経済活動復帰へのシナリオ・サンフランシスコの場合

公開日 : 2020年06月05日
最終更新 :
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▲ユニオンスクエアのホテル

「Shelter-in-place」「Stay-at-home」命令(order)であったにも関わらず、結果的「ロックダウン」状態になったサンフランシスコで、先月末に起こったミネアポリスの事件で戒厳令的に夜間外出禁止令になってしまっていますが、6月1日から社会活動再開に向けて段階を発表していたので、マトメてみました。

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▲ロックダウン

その前に、"Shelter-in-place(SIP)"や"Stay-at-home(ステイホーム)"と"Lock Down"ここのところの暴動略奪の事もあり簡単に意味の違いについて、まとめてみました。

SIP・ステイホームは、差し迫った危機的状況ではないものの自主的に家の中に居ましょうと言うニュアンスですが、それがOrder(命令)だったわけですね。外出しなければならない場合(必要不可欠)は出てもいいよ但書付きでした。

一方、ロックダウンは、身に迫った危機から身を守る為に外にいたら建物に逃げ込んだり、家にいたら鍵かけたり緊急的な回避、外に出たらひょっとすると命に関わる?!ニュアンスがあります。

コロナについて、しばらく外出自粛(SIP)と言ってましたが、"ロックダウン"がインパクトのある表現をいつの間のにか使ってしまっていたのが実は反省です。今回の暴動略奪で夜間外出禁止令が発令され、板で封鎖された街をみて、これが本当の"ロックダウン"なのかもしれません。どこからか群衆が押し寄せ、窓ガラスを破りと言う差し迫った状況がそうなのだと感じました。

経済活動へのシナリオフェーズ2〜4のポイント

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▲走り始めた"テックバス"

実は、先日末にサンフランシスコ市から、今後の経済活動のスケジュールが発表されていたのですが、何せミネアポリスの事件からロックダウン〜夜間外出禁止令で出て、全く整理できなかったのでこれからの各フェーズを大雑把にまとめてみました。

【Phase2A】6/1〜

*託児所(12人以下)

*アウトドアミュージアム&歴史的サイト

*アウトドアカーブピックアップ、接触の少ないビジネス

この辺りは、既に実施されてるので覚書として記しておきますね

【Phase2B】6/15〜

*ほとんどの屋内のお店

*アウトドアダイニング(6/12〜)

*サマーキャンプ(12人まで)

*お医者さんの予約(緊急じゃない)

*テレワークができる場合は引き続き継続

*個人宅の室内サービス(ハウスキーパーさん、お抱えシェフ)

*宗教的なサービス・セレモニー(少人数)

*アウトドアのエクササイズクラス

*プロスポーツの無観客トーナメント

これらは前倒して、既に再開している地域もありますが、あくまでもサンフランシスコカウンティーの進め方

【Phase2C】7/17〜

*屋内のダイニング(対策付き)

*ヘアサロン、床屋

*アポオンリーで不動産のオープンハウス(内覧)

2Bからおよそ一ヶ月かけてCに向かいます。

【Phase3】Mid-Augsut

*ホテル、ホスピタリティー、短期間のレンタル

*学校(対策をこうじる)

*食べ物を提供しないバー

*プロによる様々なサービス・ネイルサロン、マッサージ、タットゥー

*ジム、フィットネスセンター

*子供の遊び場

*屋外屋内スイミングプール

*屋内のミュージアム

*バスケットコート、インドアテニス

8月中旬は、サンフランシスコの公立の学校の新学期"Back to school"です。

フェーズ2Cと3の間にフェーズが入る可能性あります。

Phase4Unknown

*コンサート・イベント

*ライブパフォーマンス・スポーツ

*ナイトクラブ

*フェスティバル

ここまできたらサンフランシスコとしては経済活動を完全に再開、

収束したと判断するようです。

あくまで、サンフランシスコカウンティーの話ですが、ベイエリア各カウンティーも準じている模様です。感染者の数の止まり方で1〜2日、週明けだったのが週末に前倒しとか、再開日は早くなっています。

日本の夏休みやアメリカ国内の人の移動を考えると、フェーズ3は、日本のお盆休み頃になり、学校も始まります(よね?)、9月になると日本の連休がありますが、その頃に日本から遊びに来てくれる方がいらっしゃるかもしれませんね。またアメリカ国内は9月の第一週目の月曜日がレイバーディー(今年9/7)で連休。それが終わると夏休みも完全に終わり...サンフランシスコが色んな意味で活気を戻すまであと少しです。

フェーズの移行は、刻一刻と良い方向に変化し、少しずつ兆しが見えてきたかもしれません。

これからの様々な計画の参考にしていただければ幸いです。

サンフランシスコフェーズ最新情報こちらから↓

https://sf.gov/step-by-step/reopening-san-francisco

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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