ヨセミテ公園

公開日 : 2011年01月11日
最終更新 :
Tunnel View.jpg

観光のポイントは、

白い花崗岩の絶壁、巨大な滝、流れる川、セコイアの林を眺める事ではないでしょうか。  シェラネバダ山脈の西側に位置し、年間400万人以上のお客様が、世界中から訪れ、ヨセミテ渓谷を主に見て回ります。  東京都の1.5倍の大きさの公園の1%にも満たないエリアです。

本当にあちこちに絶壁がありますが、ほとんどが、花崗岩でできています。  墓石に使われる御影石の仲間ですが、コレの元が、 "シェラネバダ・バソリス" という深成岩(深い+岩=深成岩)の形の一つ。

どうやってできたか?  地表を覆う厚さ100km位の岩盤がある。→ プレート。  西海岸にもファラロンプレートと北米プレートがあり、この2つがぶつかった。  ファラロンは、北米の下に潜り込んでいった。  その際、すれた場所に熱が出て、溶け出した。  他の岩の間に入り込んでいく。→ "貫入" という。  しばらくすると冷えて固まりバソリスの原型。  深い所に岩ができる。  花崗岩といえる物が、地下9〜10kmあたりにできた。

また、断層が動いて山がどんどんでき始める。  シェラネバダ山脈が誕生していく。  高くなるという事は、緩やかに流れていた水が、急流となってしまう。  周囲を一気に削り始める。  

山はできるは、斜面は削るは、大騒ぎとなる。

終いには、地下にあるはずの岩まで現れた。  出てきた岩も表面が、剥がれて丸くなったり、"節理" とよばれる割れ目ができ、岩崩れが発生。→ 主に垂直方向に割れている。

そして、シェラネバダには、4回氷期が訪れていて、後退期に岩くず等でできる堆石 "モレーン" により土手ができ、水たまり、湖ができた。 

ちなみにこの話、5億年前まで遡る話です。  雄大な景色に、壮大な歴史があるんですね。

World Heritage Site.jpg

1984年、ユネスコの世界遺産(自然遺産)の指定を受けているのは、知られている事ですが、基準のヒトツ。

『地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの』 

とは、コレだったんですね。

www.nps.gov/yose/

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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