チャイニーズパレード ”アジアの旧正月”

公開日 : 2010年03月02日
最終更新 :
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旧正月のお祝いの一つとして、毎年行われているチャイニーズパレード。  今年は、2月27日の土曜日、ユニオンスクェアを中心に行われました。

パレード当日は、夕方4時前後に周辺道路が、全て封鎖されます。  ケーブルカーも止まります。  路面電車も止まります。  パレードのルート周辺のブティックも閉まります。

地元テレビ局の設営は、前日から始まり、大きな照明もデパートのメィシーズ前に設置。  ここがメイン、見せ場となり、観覧席($30)も設けられます。  また、この中継は、国内各地、カナダ、アジア諸国に放映されて、約3億人の人が見るそうです。

このパレードの歴史は古く、1860年代から始まっています。  ゴールドラッシュ、大陸横断鉄道の頃、中国から来た労働者の人達が、異文化の中、何とかこの地にとけ込もうと、馴染みたい気持ちから、街の人達を招待してパレードをしたのが最初でした。  勿論、自分たちの文化としても、理解してほしい気持ちもあったかもしれません。

”アメリカ人は、パレードが好きだからやってみよう。”  という発想が興味深い事です。

アメリカで最初に旧正月を祝い始めたのも、この頃やって来た中国人なので「チャイニーズ・ニュー・イヤー」と呼ぶようになりました。  後からやって来た他のアジア系の方から文句が出て、「アジアの正月」となりましたが、日本はじめ旧正月を祝う習慣がない国、地域からは、紛らわしい等と不評だったりして、2年ほど前から  『アジアの旧正月』  という呼び方をしています。  あまり聞き慣れない言葉です。

ちなみに、寅年の2010年、太陰暦では4708年。  中国4千年の歴史、四捨五入で5千年の歴史となるわけです。

5時15分パレードが始まりました。  ルートは、マーケット通り(@2番通り)→ゲーリー通り→ユニオンスクェア/パウエル通り→ポスト通り→カーニー通り、コロンバスまで。  爆竹、ドラや太鼓の音楽、中国、アジア各地の民族衣装に民族舞踊、マーチングバンド、、、100以上の団体の参加でとてつもなく賑やかなパレードです。

カメラを持って、ユニオンスクェアに駆けつけた時は、黒山の人だかり、毛髪の色が様々なので黒ではないのですが、欧米人は背が高い。  こんな時は、もっと長身か、思い切り小さくて人の間かいくぐることができればと、中途半端な自分の身長(160cm)が悔やまれる。  つま先立ちして、両手を伸ばして、撮影したのが上記の写真、ピンぼけでごめんなさい。  これ以外は、全部夕空と中継ヘリしか写っていませんでした。

嗚呼、ヤオ・ミン(姚・明)になりたい。  エッ!  彼、今どうしているのかしら???

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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