【コロナ禍カリフォルニア州】全米最多の感染者数と数字から気がついた事

公開日 : 2020年07月24日
最終更新 :
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▲駅前テストサイト(アラメダカウンティー)

2020年7月23日に入ったニュースで、感染者数急増のカリフォルニア州はついに確認された感染者数が全米で最も多くなりました。

数字でみる感染者数

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6月20日頃からの感染者数の急増は、コロナ第二波といわれていますが、7月22日の時点でカリフォルニア州の感染者が42万2528人(亡くなった方は8039人)になり、NY州の41万3595人(亡くなった方は3万2228人)を超えてしまいました。

ベイエリアのこの1週間の感染者数はこちら⇩

【Covid-19ベイエリア9カウンティーでの感染者数と亡くなった方の推移】

*7月16日→7月20日→7月23日・感染者数/亡くなった方*

アラメダ(オークランド・バークレーなど)

8478/154→9237/162→9643/171

サンタクララ(サンノゼ・パロアルトなど)

6951/173→7456/177→8321/180

コントラコスタ(リッチモンド・コンコードなど)

5140/92→5606/98→6202/102

サンマテオ(レッドウッドシティー・ディリーシティー・ハーフムーンベイなど)

4254/114→4465/114→4776/114

サンフランシスコ(サンフランシスコのみ)

4696/50→5202/52→5459/53

ソラノ(バレーホ・フェアフィールドなど)

2407/31→2554/31→2982/35

マリン(サンラファエル・サウサリートなど)

1909/29→2234/30→2398/35

ソノマ(サンタローザ・ヒールズバーグなど)

1979/16→2169/20→2241/22

ナパ(アメリカンキャニオン・ナパなど)

561/4→583/5→685/7

7月23日時点でカリフォルニア州全体では422,528/8038

しかし、この数字が果たして多いか少ないかがあまりよくわからないので、

人口10万人あたり何人の感染者⇩でまとめてみました。

【ベイエリア9カウンティーの人口10万人あたり感染者数累計】

アラメダ:578.55人/10万人

サンタクララ:429.46人/10万人

コントラコスタ:539.20人/10万人

サンマテオ:620.63人/10万人

サンフランシスコ:618.02人/10万人

ソラノ:667.70人/10万人

マリン:1,729,14人/10万人

ソノマ:448.25人/10万人

ナパ:491.33人/10万人

10万人あたりのデータだとまた違った捉え方ができそうです。

感染者数だけ見ると、シリコンバレー(サンタクララ)多いのですが、人口10万人あたりでは、サンフランシスコの方が多い。安全と思っていたワインカントリー(ナパ・ソノマ)よりもシリコンバレーが、低いのも驚きです。

また、感染者数の推移で、全米各カウンティー別に感染者数のデータがあり、トップ50に南カリフォルニアの3カウンティーがあったので、やはり10万人あたりの数字を下記⇩しました。

【人口10万人あたりの感染者数累計】

ロサンゼルス:1634.10人/10万人

オレンジ:996.34人/10万人

サンディエゴ:750.95人/10万人

*LAは全米で2番目に人口が多く、サンディエゴはカリフォルニア州で2番目に人口が多い*

参考としてNY: 1722.28人/10万人

上記に数字は春からの累計データです。

人口10万人あたりの感染者数について、ベイエリア、カリフォルニア州やNYなど気になるところを見てみましたが、全米一の富裕層エリア、ニューサム知事も住んでるし、俳優さん、アーティスト、著名人が多く住んでいます。そのマリンカウンティーの割合が高いのが驚きでした。セレブなエリアのマリンカウンティーは、静かで緑も豊かでまるで森の中で生活している錯覚をしてしまうほど素晴らしい生活環境。そんなこともあって高齢者施設が多くあります。またメキシコ系の方多く住むエリアもあります。医療機関の方によれば、高齢者の方、メキシコ系の方の搬送が多かったそうでした。また、州の管轄サン・クエンティン刑務所(San Quentin State Prison)のアウトブレイク(受刑者約3500人の約2000人感染、職員も100人近く感染)も深刻な状況です。

⇩カリフォルニア州からは過去2週間の各カウンティー増加と比率が出ています。

私達のコロナ対策は三密回避

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▲ディリーシティーにある専門病院

「シートンメディカルセンター(Seton Medical Center)」は、ベッド数357床の巨大病院。運営がうまくいかず閉鎖を余儀なくされたのですが、コロナ患者を受け入れる病院として3月20日以降220床を受け入れ始めています。カリフォルニア州は3月末の時点で9万床があり、さらに5万床を確保したい知事は会見していました。現在受け入れられるベッド数は約7万2000床(ICUは8割近く埋まってる)です。

NYの痛ましい状況は忘れることはできませんが、カリフォルニア州(3951万人)とNY州(1954万人)では人口が倍以上違うにもかかわらず、NYでは亡くなった方が非常に多かったです。春NYのアウトブレイクでは、医療崩壊が起ってっていただろうとUCSFの先生が個人的なこととして話をしています(先生方はそのとき現場にはいないので、ほかの情報を基にした話)。 カリフォルニア州で同じことが起こらないことを願うばかりです。

医療関係者の方達の話など聞いてあらためて、最前線で治療に当たっている方々には感謝の気持ちしかありません。息苦しいから病院に来た方が、1時間後には挿管というのがコロナだそうです。

私たち一般人でできることは、マスクマストと手洗い、そして経済活動再開に伴い出歩く事も多くなりますが、絶対的な"三密回避"です。

一進一退を繰り返し続けるコロナ禍で何とか安全に過ごしていきましょう。

〜情報をくださった方、お話を聞かせてくれた皆さんありがとうございました〜

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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