ローマ発の日帰り旅行!緑の絨毯が広がるスポレートの絶景へ

公開日 : 2018年03月05日
最終更新 :

イタリア半島のちょうど真ん中辺りに位置し、海に面してないウンブリア州は、「イタリアの緑のハート(Cuore verde d'Italia) 」と謳われ、自然豊かな緑に溢れた州です。その中でも最古の町の一つとも言えるスポレート(伊語:Spoleto)は、ローマを州都とするラツィオ州からはイタリア国鉄の普通列車で約1時間半程度とローマから新鮮な空気と山の幸を求める日帰り旅行としては最適です。

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この魅力ある緑と最古の歴史を持つとされる町スポレートを訪れるならまず、ローマ時代の水道橋から造られた塔の橋(伊語:Ponte delle Torri)は外せません。ゲーテの「イタリア紀行」にあるように絶賛したこの橋は、12世紀~13世紀の間に建設され、高さ約80mと長さ約230mと何とも言えない感動と壮大な景観を約束してくれます。橋を渡ることができる小道は、2016年のイタリア中部地震の影響により現在は、残念ながら閉鎖されています。それでも向かい側にある湧き水をアルボルノツィアーナ城(伊語:Rocca Albornoziana)へ流していた歴史を持つこの水道橋の姿は何とも言えない歴史的なロマンを与えてくれます。

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この塔の橋へ向かう途中は、この地が緑のハートと呼ばれることに納得できるぐらい緑の絨毯のような風景が広がっているので、是非ともゆっくりと眺めてみてください。

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そして、中世の面影が強く残るスポレートの旧市街には円形の古代ローマ劇場があり、1227年に完成したサンタ・マリア・アッスンタ聖堂(伊語:Cattedrale di Santa Maria Assunta)と見どころが多くあります。旧市街は規模的には小さくコンパクトになっているので、歴史を感じながらぶらりと散歩することができます。また、高台にある旧市街へ向かうためのエスカレーターがあるので、旧市街散策等と足の疲れをなるべく抑えたい時は利用するのも手です。

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スポレートには旧市街の外側に世界遺産として登録され、キリスト教建築でも重要なものとされるサン・サルヴァトーレ教会(Basilica di San Salvatore)があるので、旧市街観光後にでも立ち寄ってみると良いでしょう。

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ここでは、地産地消をメインとした美味しい山の幸を味わえるレストランにも出会えます。丘陵部にあるスポレートは、豆類や野菜等の畑作が盛んで知られ、オリーブオイルも豊かな芳香と辛味が特徴的で、ちょっとしたお土産として買って帰りたいぐらいのインパクトがあります。大都市ローマからちょっと離れて、緑豊かな風景や美味しい空気を味わうだけではなく、地ビールやワイン、その地ならではの料理に出会えることもこの旅をより豊かにしてくれます。もし、ローマを起点にしてイタリアを過ごすならローマから手軽に出発できる日帰り旅行の町としてまったく違った世界を持つスポレートを是非とも候補に入れてみましょう。

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筆者

イタリア特派員

田澤 龍太郎

現地でサッカーを中心にしたスポーツ留学サポートや旅行アシスタントやコーディネーター等と現地在住の強みを活かした仕事をしながらどっぷりと濃いローマライフを満喫中。

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