モンスターと呼ばれた隠れキャラ・スートロ

公開日 : 2018年02月10日
最終更新 :
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N.Y.の『エンパイア・ステート・ビル(Empire Stete building)』 や 『ゴールデンゲートブリッジ(Golden Gate Bridge)』 は "20世紀の10大プロジェクト"優れた美しい建築物で全米土木学会でも認められている。 この橋は、世界に誇れる優れた建築物だ。 

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トレジャーアイランドから見たサンフランシスコのソーマ地区周辺。 

この中に21世紀の優れた美しい建築物として認められるものが果たしてあるのだろうか? 

楽しみだね。

サンフランシスコは歴史の浅い西海岸にしては、古き良き建築物ランドマークが沢山ある。 

その中で意外な隠れキャラが、1973年独立記念日にできた 『スートロ・タワー(Sutro Tower)』 だ。

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赤白で縁起の良い3本足のテレビ電波塔(地デジ塔)アンテナタワーだ。 高さが298mあって去年セールスフォースタワーに抜かれてしまったけど、それまではサンフランシスコで一番高い建築物だった。  

今じゃ、テレビは普通に映って当たり前、しかしこのタワーができるまでは、43個もある丘のせいでテレビの映りが非常に悪かった。 ちまちまと何箇所かにタワーはあったもののマウントスートロとツインピークスの間の丘にがっつりすごいの建てちゃおぅ! となったわけ。 でもあの3本足のデザインがどうにも怪獣みたいでついたあだ名が "スートロ・モンスター(Sutro Monster)"  完成時にはライトアップもあったけどこれも目立ちすぎ?で住民の猛反対の憂き目にあった。 スートロモンスターのおかげでテレビ映らないィ〜〜ってテレビを叩かなくてもよくなったんだけどね、感謝こそされても怪獣呼ばわりされなくてもいい、人ってワガママ。

そんな同じ辛い思いは、やはり同じ頃完成したトランスアメリカピラミッド(1972年完成、これも昨年セールスフォースに抜かれた超高層ビル)も経験していて当時はパリのエッフェル塔とサンフランシスコのトランスアメリカどっちが不細工な建物か言われたけど、今じゃ相応街を代表するアイコン、映画なんかにしょっちゅう出演されてまして立派に街のランドマークになって他人事ながら安心。 

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(初日の出のスートロタワー)

ローカルアートのモチーフになったり、映画やテレビショーに出てきたり、何かのロゴマークになったり、ゲームの舞台になったり(Watch Dogs) 空港から家に帰る途中スートロタワーを見てサンフランシスコに帰って来たと思うのはアタシだけじゃないと思うよ。 夏場場の霧の観察は、ツインピークスとスートロタワーが見えるかどうか。

地味な存在の隠れ地味キャラ "スートロタワーSutro Tower)" 今度いらした時はじっくり見てやって下さい。 

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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