Halloween

公開日 : 2010年10月24日
最終更新 :
カボチャ・トレジョ.jpg

<トレーダージョーズのカボチャの写真>

10月31日は、ハロウィンです。  最近は、日本でも幼稚園や、お教室でちょっとしたパーティーをしているようですね。

市内では、街角に魔女やカボチャの絵や置物が目立ってきました。  特にサンフランシスコ・ジャイアンツのチームカラーが "オレンジと黒" でもある事から、今のトレンドはこの2色がどこかに入っている物ですね。

そもそも、ハロウィンは、アイルランド、イングランド、スコットランド辺りのケルト人の年越し行事でした。  この時期、ご先祖様も霊となって里帰り。(と信じられていた)  あちらの世界の方には里帰りでも、こちらの世界にとっては怖い話で、もっと怖そうなお面をかぶって、魔除けのたき火をしました。  地方によっては、この日にお墓参りをしていました。  墓地周辺はロウソクの灯りで明るくなったりしました。

これにちなんで、カボチャをくり抜き "お化けカボチャ" にしたり、お面をかぶった子供達は、近所にお菓子を貰いに回るようになりました。

「トリック or トリート」(お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞっっぉ)

子供が言うので駄菓子で済むけど、 「金を出せ、さもなくば‥」 という意味にもとれなくもない、これもちょっと怖い話。

昔のケルトは、新年の始まりが、冬の始まりでもあり、その前には収穫祭が行われました。

ケルトの年越しは、村中の火は全て消し、広場でかがり火を焚きます。  この時に、収穫した作物も含め牛の骨も燃やしました。 (ゆく年くる年)

元旦にあたる11月1日、各家庭が、かがり火の "燃えさし" を持ち帰り、釜戸の種火としました。  同じ釜の飯を食った仲間、同様、同じかがり火を釜戸の火種に使った仲間。  

村民の一体感が生まれる!

そんな事から、10月31日村にとっては、一年で最も暗くなる夜です。  明るくなるのは、広場と墓場。

さて、今の子供達は、どれだけお菓子を貰えたかは、重要な事のようです。  「誰々より多いけど何とかちゃんより少なかった。」  と子供社会ながら上下関係、力関係におよぶらしい。  お菓子の量で大将が決まるなんて、やっぱり子供の世界は、無邪気でかわいい。 

コンドミニアムに住んでいる子供達は、各階をお菓子集めに回るのだけど、以前、小袋入りのアラレをあげたら、非常に複雑な表情で 「サンキュッ」 と言いつつ、じっと袋を見つめていました。  やっぱりアメリカの子供には、アメリカのお菓子が喜ばれるようであります。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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