新型コロナウイルス :少しの間家にいましょう、これは永久じゃありません

公開日 : 2020年03月20日
最終更新 :
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最悪の場合ですが、人口約4000万人のカリフォルニア州の56%の人口(2200万人)が新型コロナウィルスに感染する可能性があるそうです。その最悪のシナリオ回避のために、ギャバン・ニューサム(Gavin Newsom)知事は、カリフォルニア州全体に自宅に留まるように"Stay-at-Home"と通達しました。

今日2020年3月20日から実施されます。

内容は、17日(火)からサンフランシスコ・ベイエリアで実施されている"Shelter-in-Place"と同じで、

*食材店、ガソリンスタンド、銀行などは営業

*ファーマーシー(薬局)は営業

*レストランは持ち帰りのみ

*エクササイズなどで外出は大丈夫

*軍の医療サービス

ベイエリア住民には、火曜から変わらない生活ですが、電気や水道なども含めて、生活に必要不可欠なことは通常どおり、病院(予約は有効)、薬局も同じく(オンライン処方、ピックアップ推奨)、レストランは持ち帰りのみ(Takeout Only)、配達(Delivery)もおそらくOK。そして、"健康な事が条件"ですが、外でのエクササイズ、ワンコの散歩、子供と公園で過ごすのは、大丈夫です。ただし常に6フィート(約180cm)の距離を保つこと、"ソーシャル・ディスタンス(Social Distance)"とか呼ばれています。

さらに、医療用大型船"マーシー(Mercy Hospital Ship)"も要請し、ロサンゼルス港に配備するとのこと。ベイエリアではディリーシティーの病院(Saton Hospital)も受け入れ態勢を整えていて、ナース(有資格)のボランティアの募集も開始しています。

ニューサム知事は、"完璧な判断ではないが必要な事だということ、また法律ではなく社会的な圧力で秩序を保とうではないか、これは永久なことではなく、一瞬の出来事で、最後にわれわれはひとつになるのです"とチームビルディング的なフレーズも入れて、サンフランシスコ市長時代から変わらない爽やかスマイルで、聴衆のやる気をおこすスピーチ。

ソーシャル・ディスタンス180cmの距離を保って散策

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画像は、一昨日、ちょっとだけベイトレイル"キャンドルスティック・ポイント(Candlestick Point)"を歩いたときのモノ。180㎝どころかすれ違う人もなく迷子になったらどうしようと怖かったのですが、久しぶりに歩いて気持ちよかったです。

トレイルといえば、国立公園の入場料が一部無料になるというニュースもあり、ガソリンは安くなってるし、案外公園散策には、いいタイミングなのかも? そんな呑気なことを思ってしまいました。

【ヨセミテ国立公園】

*公園はオープンしています。関連施設は閉鎖、トイレは使えます*

今ちょうど税金申告(日本の確定申告)の時期なんですが、締め切りが、4月15日から7月15日に延長になったのも、まだの人には朗報かもしれませんね。

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トレイル中に沖合に停泊中の「グランド・プリンセス」も見えました。

心配してくれてありがとうございます

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今週に入り、自主的な隔離としてサンフランシスコ・ベイエリア、そしてカリフォルニア州で実施は、日本でもニュースになったようで、いろんな方から大丈夫ですかと心配をいただきました。

心配してくださって本当にありがとうございますm_ _m

音信不通だった方からも心配のメールがきたり、たいへんだけどいいこともあります。

今朝、家の前が道路清掃の日。現在サンフランシスコは道路清掃の違反切符は切らないのですが、可能なら車を移動させて町の美化に協力してほしいとありました。罰則がないなら朝の7時に車を動かす人はいないだろうと思ってみてみたら、家の前一台の車も止まっていなかったのです! 法律ではなく秩序として車を移動した光景に震えました。

これから感染者の報告が減少傾向になるまでの少しの間、サンフランシスコも含めカリフォルニア州民一丸となって新型コロナウイルスに立ち向かうわけです。Beat Covid-19

しばらくは新型コロナウイルス関連の記事が多くなりますが、引き続き"御笑読"くだされば幸いです。

これからもどうぞよろしくお願いします。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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