ローマのコロッセオから今年最後のご挨拶です!
いよいよ今年も今日で最後となりました。
皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
本年もブログをご覧いただき、誠にありがとうございました!
今年は1月に親しい方との突然の別れがあり、悲しい出だしでした。
"人生最期に私は他者に、そして社会にいったい何を残して逝けるだろうか?" と考えさせられる日々を過ごしました。私は、いつの日か私を育ててくれた社会に何か還元していきたいのです。
夏に入ると今年は12年ぶりの猛暑で、南国ローマの夏は暑さに強い人でも具合が悪くなる程の激しさでした。
熱波がヨーロッパに到来した12年前の2003年の夏もとても暑く、暑過ぎて窓を全開にして寝ていたらコウモリが間違って入って来そうになったり、夜中にふと目が覚めたらタランチュラが枕元の壁にベタっと張り付いていたりして非常に怖い思いをしました。
深夜にサソリがマットレスの下に挟まっていた時はもうどうしようかと思いましたが(サソリは何かにもぐりたいのですよね)、ちり取りでサクッとすくって外に捨てることも学び、今となっては日本では体験出来ない良い思い出となりました。(場所はペルージャ)
この年は暑くて1日にペットボトルの水をがぶがぶと4リットル飲んだ日もありましたが、今年の夏の暑さは個人的にはそれ以上に感じました。冗談は抜きに、連日灼熱の太陽に照らされ続けた私達は危うくローマの干しトマトになるところでした。
しかし "喉元過ぎれば熱さを忘れる" で、過ぎてみれば寒い冬には何ともあの暑さが懐しくなります。暑い夏には暑いと文句を言い、寒い冬には寒くてたまらんと文句を言う、人間なんて勝手なものです。
変わったところでは、今年後半は日本食のおいしさにハマりました。
たまたま日本食レストランに行く機会が何度も重なったことから、日本料理の魅力を再発見したということなのですが、そうした新しい発見をもたらしてくれたのは周りのイタリア人です。
折しもミラノの万博では日本のパビリオンが話題となっており(日本館は出展国約140ヶ国の中でも入場の為に最長10時間待ちの列も出来た飛び切り人気のパビリオン)、帰って来る人帰ってくる人が日本館とそこで食べた日本料理がいかに素晴らしかったかを熱く語ってくれたのです。
「和食」は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されましたので、これから世界でもより注目されて行くことでしょう。
今年もあっという間に過ぎた一年でした。
今年最後の写真は、ローマを代表するコロッセオのクリスマスイルミネーションで締め括りたいと思います。
新年には、また元気な姿でお会いできることを楽しみにしております。
皆さまも、良い年末年始をお迎え下さい!
阿部美寿穂
ローマ、2015年12月31日
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
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