新型コロナウイルス情報:暗黒のホテルに浮かび上がるハートマーク

公開日 : 2020年03月28日
最終更新 :
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ぼんやりした三日月の金曜日の夜、「フェアモントホテル(Fairmont Hotel)」にハート♡マークが見えた。

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サンフランシスコのランドマーク。"アメリカ映画でラグジュアリーなホテルとしてもっとも登場してるホテル"でもあります。しかしロビーには私しかいなかった。閉鎖されたラウンジは、1907年サンフランシスコ大地震翌年からちょっとした社交場として地元の名士たちの溜まり場だった場所。

ドアマンが「チェックインですか?」と聞いてきたのです。人が入ってきたときの声かけのマニュアルですね。

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「マークホプキンス(Mark Hopkins)」正面ビルディングにもハートマーク。エントランスはすでに電気が消され、現在は一時閉鎖になっている......。

大陸横断鉄道を作ったひとり、マーク・ホプキンス氏の邸宅をホテルとして使い、サンフランシスコ講和条約の前、白洲次郎氏らが吉田首相の演説を翻訳した場所として知られている。ここもサンフランシスコを代表するホテル。

"ザ・サンフランシスコ"エリアのノブヒルがひっそりまさに暗黒の時代、通るケーブルカーもバスの代替え輸送。新型コロナウイルスの影響で、本当に町は一変してしまいました。

ホテルに浮かび上がる"ピース&ホープ(Peace & hope)"のハートマークのライトアップですが、希望のメッセージをハートのマークに表し、マークホプキンスのホテルマン、従業員さんたちのアイディアだったようですが、ほとんど空室あるいは閉鎖になっているホテルの間でも広がってるようです。ほかにもハワード通りの「インターコンチネンタル(Intercontinental Hotel)」やユニオンスクエアの中心にある「セント・フランシス(The Westin Saint Francis Hotel)」でも数日前からライトアップが行われています。宿泊客の部屋の明かりでまたホテルが活気づくまで、従業員さんたちの希望も消えないでほしいです。もし見ることができればぜひ見てくださいね。

セント・フランシスは、パウエル通りに面したエントランス、情緒ある回転ドアの方に、国旗が掲揚されてるんです。

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新型コロナウイルスが流行し始めた頃から"ピースの旗"が掲げられています。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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