ぎりぎり間に合った、まだ間に合うKeith Haring展

公開日 : 2015年02月12日
最終更新 :
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まだ時間はあると思っていたデヤングミュージアムの『Keith Haring(キースヘリング)展』も来週2月16日までとなって慌てて行ってきた次第。  

ミュージアムのあるゴールデンパークもあちこちからお花の匂いがするようになってきた。

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ミュージアム地下の特別展会場

ニューヨークが活動拠点だったので自由の女神から始まった。

キースヘリング氏の知識はほとんどなく、作品の特徴、知ってることと言えば、ブっといマジックみたいな線で描かれた事件の現場検証の人型みたいな絵、AIDS撲滅活動に力を入れていたことくらいだ。

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1988年来日した時の旅行記。  

肉筆を見ると丸っこい可愛らしい文字を書く人でした。  

どちらかといえば男らしくない丸文字系。

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親交のあったアンディーウォーホール氏(左側)

よく聞いてみたらそれらが彼の出発点だったのに、記念写真撮るの忘れてしまったけど、 地下鉄の広告の使われていない部分に黒い紙を張ってチョークで描いた "落書き" サブウェイドローイングというそうだがそれが評判となっていった。  その作品も今回10点ほど展示。  有名画商の後押しもありセレブアーティストとなっていった。

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テラコッタは飾っておきたいくらい惹かれたな〜。  珍しさもあり一番印象に残った作品だった。

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色目は楽しげで派手な作品が多くて、会場は明るい雰囲気‥ のようたけど、テーマの政治や戦争表現では、ジーーっと見据えたままの方がいたり、彼の大きなテーマだったセックスに関しての作品では足早に過ぎ去りおもむろに不機嫌な表情になるご婦人もいた。  実際、出産シーンを表した作品では私もあららっ、固まってしまった。   平日の昼間だったので親子連れは見かけなかったけど、説明するのが難しい題材の作品もかなりあった。

セックスや同性愛については、賛成反対の前に小学3年生くらいの子に分かるように説明できるかどうかが私自身の課題なのだ。 皆さんはいかがでしょうか? 

鑑賞している方を眺めると男性同士・女性同士が目立った。  連れの男性の耳元に何かを囁く男性の顎のラインが妙に色っぽく、女性の肩に手を回して作品の話をする女子。  ヘリング自身がゲイである事公言していた事、また1988年にHIV感染が分かり90年AIDSの合併症で亡くなっている背景もあるので、一般的なストリートアートの展覧会以上に思い入れのある方も多いのではないかと思った。  80年代活動していたのでゲイフラッグをイメージさせる作品もあってもいいかと思ったが、一つ一つは色鮮やかだったけど、78年にできた6色の虹の旗をイメージさせる作品がなかったように思った。  そのあたりは東海岸を拠点にしていた理由があるのだろうか。

亡くなる数ヶ月前の作品も紹介されていた。  

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HIVの感染が分かった後の作品は、サイズが大きくなったと言われている。

開催期間残りわずかだけど、もう一回行ってみたいと思った。  

まだ間に合うキースヘリング展、政治、戦争、生死、セックス考えさせられる特別展です。

デヤングミュージアムの行き方 ⇨ ケーブルカーユニオンSQ始発駅GAP前、ミュニバス#5で約25分6TH Aveから徒歩5分

*写真撮影のお願い:許可を得てくださいね*

http://deyoung.famsf.org/haring

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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