年末年始にローマに展示されたかわいいプレゼピオのまとめ!その1

公開日 : 2017年02月28日
最終更新 :

大変遅くなりましたが、プレゼピオのみの"プレゼピオ集"が完成致しました!

前回の記事では、12月~1月にかけてのローマの町のクリスマスツリーやイルミネーションの様子をご紹介しましたが、クリスマスの期間はツリーと一緒にプレゼピオ(キリスト降誕の場面を人形で再現した模型)も飾られます。

昨今では日本でも多種多様なプレゼピオが販売されている為、クリスマスになると室内に飾る人も多い様ですね。ローマではプレゼピオは主に、教会、広場、ホテルなどに飾られています。設置される時期は施設によってまちまちですが、大方12月に入るとぼちぼち展示され始め、毎年1月いっぱい(1月31日頃まで)は飾っている施設が多いです。

写真の枚数が多くなりましたので、その1、その2その3(最終回)に分けてお送りしたいと思います。また、画像の方を多く、解説は少な目にします。飾られている施設本体のご説明は過去に掘り下げている記事がある場合、リンクを張りますのでそちらもご参照下さい。

また、プレゼピオは飾られている施設名のアルファベット順にご紹介して行きます。現地でのイタリア語名も表記しますので、ご訪問される際のご参考にどうぞ。

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↑ それでは一ヶ所目は、アルファベット順でAから始まるサンタントニオ・ダ・パドヴァ教会(Basilica di Sant'Antonio da Padova)です。教会の後ろのスペース全部が使われている大胆なプレゼピオです!バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂のクーポラの写真を背景に、聖家族の幼子キリスト、マリア様、聖ジュセッペがいます。

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↑ 赤ちゃんキリストはマリア様の膝の上にいました。

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↑ この教会は"日本人を描いた絵"を祭壇画として祀っている教会でもあります。このことは現地でもほとんど知られていません。

参考記事:2013年11月6日号【教会No.3】ローマの日本人の殉教者に捧げた礼拝堂のある教会。こちら

2014年9月22日号 教会や大聖堂の見学(美術・芸術作品などの鑑賞のため)をする前に知っておいた方が良いこと! こちら

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↑ 続いて、チェリオの丘の呼び鈴を押さないと入れないサン・グレゴリオ教会(Chiesa di San Gregorio al Celio)です。普通、聖堂は道に面した入口からすっと内部に入れる所が多いですが、こちらはまず教会の中庭に入り、庭に面した一つの事務所のチャイムを押すと人が出て来てドアを開けてくれる形です。その入口から建物内部に入り、廊下を歩いて突き当りまで行くと左側に教会へアクセスする入口があります。グレゴリウス1世は四大ラテン教父の一人で、グレゴリオ聖歌などでその名を知られています。

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↑ 赤ちゃんキリストに話しかけるかの様なお父さん(聖ジュセッペ)。奥にお母さん(マリア様)が見えます。

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↑ こちらの教会のプレゼピオは、水が噴射し水車が回る大変手の込んだものです。水は蒸発してしまうので定期的に注入しなければいけない為、訪れた時は教会の人達がちょうどバケツで水をプレゼピオの下の装置内に補給している所でした!

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↑ 帽子を被っているし、登場人物の服装が??と思っていて見ていたら「今年はメキシコ風なのよ」と教会の人に教えてもらったサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂(Basilica di San Giovanni in Laterano)のプレゼピオです。左右にたくさんある礼拝堂の左身廊の一つに飾られていました。

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↑ 大きさは等身大のダイナミックなプレゼピオです!サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂はローマの四大聖堂のうちの一つで、長い歴史がある大きくて美しい聖堂です。

参考記事:2013年11月29日号 教会の観光はかわいい中庭もお奨めです! こちら

2013年8月27日号 【教会No.2】聖なるかな。膝で上がったら(ヨロッと)でも感動!聖なる階段 スカラ・サンタ こちら

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↑ こちらはパンテオンの近くにあるサンティニャツィオ教会(Chiesa di Sant'Ignazio di Loyola in Campo Marzio)です。教会はアンドレア・ポッツォによる曲面天井(ヴォールト)の美しいフレスコ画やだまし絵クーポラでも有名です。内部が薄暗かった為、写真は少しボケました。他の教会のプレゼピオと比べるとこちらはまた全く違うタイプです!

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↑ 非常に小さいプラスチックのミニチュアで出来ているプレゼピオです。

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↑ 少し歩くと、画家カラヴァッジョの傑作があることで知られているサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(Chiesa di San Luigi dei Francesi)があります。

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↑ こちらの教会のプレゼピオも、手前と奥を立体的に利用し、縦に流れるタイプのまた全く違ったタイプの演出がされています。

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↑ 本日の最後の教会は、ヴェネツィア広場とポポロ広場を結ぶ、目抜き通りコルソ通りにあるサン・マルチェッロ・アル・コルソ教会(Chiesa di San Marcello al Corso)です。ヴェネツィア広場から近くということもあり、多くの人が行き交う場所に建つ教会です。毎年プレゼピオの時期にはこの様に「プレゼピオあります~!」と言う看板を出す教会も多いです。

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↑ 左側の人が取り囲んでいる所がプレゼピオです。小さな舞台装置の様です。

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↑ 中を覗いてみると、とてもかわいいプレゼピオがありました!八百屋さんなどの模型も丁寧に作られています。写真の左側に、主人公である赤ちゃんキリスト、マリア様、聖ジュセッペが見えます。羊達もキリストの誕生を見に来ています!

それでは、次回その2に続きます。

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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