落ち着いた雰囲気(今だけ)の冬のナヴォ―ナ広場へ行ってみよう!

公開日 : 2015年12月04日
最終更新 :

今日の午後はナヴォーナ広場(Piazza Navona)に立ち寄りました。

ここ数ヶ月、仕事やらプライベートやらで外食が続き食べ過ぎているので、ナヴォ―ナ広場からの帰りはテルミ二駅まで約3km歩きました。

先日のパリの連続多発テロの影響でローマはいつもより警備が強化されており、小さな道や見落としそうな広場にもパトカーが止まっています。各地下鉄の改札口、地上出口付近や、デパートやスーパーの中にまで軍隊の人達がいるのですが、長い銃を持っているのでかなり怖いです。昨日は筆者の家の前にも迷彩服のミリタリーの二人がどうやらいたらしいのですが、迷彩服でうまく隠れていて見えなかったもので、ゴミを出しに行ったら、突然、ゴミ箱の影から人が出て来たので腰が抜けそうになりました。どうやら彼らはゴミ箱の中に怪しいものが入っていないかチェックをしているようでした。

さて、今日訪れるナヴォーナ広場は、ローマ中心部のパンテオンなどの近くにある南北に細長い広場です。

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↑ 広場の南側のムーア人の噴水(Fontana del Moro)側から広場中央を見ています。

ベルニーニのデッサンを基にして1654年に完成した噴水の真ん中にいるのは、オバケイルカと戦うエチオピア人です。

ところで写真が小さいので見えづらいかもしれませんが、このエチオピア人(ムーア人)の頭の上にカモメが止まっていて、このカモメが筆者が噴水の周りを移動する度に自分も周るのです。ですので、こちらがどこに移動しても常に見て来るというカモメです。

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↑ カモメが見て来ます。この後、筆者と一緒に一周周りました。

噴水の向こう側に見える建物はブラジル大使館です。良い場所に建っていますね!

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↑ 大使館にブラジルの国旗が出ているのが見えます。

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↑ 広場の中央にある、ベルニーニが設計の四大河の噴水(1651年頃)の方へ行ってみます。いつ見ても、オベリスクを囲む彫像のダイナミックな動きが人を惹き付けます。重いオベリスクが軽々と浮いているようです。

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↑ 後ろに見えるのは、サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会(Sant'Agnese in Agone)です。

ここは3世紀にキリスト教を信仰していた聖アニェーゼ(アグネス)が当局の怒りを買い、裸のまま火あぶりにされた場所で、火あぶりの最中、彼女の長い髪が体にぐるぐると巻き付き、火から守られたので火あぶりにすることができませんでした。(後に斬首で殉教)

そんな彼女の為に捧げられている教会です。訪れたのがお昼休みでしたので、教会は閉まっていました。ローマの教会は午前中は13時に閉まり、午後は16時からまた開くことが多いです。

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↑ 四大河の噴水なので、角に4人います。

写真の右側にいるのは、ナイル川さん。水源が判らないので顔を隠しているとも言われています。手前にいるのは、逞しい肉体を持つガンジス川さんです。

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↑ 今度は広場の北側から中央に向かって見ています。

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↑ こちらは一番北側の噴水です。

タコに巻かれて奮闘中のネプチューン(川・海などの神様)様ご一行の、ネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)です。

ナヴォ―ナ広場は、両脇には有名なレストラン、カフェなどが立ち並びローマっ子達の憩いの場の一つです。

今日の写真を見ていただくと、どれもあまり人が写っていませんが、実は今は嵐の前の静けさといったところで、クリスマス近くになるとこの広場に射的やお魚釣りなどのゲームの屋台、メリーゴーランドなどが出現して非常に賑やかになります。日本の縁日と同じように、タコ焼きやイカ焼きはさすがにありませんが、綿菓子、リンゴ飴、クレープ、チョコレートバナナ、ポップコーンなどは売られます。

このお祭りは、1月6日の御公現の祝日(Epifania)まで続きます!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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