【ホテルガイド-No.1 コルベ ホテル】中心部で観光に便利かつ窓から遺跡に手が届きそうなユニークなホテル!

公開日 : 2015年04月24日
最終更新 :

今までホテルのご紹介をしたことはありませんでしたが、今後は "おススメホテルガイド" と称し、お奨めのホテル、気になったホテルを取り上げて行きたいと思います。皆さんのローマ観光の手助けになれば幸いです。

さて、第一回目のおススメホテルは、ローマ市内中心部に位置しローマ観光に便利なロケーションの4つ星ホテル、コルベ ホテル ローマ(Kolbe Hotel Rome)です。

皆さんは、真実の口(イタリア語でボッカ・デッラ・ヴェリタ)をご存知ですか?

「ローマの休日」という映画では、新聞記者(グレゴリー・ぺック)が真実の口に手を入れたところ噛み切られた為、それを見たアン王女扮するオードリー・ヘプバーンは恐怖のあまりに泣き叫んでしまうシーンが有名です。

このコルベ ホテル ローマは真実の口から徒歩すぐ、コロッセオまで徒歩10分とローマ観光には最高のロケーションが自慢です。

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↑ 特に日本人に大人気の真実の口。1日を通して入場の為の列が出来ています。

最近は長くて30分待ち程度で入れています。オープン時間は9時30分~17時50分まで。(2015年4月の情報)

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↑ コルベ ホテル ローマは、フォロ・ロマーノとパラティーノの丘の遺跡のすぐ隣にあります。

ローマ市庁舎のあるカンピドーリオ、ヴェネツィア広場からも徒歩圏内です。ホテルの近く(800メートル)には、地下鉄B線のチルコ・マッシモ駅があります。

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↑ 受付のお姉さん。

日本語を話すスタッフはいませんが、Emailであれば日本語でのお問い合わせは可能です。(日本語のホームページあり)

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↑ 72室ある客室のうちパノラマが楽しめる客室からは、お部屋の窓からパラティーノの丘の遺跡を眺めることができます!

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↑ パラティーノの丘の遺跡。歴史や遺跡が好きな方にはたまらない眺めですね。

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↑ ガーデンビュー(ホテルの中庭に面した部屋)のお部屋。

パノラマが楽しめるダブルルーム(眺望あり)には、パラティーノの丘の遺跡を眺められるお部屋以外にホテルの中庭の眺めを楽しめるお部屋があります。

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↑ 見せてもらったお部屋はバスタブ付きでした。

入浴は旅の疲れを癒してくれるのでお奨めです。予約時にバスタブ付きのお部屋をリクエストと一言伝えておくと良いでしょう。

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↑ 歴史ある地区(旧市街)にありながらも改築したばかりの為、建物内部は新しく、快適な設備が整っています。全てのお部屋にはプラズマ衛星テレビ、Wi-Fi(無料)、ハイドロマッサージシャワーなどを備えており、観光にも、またビジネスでの滞在でも快適に過ごせます。

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↑ 屋根裏部屋があるお部屋です。上と下に分かれて4名での宿泊が可能です。

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↑ デラックスタイプのお部屋には、バスルームに大型のジャグジー付き丸型バスタブ(定員2名)の設備があります。

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↑ ホテル専用の庭園(中庭)に面したガーデンレストラン "パラティーノの丘で(Al Palatino)" ではモダンにアレンジしたローマ料理を味わうことができます。

ガーデンレストランなので、お庭の屋外席でのお食事が楽しめます。(写真はレストラン内部)

営業時間:ランチ:12:30 ~15:00  ディナー: 19:00 ~22:00  バー: 11:00 ~24:00

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↑ 柑橘類や花々が咲き乱れるホテルのガーデン。

すぐ隣がパラティーノの丘などの遺跡ということもあり、ローマ中心部にありながらも街の喧騒から完全に隔離されゆったりと過ごせます。

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↑ お庭のオリーブの木。

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↑ お庭にあるイタリアの守護聖人、聖フランチェスコの像。

イタリア中部ウンブリア州のアッシジに生まれ、アッシジにあるフランチェスコ聖堂と関連修道施設群はユネスコの世界遺産となっています。イタリアの緑の心臓と呼ばれるウンブリア州。アッシジは景色がとても素晴らしいのでお奨めです。

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↑ 展望テラスも開放されています。

ホテルでは、お庭と展望テラス、ガーデンレストランを利用しての貸切ウェディングも可能です。(写真は結婚式が入っていた日のもの)

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↑ ホテル内部には客室だけではなく、博物館、教会、19の会議室を備えています。

会議室は、ビジネスでのミーティングや晩餐会に利用することができます。

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さて、最後に "コルベ ホテル(Kolbe Hotel)" の名前の由来についてご紹介したいと思います。

コルベ(Kolbe)とは、宣教の為、1930年から日本にも滞在したマキシミリアノ・コルベ神父から来ています。

ポーランド出身のコルベ神父は、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で餓死刑に選ばれた囚人の身代わりに自らなり、47歳で命を落としました。コルベ神父はカトリック教会では聖人とされています。以下、コルベ神父の最期について、ウィキペディアより抜粋します。

身代わりの死

"1941年7月末、収容所から脱走者が出たことで、無作為に選ばれる10人が餓死刑に処せられることになった。

囚人たちは番号で呼ばれていったが、フランツェク・ガイオニチェクというポーランド人軍曹が「私には妻子がいる」と泣き叫びだした。

この声を聞いたとき、そこにいたコルベは「私が彼の身代わりになります、私はカトリック司祭で妻も子もいませんから」と申し出た。

責任者であったルドルフ・フェルディナント・ヘスは、この申し出を許可した。コルベと9人の囚人が地下牢の餓死室に押し込められた。

通常、餓死刑に処せられるとその牢内において受刑者たちは飢えと渇きによって錯乱状態で死ぬのが普通であったが、コルベは全く毅然としており、他の囚人を励ましていた。

時折牢内の様子を見に来た通訳のブルーノ・ボルゴヴィツは、牢内から聞こえる祈りと歌声によって餓死室は聖堂のように感じられた、と証言している。

2週間後、当局はコルベを含む4人はまだ息があったため、病院付の元犯罪者であるボスを呼び寄せてフェノールを注射して殺害した。

ボルゴヴィツはこのときのことを以下のように証言している。

マキシミリアノ神父は祈りながら、自分で腕を差し伸べました。私は見るに見かねて、用事があると口実を設けて外へ飛び出しました。

監視兵とボフが出て行くと、もう一度地下に降りました。マキシミリアノ神父は壁にもたれてすわり、目を開け、頭を左へ傾けていました。その顔は穏やかで、美しく輝いていました。"

実は、コルベ神父は、この建物がコルベホテルになるずっと以前、ここに滞在していました。

館内にはコルベ神父が勉学に励み月日を過ごしたお部屋がそのまま残されています。その他にはコルベ博物館、教会を備えていて、見学が可能です。

中規模ホテル(客室72室+会議室19室)ながらもホテル全体がゆったりとした暖かい雰囲気に包まれているのは、コルベ神父の愛が浸透しているからかもしれません。

日本語での問い合わせも可能な、日本人も安心して過ごせるホテルです。

ホテル ホームページ(日本語あり) こちら

追記:2015年11月、コルベ ホテル ローマは世界で最も素晴らしいホテルの一つとして "2015 World Luxury Hotel Awards (ワールド・ラグジュアリー・ホテル・アワード)" を受賞しました。

2015年11月23日:コルベ ホテル ローマ(Kolbe Hotel Rome)がホテル界のオスカー受賞!(2015 World Luxury Hotel Awards) こちら

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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