ローマ・バチカン市国から日本への手紙・ハガキの出し方!

公開日 : 2016年11月25日
最終更新 :

旅先からハガキを出すのは楽しいですね!また便りを受け取った方も、旅先でわざわざ時間を割いて書いてくれたんだ!と想像するとその気持ちにほっこりと嬉しくなります。

そこで今回は、ローマのバチカン市国からの手紙・ハガキの出し方についてご案内したいと思います。(イタリアからの郵便物の出し方は、おそらくイタリアの他の都市の特派員さんがまとめていらっしゃるかもしれません。ですので筆者は、バチカン市国の郵便局の利用方法についてお届けすることにします!)

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↑ バチカン市国(Stato della Città del Vaticano)の郵便ポストは目にも眩しい黄色です。シンプルで機能的なデザインが非常にバチカンらしいです。一方、イタリア共和国のポストは赤色です。ですので首都ローマにあるポストの色も赤色になります。

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↑ こちらはバチカン市国の中にあるバチカン郵便局です。この郵便局はバチカン市国の領地内にある為、基本的には一般の方は利用出来ません。バチカン市国の中にどんな理由でも入るには、入口で入国審査(身分証明書の提出・審査・登録、通行証の発行等)があります。筆者はバチカン市国で仕事をする時に、この郵便局に立ち寄ることがあります。イタリア(ローマ)の郵便局と違う点は、親切かつスピーディなところです!なかなか小奇麗でかわいい郵便局です。この裏の方にはスーパーマーケットやボリュームたっぷりなお料理が自慢(?)の市民食堂もあります。

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↑ ここからが一般の方でも自由に手紙・ハガキを出せる場所のご案内です。バチカン市国では、一般の観光客が入れる場所は、主にサン・ピエトロ大聖堂、サン・ピエトロ広場、バチカン博物館に限られています。写真はサン・ピエトロ広場とサン・ピエトロ大聖堂です。ご覧の様に、先程、クレーンでクリスマスツリーが立てられたばかりです。次号で法王様のツリーの到着についてご案内します。

ローマ法王を統治者とするカトリックの総本山バチカン市国は、世界一小さい国家で、国土の3分の2が庭園となっています。総面積は約0.44km²ですので、東京ディズニーランドの面積0.52km²よりも小さいと言うことになります!

この写真の1と2の2ヶ所に、バチカン郵便局から手紙・ハガキを出せる場所があります。

バチカン市国の観光情報ですが、ガイド付きであれば庭園の見学をすることが出来ます。申し込みの方法は、バチカン庭園はバチカン博物館が仕切っていますので、まずはバチカン博物館のホームページにアクセス(こちら)をします。ホームページから予約をすると予約確認書がPDFで送られて来ますので、見学当日は予約確認書と身分証明書を持参して、博物館の窓口に出向きます。庭園ツアーの所要時間は大体2時間です。

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↑ 1番の場所についてです。写真左側のこの白い車がバチカン郵便局です。内部で各種ハガキ、切手などを購入することが出来ます。郵便物は、車の出口前に立っている黄色のポストに投函する方式です。窓口の人によりますと、アメリカ、アフリカ、アジアへの絵ハガキ1枚の郵便料金(切手)は2.3ユーロです。(2016年11月24日現在の情報)

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↑ 位置関係が分かりやすい様に、この車を上から眺めてみましょう!郵便局の車は、バロックの巨匠、ベルニーニ設計の楕円形のサン・ピエトロ広場の284本並んだ円柱の近くにあります。サン・ピエトロ大聖堂のクーポラに上ると、展望台からローマ市内を360度眺めることが出来ます。正面は14区ボルゴ地区方面のパノラマです。

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2014年1月30日号 世界最大級の眺め。ヴァチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂のクーポラにのぼろう!こちら

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↑ 郵便車です!向かって左側がエントラータ(エントランス)、右側がウシータ(エクジット)で出口です。黄色のポストが出口の階段の前にあります。

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↑ 続いて、2番の場所のご紹介です。矢印の場所に向かって歩いて行きましょう。

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↑ 逆行している気がするのは、普通この経路は大聖堂の内部を見学した人が広場へ戻って来るルートだからです。しかし問題はありません。2つの黄色のポストが見える場所を目指して進んで行きましょう!写真手前の黄色の看板は観光インフォメーションです。その右隣で人が並んでいる所はトイレです。

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↑ 手紙・ハガキを出せる2番の場所に到着しました。入口には「No Foto」と写真撮影禁止のマークが出ています。残念ながら内部の写真撮影は出来ませんでした。中ではバチカンのハガキや記念切手、お土産が販売されています。この事務所では、郵便書留(Registered Mail)、封書・小包(Envelopes/Parcels)、電報(Telegrams)サービスが利用できます。座ってハガキを書けるスペースもあります。窓口の人によると、日本まではハガキは1週間程度で到着するそうです。

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↑ 絵ハガキなどはローマ市内の街角のキオスク(写真)やタバコ屋さんなどで購入し、全て記入後にこの場所でバチカン市国の切手を貼り、ポストに投函するという方法もあります。滞在中の時間がある時にホテルなどで書き溜めておくのも良いでしょう。ローマ市内では絵ハガキは1枚10セントから売られています。

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↑ やはり一大観光スポットですので、サン・ピエトロ大聖堂の正面のお店は、絵ハガキはやや高めの1枚50セントで売られていました。

ローマではバチカン市国から郵便物を出すという極めて魅力的な方法があります。消印もイタリアではなくバチカン市国のものになりますので、比べてみるのも面白いでしょう。それでは皆様、良い滞在を!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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