夏の秘境〈九州一の清流〉大分県佐伯市「藤河内渓谷」

公開日 : 2020年05月07日
最終更新 :

佐伯市は九州一広い市ですが、"おんせん県おおいた"でありながら温泉がありません。でも清流が多いので、温泉とは違う"水"を楽しめる最高の清流スポットを紹介します。新型コロナウイルスが終息したら、ぜひ訪れてみてください。「観てよし! 撮ってよし! 遊んでよし!」のインスタ映えスポットにもかかわらず佐伯市民もあまり行くことのない秘境感満載のおすすめスポット、"藤河内渓谷"の魅力や夏の様子、アクセス情報、周辺施設などを紹介します。

■藤河内渓谷(ふじがわちけいこく)とは

藤河内渓谷は1986年に「祖母・傾国定公園」に指定され、2016年には「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」にも登録されました。貴重な手つかずの自然を残し、昔から地元住民に愛される場所として親しまれています。

9万年前の阿蘇の大噴火によりできたといわれる藤河内渓谷は、水の流れが長い年月をかけて8kmにもわたる一枚の花崗岩を削り、形成されたという渓谷です。

滑らかな花崗岩の一枚岩の岩肌が、今なお残る、ほかに類を見ない美しい渓谷です。
また、花崗岩を水の流れが削ることによりできる"甌穴群(おうけつぐん)"が、渓谷の景観を印象づける特異な形を生み出しています。

■藤河内渓谷の夏

藤河内渓谷の四季は、何度訪れても飽きさせない美しさを見せてくれます。その中でも、今回は「夏」の渓谷の魅力をお伝えします。

"夏"全力で渓谷を遊び尽くす!
渓谷を全身で感じることができるのは夏しかない!
渓谷の水の中で過ごすのが、一番渓谷の魅力を感じることができます。

水遊びだけでも楽しめますが"沢登り"や"キャニオニング"をガイドと共に安心安全に楽しむことができるのも夏の魅力のひとつです。
5m以上の高さの飛び込みスポットや、10mほどの天然ウォータースライダーなど、子供から大人まで1日中遊び尽くすことができる最高の遊び場です。

また、渓谷の源流と呼ばれる"観音滝"までの片道2km以上のトレッキングも、沢登りで涼みながら楽しく登るのも夏の醍醐味です。

浅瀬でのんびり過ごすカップルや、キャニオニングツアーを楽しむ家族、観音滝まで沢登りをするグループで渓谷の下流では渓流釣りとキャンプを楽しみ、夜は、はっきりと天の川が見えるほどの満天の星。
渓谷の夏はどれだけ居ても飽きがこない最高の環境が揃っています。

■藤河内渓谷へのアクセス

藤河内渓谷へは、道の駅宇目から行くのがおすすめです。
【道の駅宇目 から 藤河内渓谷 へのアクセス】
・道の駅宇目から宮崎県(延岡市)方面へ約2km進む
・長いトンネルを抜けてすぐに現れる宮崎県との県境看板を越えてすぐ左折(右折でも同じ道に合流する)
・「藤河内渓谷」の看板に沿って進む
・山道(藤河内渓谷林道)の入口から約25分で藤河内渓谷第一駐車場に到着

【道の駅宇目までの車でのアクセス】
・大分駅から:下道で約1時間20分(約60km)*高速道路不使用
・福岡ICから:高速道路で約3時間(約220km)*福岡IC -米良IC -道の駅宇目
・宮崎ICから:高速道路で約1時間50分(約140km)*宮崎IC -北川IC-道の駅宇目
・熊本駅から:下道で約3時間(約130km)*高速道路不使用 

■藤河内渓谷の周辺のおすすめ施設

① 藤河内湯ーとぴあ

藤河内渓谷内にあり、最高の立地条件です。また、湯船から渓谷を眺めることができます。藤河内渓谷から湧き出る鉱泉を沸かして供給されている天然鉱泉の入浴施設です。

藤河内湯ーとぴあ
住所
大分県佐伯市宇目木浦内1297

② 藤河内渓谷キャンプ場

藤河内渓谷のほとりにあるキャンプ場。電気もガスもないないので、ある程度装備の揃った上級者キャンパー向けです。バンガロー広場とテントサイトのふたつがあり、夏場はキャンプ場から藤河内渓谷の見どころスポットまで泳いで行くこともできます。藤河内ゆーとぴあ内で受付を行います。

藤河内渓谷キャンプ場
住所
大分県佐伯市宇目木浦内藤河内

③ 道の駅宇目・宇目農林産物直売所

道の駅宇目ではさまざまな特産品が売られています。いち押しは、秋から春にかけて購入できる100%栗餡の「唄げんか焼き」。さらに、年間購入できる「からあげ」と「マロンソフト」です。

また、2019年度に新たにできた「エコパークセンター」では、宇目のさまざまな情報を得ることができます。

道の駅宇目 うめりあ
住所
大分県佐伯市宇目大字南田原2513-5
営業時間
10:00〜17:00(季節により変動あり)
宇目農林産物直売所
住所
大分県佐伯市宇目大字南田原2513-5
営業時間
9:00〜17:00(季節により変動あり)

④ うめキャンプ村

2020年度から指定管理者が代わり、野外学校FOS(Feel Our Soul)が運営することになった本キャンプ場は、「うめキャンプ村"そらのほとり"」として2020年4月にリニューアルオープン! 佐伯市宇目のアウトドアの拠点として期待されています(営業時間などは施設へ直接問い合わせください)。

⑤ ととろのバス停

人気のスタジオジブリ作品『となりのトトロ』の世界観に似た地域として、「ととろ」という実際に実在する地名のバス停です。数年前まで路線バス(大分バス)のバス停として機能していました。現在は、地域のコミュニティバスの停留所として活用されています。春の時期は、しだれ桜とバス停を楽しみに、毎年観光客も訪れる名所となっています。

ぜひ、旅行ができるようになったら佐伯市の藤河内渓谷に遊びに来てください♪

(記者・工藤克史)

佐伯市観光大百科

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