イタリアは今日からセッティマーナ・サンタ（聖週間）に入ります！！
イタリアは今日からセッティマーナ・サンタ（聖週間）に入りました！
カトリック教会では、今年は4月16日（日）がイースター（復活祭／イタリア語：パスクア）です。十字架に架けられて死んだキリストが三日目に復活したことを記憶するこの復活祭は、移動祝祭日の為に毎年微妙に時期がずれますが、大体3～4月頃になっています。
カトリック教会（キリスト教）の暦では、今日からイースターまでの1週間は1年の中で最も重要な週になります。特にローマは、ローマ法王のいるバチカン市国がありますので、この一週間は他の地域よりもより宗教色が濃くなっているかもしれません。
↑ 毎年イースターの時期の1ヶ月位前からかわいいお菓子が出回ります。こちらは周りを砂糖でコーティングされたチョコレートの卵です。このバールではレジのところに置いてあるので、コーヒーの料金を支払っていく人が引き寄せられる様に次々に購入して行きます！左奥に、こちらもイースターの時期の動物の定番、ウサギが見えます。チョコレートです。
↑ 今日いただいたオリーブの枝です！
聖週間（受難週間とも）の初日の今日は「枝の主日（棕櫚の主日）」と言い、キリストのエルサレム入城を記憶する日です。午前10時20分頃、家の前にも長い行列が通りました。大きな声で歌を唄いながら行進して行きます。外に出てみると道路には沢山の人がいてびっくりしました。そして行列の中に何人も知り合いがいてこれまたびっくりしました。ついて行ってみると、その後、群衆は地区で一番大きな教会に到着しました。
↑ こちらもチョコレートの卵です。
近くの教会からこの一週間のプログラムを貰って来て、目を通してみました。すると、今日からイースター当日まで、火曜日を除いて毎日行事・イベントがびっしり入っています。特に重要なのは、イースター直前の三日間です。イタリア語でトリドゥオ・パスクアーレ（Triduo Pasquale）と呼ばれるこの「聖なる三日間（聖木曜日、聖金曜日、聖土曜日）」は、最も大切な三日間です。聖なる土曜日は"復活徹夜祭"と言い、夜通しミサが行われます。
↑ 一枚目の写真でも見えていたチョコレートのウサギはあちらこちらのお店にあります！小さいものから巨大ウサギまで大きさはまちまちです。
イタリアでは、イースターの時期は教会などの宗教施設に限らず、美術館や博物館、動物園などでもイースターのイベント・催しが行われます。キリストが復活したことを記憶する復活祭は信者の喜びも最高潮に達し、春の訪れの喜びと共に、町の雰囲気も明るく変わるかの様です。イースターの時期に滞在されるのも良いかもしれませんね！
来年以降のイタリアのイースターの日程を記します。ご参考にどうぞ。
イースター直前の一週間が、一年の中で最も重要な「聖週間」です。
2018年4月1日（日）
2019年4月21日（日）
2020年4月12日（日）
2021年4月4日（日）
2022年4月17日（日）
2023年4月9日（日）
筆者
イタリア特派員
阿部 美寿穂
ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。
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