ローマ発の日帰り旅行!暑い夏にはマルモレの滝で涼む
2019年の欧州は熱波到来で厳しい暑さの日々で、日中の観光も大変な思いをされる旅行者もおられるかもしれません。特にイタリア各都市の旧市街などでの徒歩観光は、強い陽射しの下、体力を奪われ、せっかくの旅行でも歩くことさえも億劫になるかもしれません。
そこで本日の特派員ブログでは、ローマから日帰りで行ける緑に囲まれながら「涼」を感じられる魅力的な場所をご紹介したいと思います。気持ちよく涼めるその素敵な場所は、ローマを州都とするラツィオ州の隣にあるウンブリア州の町、テルニ(伊語:Terni)近郊にあるマルモレの滝(伊語:Cascata delle Marmore)です。ローマからテルニの町までは、イタリア鉄道にて1時間弱、それからそのテルニの町からバスで約15分程度のところにこのマルモレの滝があります。
雄大なマルモレの滝は、落差が165mあり、欧州でももっとも高いとされています。水の轟音が勢いよく響くこの滝は、ローマ人によって人工的に造られたものとして知られています。何よりも人工的に造られたというだけでも驚きで彼らの治水技術の高さに感銘を受けます。現在は、この彼らの技術を継承しながらも水力発電として発展的に使われています。
もともとは氾濫に悩まされたヴェリーノ川(伊語:Fiume Velino)の開削工事から始まったとされていますが、このヴェリーノ川はマルモレの滝を経由してネーラ川(伊語:Fiume Nera)に合流させています。そして、ネーラ川は、その後ローマの街を流れるテヴェレ川に合流しています。
このマルモレの滝を訪れる時には、放水のタイミングに合わせるのが一番良く、ダイナミックな滝そのものを実感できます。実際のところ、放水の時間は、公式サイトでも紹介されていますので、事前に確認されることをお勧めします。
また、マルモレの滝には、眺めの良い場所として、滝の上(伊語:Belvedere superiore)と滝の下(伊語:Belvedere inferiore)の上下に分かれた出入口があり、ちょっとしたトレッキングコースとなっています。滝や川、そして緑いっぱいの自然を体感しながら下ったり、上ったりすることができますが、その途中で勢いよく落ちる滝の水しぶきを浴びることができます。
マルモレの滝がある公園内のトレッキングの途中では、恋人たちのバルコニー(伊語:Balcone degli innamorati)があります。ここでは、合羽着用が必須で、ダイナミックな滝のしぶきを直に浴びながら、思い切った「涼」を体感することができます。
うだるような暑さが続く、ローマにうんざりしたら、思い切って足を伸ばしてみるのも良いでしょう。この地域でもっとも大きい駅となるテルニでは、ウンブリア州特産の料理を出すレストランもあるので、涼しくなる夕方には、ここテルニで夕食を済ませてからローマに戻るのもありです。
緑溢れるウンブリア州の地元料理と自然豊かなマルモレの滝で涼む日帰りの旅は、この夏にとってきっと興味深い旅になるでしょう。
【マルモレの滝(Cascata delle Marmore)へのアクセス方法】
(イタリア鉄道)ローマ・テルミニ駅(Roma Termini)⇔テルニ駅(Terni)
所要時間:約1時間弱/料金:片道7.40€(2019年6月現在)
テルニ駅付近のバスターミナルより、バス(E621又はE624)にて約15~20分でマルモレの滝へ。E621は、滝の下(Belvedere inferiore)に向かう路線ですが、E624は滝の上(Belvedere superiore)に向かう路線となります。
テルニ駅からのバス時刻表はこちら(PDF形式で時刻表が開きます)
マルモレの滝公式サイト:https://www.cascatadellemarmore.info/
筆者
イタリア特派員
田澤 龍太郎
現地でサッカーを中心にしたスポーツ留学サポートや旅行アシスタントやコーディネーター等と現地在住の強みを活かした仕事をしながらどっぷりと濃いローマライフを満喫中。
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