会えたらラッキー! フォトジェニックなシャボン玉のローマ

公開日 : 2019年11月26日
最終更新 :

ローマの町を歩いていると、広場や路上でシャボン玉のパフォーマンスをするお兄さんに会うことがあります。毎日外に出る筆者でも見かけるのは月に1回くらい。もし皆さまがご旅行中に出会ったらとてもラッキーです。しばしばフォトジェニックな瞬間を提供してくれるからです!

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↑ こちらはローマ中心部、ポポロ広場の上にあるピンチョの丘です。とある日の夕方、シャボン玉を作っているひとりのお兄さんに出会いました。夕暮れの空に、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂の大きなクーポラ(丸屋根)が美しく映え、シャボン玉がいっそう幻想的な空間を創り出してくれます。

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↑ また別の日に、今度はポポロ広場を通過した時のことです。この広場は、19世紀の初めにジュセッペ・ヴァラディエによってローマの都市計画による見直しが行われた際に整備されました。ポポロ広場からは、バブイーノ通りがスペイン広場まで、コルソ通りがヴェネツィア広場まで伸びています。これらの通りは、クリスマスの時期になると美しくイルミネーションの飾りが施されます。写真奥に見えるのは、そっくりでかわいらしい双子教会です。

コルソ通りとバブイーノ通りについての参考記事:

2014年12月18日号 日本の旗も点灯! 美しいクリスマスのイルミネーション、スペイン階段周辺からヴェネツィア広場まで。こちら

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↑ こんな風に、お兄さんは泡をたくさん作ってくれます。思わず子供たちといっしょに飛び跳ねたくなる楽しさですが、そこは大人ですのでぐっと我慢して、シャッターを切ります!

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↑ ローマっ子の憩いの場、ナヴォーナ広場です。3万人を収容したといわれる古代のドミティアヌス帝の競技場の跡を利用して造られたため、細長い形の広場になっています。古代からの長い歴史を持つ場所ですが、大きな変遷を迎えたのは、17世紀。ローマ教皇イノケンティウス10世が、広場を祝祭用の会場に利用するために改修を開始してからです。

広場には、北、中央、南と3ヵ所の噴水があります。写真左手奥に写るオベリスクが、広場の中央にある巨匠ベルニーニの四大河の噴水(1651年完成)です。ローマで最も有名な噴水のひとつで、旧アッピア街道沿いのマクセンティウスの競技場から運ばれたドミティアヌス帝時代のオベリスクの周りに、世界の四大河やガンジス川、ラプラタ川、ナイル川、ドナウ川の寓意像である4人の男性の彫像が置かれています。これらは、世界におけるキリスト教の勝利を表現しています。

ベルニーニについての参考記事:

2014年4月2日号 やっぱりすごいなベルニーニ。バロック美術巨匠の傑作、天使の矢が聖女の胸を射抜く瞬間。こちら

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↑ お兄さんが、洗剤を入れたバケツやたらいの中にさまざまな形の輪を入れます。大きい輪からは大きな泡が、小さな目の網からは細かいシャボン玉がたくさん出てくるのが分かります。路上でパフォーマンスをするお兄さんですが、1日の中で広場から広場へ渡り歩くこともあるので、筆者のお散歩ルートによっては、何回も会う日もあります! いつか弟子入りしたいです!

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↑ この日は、古代ローマ時代のフォロ・ロマーノの遺跡の前でシャボン玉お兄さんを発見しました! みんなの顔から思わず笑みがこぼれます。後ろに見える白い建物は、ヴェネツィア広場のヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂です。中央にある緑色の部分がエレベーターで、屋上のパノラミックテラスにアクセスすることができます。ここからは、特にローマの絶景が365日楽しめます。一番のおすすめの季節は、ピンクの花色が美しいユダの木がローマの町中で満開になる春です。

参考記事:

2013年10月17日号 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂から周辺の眺め&最新情報!こちら

2015年4月17日号 ローマの絶景スポットから! ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の展望テラス編。こちら

2014年6月4日号 贈る前に花言葉を確かめないとアウト? "裏切り"の木、セイヨウハナズオウ(ユダの木)。こちら

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↑ 青空をバックに高く飛んで行くシャボン玉。大きなシャボン玉に乗って、遺跡がどこまでも続く古都ローマを上から眺めたらどんなにすてきでしょう。ローマでシャボン玉お兄さんを見かけたらフォトチャンス到来なのです!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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