穴場&カルトワイナリーの宝庫 Prichard Hill シャペレ(Chappellet)訪問

公開日 : 2016年03月16日
最終更新 :
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かなりマニアックなワイナリーばかりだそうですよ。

看板見て「聖地に来たァ〜〜」って皆で写真撮るから、話の種だし撮ってみた。

場所は、ナパバレーのラザフォード(Rutherford)からヘネシー湖(lake Hennecy)方面に行き、アトラスピーク(Atlas Peak)とチリスバレー(Chiles Valley)の間あたりになる。 プリチャードヒル(Pricherd Hill)と呼ばれている所。

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ワインラバーのSKちゃんがどうしても行きたいって言うだけに、間違いなくカルトワイン、50年近くこの地で家族経営でやっている『シャペレ(Chappellet)』を訪問。

春の日差し、こんもりと林の中、人工的なガラスのドアでも風景を写すので違和感ない。

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天窓風に光を取り込んでいて、洞窟ケーブの薄暗さとは対照的。  

それもこれも各ワイナリーのいろんな考え哲学があるんだなと思った。

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テイスティングルームは、木の形をいかした自然な曲線がきれいなテーブル。

とにかく明るいので、ワインの微妙な色合い比較にはとってもいい。

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ワイン樽にかかっている絵画は時々交換しているそうで、いろんな所に絵が飾られてあって、美術館にいるみたいだった。  こんなミュージアムあってもいいかもしれないね。

そういえば美術館とワイナリー一緒になってるとこあったなぁ。

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2014 signature Chenin Blanc ($32)

2013 Signature Chardonnay ($45)

2012 Napa valley Merlot ($45)

2012 Napa valley Cabernet Franc ($70)

2012 Napa valley Las Piedras ($52)

案内してくれたのが、以前ナパの日本人オーナーのレストランのシェフで、ここワインに魅了され、ついに職を変えてしまったというアンドリューさん。  今、覚えている日本語で自分が一番好きな言葉が「オイシイ」なのだそうだが、彼はとても丁寧に話してくれた。  どのワインも全体的に香りが高くて、アルコール感もしっかりあって、落ち着いた感じのワインだった。 テイスティングした5種類でおや?っと思ったのが、カベルネ・ソーベニオン(Cabernet Souvingon)単一品種がなかったこと。 ナパ=カベルネ・ソーヴィニヨンと言う観念じゃなくなってきてるんですかね。  順番としては4番目に登場した"ラス・ピアデラス(Las Piedrasスペイン語で岩という意味)" がカベルネを使って作られているワインだった。  いわゆる "ボルドースタイル"(カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック(malbec)、メルロ(Merlot)、カベルネ・フラン(Cabernet Franc)、プチ・ベルド(petie Verdo)の5種類ブレンド)で作られていているけど、あえて"メリタージュ"とかって堅苦しい肩書きつけてないのが心憎い。

>>> ここで大雑把に整理すると、

『メリタージュ(Meritage)』って言うのが、フランスボルドーの伝統的な葡萄品種で作るワインで、赤の場合、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、メルロ、カベルネ・フラン、プチ・ベルド等、主に5種類のブレンドのワイン。1988年に呼び名が決まった。これは一般的なブレンドワインの"ジェネリックワイン" と区別するために考案され、メリタージュ協会ってのも存在する。  メリタージュと表記したければ、メリタージュ協会に登録(認可を取る)。  そこまでしなくてもボルドー品種で作ってる場合は『ボルドースタイル』という表現をする。  それも言わなくていい、あるいはボルドー品種以外も使ってるという場合は、『レッドワイン』と表される。  ブレンドされている場合、"Red wine(赤ワイン)"とか、"ワイナリー独自のネーミング" をつけていいのだ。

聞こえとしては、メリタージュ、ボルドースタイルの言葉は、レッドワインより響き、イメージとしてはハイエンドっぽい高級感あるけど...。  最近はあえてレッドワインとしているところが増えていて、やや手頃な美味しいワインがある。  そんなこともあってレッドワインと言えども価格も上昇!

高いお金を出せば、高級ワインは手に入る、高くないとクオリティーに問題があるんじゃいかと心配になったりもする。  しかし、お宝探しじゃないけど自分の財布の範囲内で他では、飲めないワインに出くわすとつい嬉しくなって買ってしまう。  実際に行ってみてネットショッピングでは分からないワイナリーの雰囲気、風景、作り手の人となり。  ツアーに参加していいワインに巡り合えてよかった。  皆それぞれ2〜3本ずつ購入したので、テイスティング代は必要なかった、なので一体幾らだったのか?  聞こうと思ったけど野暮な質問なのでしなかった。

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帰り際、葡萄畑の方から賑やかな声が聞こえた。  カートに乗って葡萄畑の見て回ってきたツアーグループのようでした。  あのツアーは確か95ドルだった。  あれ楽しそうだなぁ。

【シャペレワイナリー(Chappellet Winery)】

住所:1581 Sage Canyon Rd St.Helena, CA 94574

電話番号:1-707-286-4219

URL:http://www.chappellet.com

*テイスティングリストになかったカベルネ・ソーヴィニヨン(2013 Signeture Cabernet Sauvinion)は、

既に売り切れていました。  その代わりかおまけ的にジンファンデルをお味見させてもらったよ。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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