アイリッシュ・コーヒー物語

公開日 : 2010年03月12日
最終更新 :
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<作り方>

フレンチロースト15gに120ccほど抽出したコーヒー。

白い粗目砂糖 小さじ2

アイリッシュウイスキー 15cc

ホイップクリーム 大さじ1

耐熱の足付きのグラスに砂糖を入れる。  コーヒーを注ぎ、ウイスキーを加え、ホイップクリームを浮かべる。

この作り方は、コーヒーについて書いてある古本で見つけました。  別名『サンフランシスココーヒー』と呼んでいます。

出来たいきさつですが、、、。

第二次世界大戦頃まで長距離、太平洋、大西洋横断路線では、飛行艇が使用されていましたが、大西洋路線では、途中アイルランドのフォンズ飛行場で給油をしなければなりませんでした。  このクリッパー機、気密性がよかったわけでもなく、暖房が効いていたわけでもありません。

その飛行場で働いていた料理人ジョー・シェリダン、給油待ちのお客さん達が、寒い日はコーヒー、疲れているような時はアイリッシュウイスキーを飲んでいる事に気がついた。

混ぜちゃえッ!  時に1942年でありました。

甘くて温かいので、ついもう一杯おかわりしたくなりますが、立派なカクテルなので酔っぱらいます。 (アルコール度が18%ほどなので熱燗より強いです。)  いきさつの何処にもサンフランシスコがでてこないのは、酔っぱらっているせいでしょうか?

フィッシャーマンズワーフ。  ケーブルカーハイド線のはす向かいに『ブエナビスタカフェ』という老舗のカフェがあり、ここがアメリカで最初にアイリッシュコーヒーを出した事は有名な話です。→だからサンフランシスコなのか。

この街は、昔から多くのアイリッシュ系が住んでいます。  国内の人種統計ではドイツ系に次いでいます。  故郷アイルランドの土産話として、このカフェでカクテルの話でもしたのでしょうか?  勿論その頃は、ブエナビスタカフェもサンフランシスコ空港もありました。

3月13日(土曜日) ”第159回セント・パトリックディー・パレード” が、2番通りとハリソン通りから市庁舎までねり歩きます。  そこには出店もあったり、街で一番のお祭りです。

そして、17日セントパトリックディー当日は、シャムロック(三つ葉のクローバー)に合わせて緑の洋服、小物を身につけていると、少しお祝いに参加している気分になれますよ。

アイルランド系リキュールに “ベリーズ・オリジナル・アイリッシュクリーム” というのが酒屋さんで売っています。

マークホプキンスホテルの最上階トップオブザマークでは、好みでマティーニを作ってくれますが、せっかくなので ”ベリーズ・アイリッシュマティーニ” 試してみてはいかがでしょうか。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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