就活 〜コネと才能?〜

公開日 : 2011年09月26日
最終更新 :
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こちらでの就職活動は、企業の合同説明会(ジョブフェア)、情報誌、口コミで探しているようですね。 スマホ片手に情報収集という光景も。  人材登録センターに登録する場合もありますが、即戦力が問われる事が多いので、経験(実績)の少ない新卒の方専用の窓口もあるとか。

*就職希望の方のレジュメ(履歴書)を拝見させていただいた時、『写真、生年月日、性別』 はなく、名前、連絡先、過去の業績、研究、論文内容等、数十ページに及ぶファイルでした。  日本の履歴書が、タダの一枚の紙に思えてしまいました*

<口コミ・コネ>  は、雇用する側も  "ドコの馬の骨" よりは就職希望者の履歴が容易に分かる為、話が早く進む(事もある)。  探す方にしてもぶっちゃけた部分も早く分かるし有効な手段。  某有名大学の新入生に 「どうしてこの大学を選んだのか?」 との問いに「卒業生、先輩に有名企業の在職者が多いから‥」 という答えが結構多かった。  実力主義とは言え "コネ作り" で有名大学入学とは、何処も似た感じですが、堂々と言っていると目的が明快で、説得力を感じます。

*勿論、学業成績は必須条件*

<留学生の就活>  ベイエリアは、多様な民族の方が生まれ育っているので、ビザのサポートが必要ないバイリンガルさん、トライリンガルさんは大勢います。  「私の強みは、これです。」 という絶対的なセールスポイントがあった上で、面接官に上手く説明できないと、失業率12.1%のカリフォルニア州 かなりシビアな雇用状況です。  バイリンガルを求めている会社,地域で職探しという留学生さんもいらっしゃる。  

とは言え、才能があれば、"アメリカンドリーム" ⇒ 70年代中頃の事、ヒッピー君が大学中退、そして某ゲーム会社にいきなり面接に現れ 「俺には才能がある!!!」 と雇ってもらえるように直談判。  かなり強引な就活ですが、採用通知をもらう事に成功。  その彼、今やシリコンバレーで世界的有名企業を作り上げました。  才能が渦巻いているこのエリア、まだまだ磨けば光る "石っころ" が存在してそうですね。

<学生時代の皿洗い>  学生時代、賄い付き皿洗いのバイトの学生さんもいらしたのではありませんか?  この皿洗いからケーキ屋さんのお店番まで、カリフォルニア州内の食品を取り扱う仕事の全ての人に、食品を扱う上での基礎的な知識の講習を受けて、テストを受ける事が、この7月から試行されています。

*決して不法に働いている人を排除する法律ではありません*

就職先も決まり‥ ⇒ 入社してからは、名刺交換の機会が出てきます。  観察していると日本の方は 「社名」 を必ず言いますが、アメリカの方は、「職業」 を言います。  例えば、「○○大学教授」ではなく、「△△を教えている者」 という言い方をしています。

写真は、家から2時間余りサリナスの町の畑。  先月、全米で失業率が最も低い州は、農業が主な産業となっているノースダコタ州で3.5%。 最も高かったのが、ネバダ州の13.4%  農業は、地味なイメージですが、地道に雇用を維持しているという事でしょうか?

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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