加減を知らない雨、停電に見舞われて、

公開日 : 2014年12月12日
最終更新 :

10年に一度の規模(お天気の) "嵐" が木曜日にやってきた。

前日のお昼頃に、早々と休校の知らせが各家庭に通知。  元気な子供達は遊びの計画を立て始め、その為に仕事を休まなけれならない親御さんもでてくるわけだ。  公共交通機関は運休や遅れが確実なので、ケーブルカーはいち早く運休発表。  「なるべく家にいてください。天気情報も見ておいてください」 と各テレビ局で盛んに伝えていて地元テレビKRON4からは嵐情報が頻繁にアップデートされ、水曜日の忘年会でも嵐の話で持ちきりで妙なワクワク感で床に着いた。

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なんて可愛いトレーダージョーズの貸し傘❤️

記念写真を撮っ瞬間、明らかにお店の人じゃない人が

傘を車のトランク入れて立ち去った! プチ略奪?! 

でも他じゃさせないよ〜

未明から断続的に雨が降り続いていた。  とんでもない暴風雨を想像していただけに少し表抜けした感もあったけど、朝のニュースで市内近郊の停電、河川の増水、冠水、交通機関の運休遅延、突撃リポーターが激しい雨の中での中継‥ そして最後にキャスターが言う「お近くの嵐の様子を是非送ってくださいね」 とFACEBOOK、Twitter、text‥笑顔で情報提供を求める。  停電と言えば "カセットコンロ" の用意もした。テレビがついているので慌てる事はなかったのはのちに気がつく。    困った人達が駆け込む教会も嵐で閉まっていて困っていた観光客・拝観者、アルカトラズ島フェリー欠航で刑務所に行けない人もいた。  用事を足したくても先方が停電でキャンセルとなり近所のトレジョに行くだけ。  発見!嵐の日は、店も道路もどこもかしこも、空き空き・ガラガラ列のないトレジョ、滅多ない体験だった。  

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夜9時頃、小止みになったので散歩。

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Michelin(ミシュラン)ヒトツ⭐️

Sons & Daughters(サンズ&ドーターズ)

そうだよね、お客さんキャンセルしないよね

満員だった。

ユニオンSQのクリスマスツリーが停電って

どれだけ真っ暗なのか見物。

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Scala's Bistro は休業

車も人も極端に少ない雨の中で、清々しいトラペットの音色がした。

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Trumpet Man

いつもはケーブルカーの音、車の音、雑多な広場でかき消されていた音が、嵐のおかげで静かな広場周辺に響き渡って、ホーリーナイト。  独り静かに奏でる凜とした姿に演奏後、どこからともなく拍手が湧き上がり、チップが集まった。 感動のあまり私も1ドル入れたけど、10ドル入れた人を見てしまった私には神のご加護はないと悟った。

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これが停電中のツリーだよ。

アナログな音色を背景に眺めてると、電気のない時代はこうだったんだろうなぁと思い、その昔、薄暗い夜サンタさんは本当やってくるのか子供心に不安と期待が入り混じってクリスマスの朝を迎えてたんだろうと童話みたいな空想してしまった。  周辺のホテル・デパートのライトで照らし出されているのもオーガニックで乙なものだ。  トランペット演奏にタイムスリップなツリーと、雨の中やってきた甲斐があった^ ^

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代替え輸送のケーブルバス?

ミュニバスでの往復だけどこれも6ドルなのか?!

お客さんは二人

カリフォルニアは干ばつ。  内陸部では、昼間庭の水撒きで500ドル罰金という自治体もある。  "ウォーターパトロール" が町内を見回っているのだ。  取り締まりを受けてしまった人はこの容赦ない雨をさぞ恨めしく思っているかもしれない。  近郊の貯水池の量が6%くらいしかなかったのが11%になった。  1時間の雨量が2inch(2.54㎝×2)って、よく例えで "バケツをひっくり返したような雨" が1時間で3㎝なのでどれだけ降ったか分かった。  加減を知らない雨で停電に見舞われ、いろんな支障をきたし、怪我をした方もいて大変な一昼夜でしたが、週末に向けて回復、冠水した所が復帰まで少し時間がかかるけど、早く日常になれますように。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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