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イタリア/ローマ2特派員ブログ 田澤 龍太郎

イタリア・ローマ2特派員が現地からヨーロッパ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2018年6月 7日

ローマを流れるテヴェレ川に架かるミルヴィオ橋


ローマを流れるテヴェレ川に架かるミルヴィオ橋

イタリアで3番目の長さを誇るローマを流れるテヴェレ川には、古代ローマ時代からの歴史がある橋がいくつかあります。今回は、そのテヴェレ川に架かる橋の中でも重要とされる一つの橋、ミルヴィオ橋(伊語:Ponte di Milvio)をご紹介します。


Ponte Milvio_5.jpg


紀元前115年施工されたミルヴィオ橋は、全長で136m、幅が8.75mのアーチ型の石橋でローマの北側に位置しています。この橋は、312年にローマ帝国の皇帝であり、専制君主制を発展させたとして知られるコンスタンティヌス一世とそのライバルだったもう一人の皇帝であるマクセンティウスを倒した戦場でも知られています。その戦いは、歴史上ではミルウィウス橋の戦い(伊語:Battaglia di Ponte Milvio)と呼ばれ、その戦いに勝利したコンスタンティヌス一世は、ローマ帝国の統一へ導くことになったと言われている。


Ponte Milvio_3.jpg


2006年からは、この橋の上にある街灯に南京錠がかかるようになり、"愛の儀式"をする橋としてカップルの間で広く知られるようになった。それもイタリア人作家による小説で2007年に映画化された"I Want You"(伊語:Ho voglia di te)の影響によるもので、その儀式自体はカップルで南京錠をかけて、川に背を向けて鍵を投げ入れるという流れになっているようだ。しかしながら、景観を損なうのと無数の南京錠がかけられたことにより街灯がその重みで折れてしまう事件が2007年の春頃に起きたため、ネット上の仮想空間(ヴァーチャル)で南京錠をかけるというウェブサイトまで作られたようだ。


Ponte Milvio.jpg


それも束の間、2007年の夏に当時のローマ市長が新たに鉄骨の柱を設置し、再び南京錠がかけられるようになった。


Ponte Milvio_2.jpg


ここミルヴィオ橋では、毎月の第1と第2の日曜日にミルヴィオ骨董市(伊語:Mercatino antuquariato di Ponte Milvio)が開催され、日曜日に何かを物色しようと地元の人たちがたくさん集まります。この骨董市は、可愛らしくオリジナル性のある雑貨や意外な掘り出し物に出会うことができ、新たなローマの顔を見ることができます。


Ponte Milvio_tevere_2.jpg


また、ミルヴィオ橋を渡りきったところにあるミルヴィオ橋広場(伊語:Piazzale di ponte Milvio)には、1937年に建てられ、ローマ教皇のピウス11世(伊語:papa Pio XI)を記念して造られたグラン・マーデレ・ディ・ディオ教会(伊語:Chiesa della Gran Madre di Dio)と言われるカトリック教会があります。この教会でのシンボル的な存在のピウス11世は、19世紀以来、お互いに独立国として認めないという断絶状態にあったバチカン市国とムッソリーニのイタリア政府を和解させるという政治的な功績があったとも知られています。


Chiesa della Gran Madre di Dio_2.jpg


そして、ミルヴィオ橋があるエリアは、ちょっとしたお洒落な雰囲気のあるカフェ屋さんや夕暮れに軽く食事しながら簡単な軽食を食べるイタリア式の慣習"アペリティーボ"で地元の人たちが集まる場所でもあります。川沿いを散歩しながら古代ローマから続く幾千の歴史を見てきたその素朴なこのミルヴィオ橋を眺め、カフェ屋さんで休憩しながら流れるような時間を感じるのもローマ時間を楽しむ醍醐味の一つです。


Ponte Milvio_tevere.jpg


【アクセス方法】
地下鉄A線(赤)のフラミニオ駅(伊語:Flaminio)下車後、2番のトラムにて5番目のバス停の"Tiziano/XVII Olimpiade"下車にて徒歩約6分。

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      ローマ2特派員
      田澤 龍太郎
      2012年よりイタリアの協同組合の仕組みや障がい児教育の研修のため永遠の都ローマへ。ローマ娘のイタリア人と出会い、結婚をきっかけに勉学や仕事でイタリア各地を転々としながらも最終的に愛すべき街ローマへ戻る。現在は、現地でサッカーを中心にしたスポーツ留学サポートや旅行アシスタントやコーディネーター等と現地在住の強みを活かした仕事をしながらどっぷりと濃いローマライフを満喫中。ご連絡はこちらまで是非! DISQUS ID @disqus_gTeWNI2iMi

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