コロナ禍のリラックス法!イタリア人の乗り切り方8選

公開日 : 2021年02月09日
最終更新 :

皆さん、こんにちは!

ローマは、現在も半分ロックダウン中です。政令により、イタリア国内で新型コロナウイルス感染症対策のために、州によって色分けされた制限措置が取られています。色には、感染が拡大していない順に、ホワイトゾーン、イエローゾーン、オレンジゾーン、レッドゾーンがあります。ローマは、いままで大方の期間がイエローゾーンでしたが、クリスマスから年末年始にかけて再び感染者数が増加し、警戒をしなければならない状態に入ったため、一歩進み、より規制が厳しくなったオレンジゾーンに変更になりました。しかし、少し前からようやく落ち着きを取り戻し、先週からまたイエローゾーンに戻りました。イエローゾーンは、ローマ市内の移動でしたら認められていますので、久しぶりにローマの海に行って来ました。

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↑ ローマの海は、ローマの中心部から電車や車で30分程でアクセスができます。こちらは、どなたでも自由に利用することのできる砂浜「レモン/Limone イタリア語でリモーネ」です。ゾーンによって、分かりやすい名前がついています。海辺を散歩中の3匹の犬が、楽しそうに飛び跳ねていました。

イタリアでは、新型コロナウイルスの感染爆発が起こってから、今月でちょうど1年になります。昨年2020年の3~5月は、私たちは非常に厳しいロックダウンも経験しました。必要不可欠な用事でなければ、家から出ることができませんでした。

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↑ とても穏やかな地中海のティレニア海です。気が付いたら、砂浜を4kmくらい歩いていたようです。そして、終点のローマ観光港まで行き、懲りずにまた歩いて帰って来ました。途中の砂浜でピザを食べて休んでいたところ、お腹の空いた鳥に襲われそうになりました。

コロナウイルスの感染拡大と予防のために制限された生活が長く続き、イタリアでも、ストレスを感じる人が多くなって来ました。今回は、周りのイタリア人はどのようにして乗り切っているのかをご紹介したいと思います。

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↑ 綺麗な色の石がたくさんありました。

まずは、一つ目は、「好きなものを食べる」です。

特にロックダウン中は、外に出てはいけない自宅謹慎生活となりますので、家の中で楽しみを見つける以外ありません。逆に、家の中がつまらないと地獄生活となります。周りのイタリア人を見てみると、好きなパスタを作って食べたり、ケーキを焼いてみたり、好きなものを食べて楽しんでいるようです。今まで下戸だった人が、ロックダウン中に酒飲みに変身したという事例もあります。ワインなど飲まなかった人が、銘柄に詳しくなっていてびっくりしました。

二つ目は、「人と話す」です。

人間は社会性のある生き物ですので、内面に巣食う思いをある程度吐き出すことで、ストレスが軽くなることもあります。コロナ禍の今、さまざまな場所で人々から相談を受けているイタリアの精神科医の話によると、相手は壁でもかまいませんので、自分のことを変に思わず、自由にお話をしましょうとのことでした。壁がなければ、犬や猫、金魚、布団などでもかまいません。

三つ目は、「コロナはあと4~5年は続くものだと思い、腹をくくろう」です。コロナ禍はもう少しで終わるので、あとちょっとの辛抱!と思っていると、そうでなかったときの落胆がより一層ひどくなります。

専門家の話によると、〇〇まで頑張ろうと思って希望を持ち、そこでその時が来ると、また延長で頑張らなくてはならなくなる状況になり、また歯を食いしばって頑張ると、またゴールは遠のくという揺り戻しが一番精神には良くないそうです。希望、落胆、希望、落胆を長期間繰り返すと、人間はいつか壊れます。必ず壊れていきます。ですので、長いスパンで先を見て、なるべく揺さぶりを心にかけないようにして、安定させて行くと良いそうです。

四つ目は、「体を動かそう」です。

これは、特に日頃から歩くのが大好きなイタリア人の友人たちが、ロックダウンで家から出られなかった時に、とてもストレスがたまったと話していたことからです。「自己宣誓書」を持参すれば、家の外で運動する時間は認められますが、やはり自由に好きなところへ行けるいつもとは勝手が違います。警察もあちこちにいて、緊張します。そのため、家の中で、軽い疲労を感じるまでストレッチや体操をたくさんして、ストレスを発散したと言っていました。運動は、少し疲れを感じるくらいに行うのがいいようです。良く眠れるようになります。

五つ目は、「何もしたくない時は何もしない」です。

これは、以前のブログにも記しましたが、ロックダウンのような厳しい規制生活が続くと、自分の内にこもる鬱になっていく人々が散見されました。周りには、発散するタイプの人よりも、落ち込んでいく人の方が圧倒的に多かったです。そのような時は、無理に頑張って何かをしようとせずに、自分の感情に素直に自由にしていて下さい。あなたの人生です。誰も責める人はいません。

六つ目は、「場所を変える」です。

イタリアの場合は、自宅のある場所がイエローゾーンに指定されると、ある程度の移動も可能となりますが、いつもと違う場所に行くと、気持ちのリフレッシュになります。遠くに行く必要はありません。いつもと違うカフェ、いつもと違う並木道など、行く場所を非日常的なものにしてみて下さい。

筆者のイタリア人の友人は、洗濯物を干す時は、わざわざマンションの9階の屋上の共同スペースに行って干し、干し終わったあとに横になってついでに日焼けを30分して帰って来ますが、それを生活習慣にしてからとても気分が良くなったと話してくれました。

七つ目は、「栄養と睡眠」です。

体は正直です。ストレスは、たっぷりの休息と栄養補給で、あれれ?と、きれいさっぱり治ってしまうことがあります。栄養は、とりあえず最低でも2週間、毎日欠かさずしっかり食べるようにして下さい。1週間では短すぎるので、効果が出ません(実験済み)。睡眠は、時間があればいくらでも寝て下さい。寝るのがつまらなくなったら起きます。

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↑ 海では、かわいい貝もたくさん探しました!

八つ目は、「もし〇〇さんの問題だったら?にすり替えてみる」です。

これは、当方が子供の頃から秘かに行っている手法です。

もし自分にトラブルや問題が起こった時、その問題を〇〇さんという他人が抱えている問題のように考えます。できるだけ身近にいる実在する人物に当てはめます。すると、客観的に見え、実はたいしたことないな~と心底思うことが多いのと、解決法もはっきり見えて来ます。〇〇さんの問題だと唱えているうちに、本当に他人事のように思えて来ますので、繊細な人にはおすすめのやり方です。

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↑ 獣の足跡も見ました。犬だと思います。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

筆者

イタリア特派員

阿部 美寿穂

ローマからイタリアの日常やイタリア旅行に役立つ情報などをお送りしています。

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