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イタリア/ローマ2特派員ブログ 田澤 龍太郎

イタリア・ローマ2特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

永遠の都に眠る古代ローマの遺構のなかには、世界でも最古のショッピングモールではないかと考えられ、古代ローマ人の生活を感じられる巨大な半円形の遺構があります。特に古代ローマの歴史に興味がある人にとっては、トラヤヌス帝の市場(伊語:Mercati di Traiano)は、数あるローマ建築のなかでもぜひとも訪れてみたい場所であることは間違いないです。


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西暦100年~110年に建設されたとされるトラヤヌス帝の市場は、トラヤヌス帝に仕えていたダマスカス(現在のシリアの首都)の建築家アポロドーロス(伊語:Apollodoro di Damasco)によって建てられたとされています。中世の頃には、階層が増築され、13世紀頃には、防御用の要素を含んだ兵士の塔(伊語:Torre delle Milizie)が増築されたといわれています。


Torre delle Milizie_Mercati di Traiano.jpg


このトラヤヌス帝の市場は、2007年頃から皇帝のフォルム博物館(伊語:Musei dei Fori Imperiali)が併設され、一般公開されています。このフォルムとは、古代ローマの公共広場を意味します。この博物館の入口となるグランデ・アウラ(伊語:Grande Aula)は、現在は博物館として各フォルムのジオラマや世界に広がる古代ローマの遺構のモデルが展示されていますが、この場所に広がる空間が現在のショッピングセンターの構造と変わらないことに驚きを覚えます。


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2020年2月21日

1471年、教皇のシクティウス4世がブロンズ像をローマ市に寄贈したことから始まった世界最古の公立美術館は、古代ローマ屈指の文化財等を収蔵しています。この貴重な古代ローマの文化財という歴史ロマンをもっとも感じさせてくれる美術館は、前回、この特派員ブログで取り上げたカンピドーリオ広場にあるカピトリーニ美術館(伊語:Musei Capitolini)です。(前回の記事はこちら


Palazzo dei Conservatori.jpg


この博物館の中央の入口となるのが、カンピドーリオ広場の右側にあるコンセルヴァートリ宮(伊語:Palazzo dei Conservatori)でこの中庭には、フォロ・ロマーノのコンスタンティヌス帝のバジリカ(伊語:Basilica di Costantino)にかつて置かれていた巨像の一部が置かれています。1487年に発掘されたコンスタンティヌス帝の頭、手そして足は、高さにして12メートルあったとされています。


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展示されている彫刻の中でもっとも良く知られているのが、紀元前6世紀のブロンズ製の狼像の「カピトリーナの牡狼(伊語:Lupa Capitolina)」で、双子の兄弟のロムルスとレムス(伊語:Romolo e Remo)がその乳を飲んでいる姿がとても印象深いです。ローマ建国神話によればこの双子の兄弟によって紀元前753年4月21日にローマ市を建設されたとされています。その他にも「足の刺を抜く少年(伊語:Spincario)」のブロンズ像もまた繊細で人気があります。


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このコンセルヴァートリ宮の絵画館では、ティツィアーノ、ティントレットやレーニ等の巨匠たちの絵画作品が並び、聖ペトロニッラの間(伊語:Sala di Santa Petrinbilla)には、カラヴァッジョの官能的な作品の「洗礼者聖ヨハネ(伊語:San Giovanni Battista)」が展示されています。そして、カンピドーリオ広場の中央に聳え立ち、2世紀頃に作られたとされるマルクス・アウレリウス帝の騎馬像(伊語:Statua equestre di Marco Aurelio)のブロンズ像のオリジナルもコンセルヴァートリ館のホールで展示されています。


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⇒続きを読む"ローマにある世界最古の公立美術館を訪れる"

2020年2月 2日

永遠の都「ローマ」には、旅行者にもっとも広く知られている観光地であるナヴォーナ広場(伊語:Piazza Navona)と古代の英知が宿るパンテオン(伊語:Pnatheon)の間には、ローマでももっとも古い図書館があります。このような有名な観光地が周辺にあるにも関わらず、観光客の誰もが気付かずに通り過ぎてしまうアンジェリーカ図書館(伊語:Biblioteca Angelica)は、修道院だった建物を利用した空間の中に四方の壁に埋め尽くされた書棚とその歴史の重さにただただ圧倒されます。


Biblioteca Angelica_20.jpg


このアンジェリーカ図書館は、400年以上の歴史を持つ図書館として知られ、1604年より一般公開されています。その歴史の長さだけでも驚きだが、一般の方々へ公開された図書館としては、イギリスのオックスフォード大学にあるボドリアン図書館(英語:Bodleian Library)についで西洋史上2番目の歴史を持っています。


Biblioteca Angelica_10.jpg


現在、創立者である人文主義者の聖アゴスティーノ修道会のアンジェロ・ロッカ(伊語:Angelo Rocca/1546-1620)の肖像が訪れる人々を惹きつける荘厳なこの図書館は、カトリック系の公立図書館として自治体が運営しています。


Biblioteca Angelica_9.jpg


そして、ラテン語、ギリシャ語そして、東洋言語で書かれた約2,700冊の古書(写本)、インキュナブラ(伊語:Incunabula)と言われる西欧で最初期の活字印刷物が1,100冊以上、16世紀の活字印刷物のチンクエセンティナ(伊語:Cinquecentina)が2万冊以上と非常に歴史価値の高い書類や本が並ぶ図書館として知られます。特にイタリアの中世文学を研究する人たちにとっては、貴重な場所と言われています。


Biblioteca Angelica_12.jpg



⇒続きを読む"ローマでもっとも古く歴史の重さを強く感じる図書館"

2020年1月25日
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  • 特派員プロフィール
  • ローマ2特派員

    ローマ2特派員
    田澤 龍太郎
    2012年よりイタリアの協同組合の仕組みや障がい児教育の研修のため永遠の都ローマへ。ローマ娘のイタリア人と出会い、結婚をきっかけに勉学や仕事でイタリア各地を転々としながらも最終的に愛すべき街ローマへ戻る。現在は、現地でサッカーを中心にしたスポーツ留学サポートや旅行アシスタントやコーディネーター等と現地在住の強みを活かした仕事をしながらどっぷりと濃いローマライフを満喫中。ご連絡はこちらまで是非! DISQUS ID @disqus_gTeWNI2iMi

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