イタリア人の食卓に欠かせない古代ローマの飲み物"ワイン"

公開日 : 2018年12月17日
最終更新 :

イタリア人の食卓に登場するワイン(伊語:Vino)は、どんな食事をするにしても欠かせず、自らの国のワインに対して強い誇りを持っています。そして、アルコールは基本的に食事の時だけに飲むもので、日本にあるような「飲みに行く」というような習慣はほぼないとされています。また、イタリアは州によってそれぞれの独特のワインがあり、訪れたその場所ならではのワインを嗜めば、あなたのイタリア旅行を豊かにしてくれます。今回は、ローマを州都とするラツィオ州のワインをローマ2特派員自ら、4点ほどご紹介させて頂きます。

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多くの旅行客が滞在するローマの中央駅のテルミニ駅(伊語:Termini)付近にある共和国広場(伊語:Piazza della Repubblica)には、イタリアからのお土産に喜ばれる便利な小さなスーパーマーケットがあります。

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店名:OFFICINE ITALIA

住所:Piazza della Repubblica 41

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日本にも進出しているイタリアの食材のデパートのイータリー(伊語:Eataly)がかつてはここに店舗を構えていましたが、今年の9月より共同運営でOFFICINE ITALIAに引き継がれています。現在も品揃えはイータリー変わらず、自然派ワインやオーガニックワイン等と厳選された食材を提供しています。店内の160㎡ある空間には、イタリア国内から集められた高品質のお菓子やコーヒー豆、パスタ、米等が並べられています。

それだけ高品質の食材が集まったこのスーパーマーケットの中で、ローマ2特派員が現在、オススメするローマのワインは、以下の通りです。

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1)Damiano Ciolli Olevano Romano Sup. Silene 2017

産地は、ローマから南東部にあるラツィオ州ローマ県のオレーヴァノ・ロマーノ(伊語:Olevano Romano)で人口は約6,700人と小さな村のワインです。また、統制原産地表示を意味するDOC(Demoninazione di Orgine Controllata)の基準を満たしたワインです。このワインは、コクと深みのある濃いルビーの赤で、きめ細かさを持ち、かつフルーティーで、アルコール度数は14%となっています。また、熟成の状態も通常のワインと比較して上質という意味でスペリオーレという名称を持っています。

2)Damiano Ciolli Olevano Romano Riserva Cirsium 2014

産地は同じく、ラツィオ州ローマ県のオレーヴァノ・ロマーノで、リセルヴァ(伊語:Riserva)という表示から熟成期間やアルコールの度数もスペリオールよりはかなり上質となっています。もっとも濃いルビーの赤で香料やバルサミコのような香りが広がり、エレガントさが口に広がるワインとされています。

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3)Ribelà Bianco

保護指定地域表示となるIGT(Indicazione geografica tipica)白ワインでその地域のブドウを85%以上使うという決まりをもとに生産されています。その点からもワイン生産が盛んなローマ県中部のカステッリ・ロマーニ地方のモンテ・ポルツィオ・カトーネ(伊語:Monte Porzio Catone)のワイナリーで酒造されており、黄色いフルーツや白い花のような繊細な風味が特徴的で、抜群にバランスが良い味が広がります。

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4)Coraggio Vino Bianco

イタリアでも人気のあるブドウの品種であるトレッビアーノ(伊語:Trebbiano)とマルヴァジア(伊語:Malvasia)という貴重なブドウの品種をミックスした白のオーガニックワインで、酸味が強くフルーティーで柑橘系のさわやかな風味が特徴的でかつバランスが取れたワインに仕上がっており、アルコール度数は12%となっています。サビーナ(伊語:Sabina)と呼ばれる地方で生産されています。サビーナは、昔のイタリアの中央地域を意味し、ローマより北東の方あるリエーティ県、ローマ県そして、隣のウンブリア州やアブルツィオ州の一部を含めた広いエリアを指しています。

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今回は、ローマならではのお土産としてのワインを推薦させて頂きましたが、このスーパーマーケットは、イタリア料理に欠かせない厳選されたオリーヴオイルを始めとしたイタリアの食材も豊富ですので、テルミニ駅周辺に滞在される際には是非、立ち寄ってお土産を吟味してはいかがでしょうか?

筆者

イタリア特派員

田澤 龍太郎

現地でサッカーを中心にしたスポーツ留学サポートや旅行アシスタントやコーディネーター等と現地在住の強みを活かした仕事をしながらどっぷりと濃いローマライフを満喫中。

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