暖かくなったり寒くなったりの不安定な天候が続いており、先日、薄着でふらついていた為少し風邪をひいたようですが、いつも通り気分は最高です!!(と、思い込むと本当に最高になって来ました・・・。気合が大切です。)
筆者は不在中に何をしていたかというと、まず一つ目はバチカン図書館で "マレガ・プロジェクト" のお手伝いをしていました。"マレガ・プロジェクト"は、日本でも報道されていたのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。
2011年にバチカン図書館で大分県豊後地方のキリシタン資料が大量に(総数1万点)発見された件で、日本側関係機関(人間文化研究機構(国文学研究資料館、国立歴史民俗博物館)、東京大学史料編纂所、大分県立先哲史料館)とバチカン図書館(バチカン市国)のとの間で合同で調査研究を行うプロジェクトのことです。
具体的にはマレガ文書の整理のお手伝いを行ったのですが、日本の古文書を扱うのは初めてだったので、とても興味深かったです。
イタリアにいながら、こんなに大量に日本語の史料(巻物で墨で書かれています。下部の大分県立先哲資料館のリンクに写真あり)を見る機会などは普通はないことで、緊張で文書を開く手がつりそうになります。(ちょっと大袈裟かも?)いずれにしても、とても興奮しました!
これらの膨大な史料は、イタリア人のマリオ・マレガ神父(1902-1978)が大分県の教会の在任期間中に、豊後キリシタン関係史料を調査して、それらの収集したものをバチカンに送ったものです。この史料群がバチカン図書館の中に収蔵されていることが2011年に判明したのです・・・。
今回は、この日本とバチカン図書館が共同で行っている興味深い研究について皆さんにもお知らせしたく、ペンをとりました。
これ程、大量のキリシタン関係の史料は国内でも確認されていないそうで、世界的にもとても重要な史料なのです。
日本とバチカンの合同研究が大きく実を結ぶといいですね!
マレガ・プロジェクトについて:
-在バチカン日本国大使館、こちら
-国文学研究資料館(東京都立川市)こちら
-大分県立先哲資料館 (写真あり)こちら
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
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