ハーベィ・ミルク と 虹の旗

公開日 : 2011年06月10日
最終更新 :
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カストロ地区を言えば、この "6色のレインボーフラッグ" が象徴的ですね。

この旗は、1978年、SF在住の芸術家ギルバートさんが、その年のパレード用に、考えたものです。 ⇒ 今や新宿辺りでも見かけるらしいこの旗、発祥の地は、ここなんです。

その頃のヒッピームーブメント、平和のシンボル等から色に意味を持たせて、8色の虹の旗。

ピンク ⇒ 性(セクシャル)

赤 ⇒ 命

オレンジ ⇒ 癒し

黄色 ⇒ 太陽

緑 ⇒ 自然

ターコイズブルー ⇒ マジック、芸術

藍色 ⇒ 調和(ハーモニー)

紫 ⇒ スピリッツ

賛同者と共に制作完成、パレードで使われました。  当時の市議の一人カストロ地区選出のハーベィ・ミルク氏は、どんな気持ちで、この旗、パレードを見ていたのでしょうか?

その年の11月27日、彼は、当時の市長モスコーニ市長と共に元市議に市役所内で射殺される。  これがきっかけで虹の旗の需要急増。  あまりの需要の多さに 「『ピンク』が足りない!」  取りあえず7色で急ごしらえ。  余っている旗も販売。  きっかけは、市長暗殺、市議射殺という事件でしたがこれで "虹の旗" の認知度は高まったのです。

翌年のパレード。  マーケット通りのライトと旗の色が重なって、「いやぁ〜ん、ミ・ニ・ク・イぃ〜。」 と(言ったかどうか) "ターコイズブルー" をはずし、藍色を青色の変更。

こうして、6色の虹の旗の完成!!!

「そうよ!いろんな考え、気持ちがあるんだからぁ、虹でいいじゃな〜ぃ。 可愛いィ♡」 と、オネエ様は、低い声で囁いていましたが、まさに世界中には様々な価値観がありながらも、お互いが尊重しあって生きていく素敵な世界という意味が、込められています。

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リーバイス・プラザ展示室

2008年末に公開された映画 『Milk』 ショーン・ペンさんがミルク役で主演。 本人そっくりでビックリ。  また、市庁舎前で市民約千人のエキストラを募って撮影も行われました。  "70年代の服装" で撮影が行われ友人も参加。  撮影中、映画会社さんからの再三の注意が、「皆さん、携帯電話で友達に電話したり、写真撮らないでください。」

カストロ地区の一杯飲み屋さん。 (天井部分だけでごめんなさい)  いわゆる "ゲィバー" です。 が、あくまでも飲み屋さんです。  

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お客さんは、ほとんど男性

座っていても、あまり気にされる事も無く

注文を聞かれるまで待つ。

しかし、オネエ様方が 「ちょっとぉ〜、彼女に何か飲みもの聞いてあげてよぉ。」 って助けてくれる。  皆さんとても親切。

<LGBT PRIDE PARADE>

6月25日、26日に開催。  土曜、日曜日は、市庁舎前広場に様々なイベントが催され、日曜日10時半からマーケット通りで、メインイベントの "プライドパレード" が行われます。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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