【番外編ネバダ州リノ】ウィズコロナで人気都市は世界最大の小都市

公開日 : 2020年10月05日
最終更新 :
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▲リノの名物看板

春以来、リモートワークになったことがきっかけで、サンフランシスコや都市部のオフィスに行かなくても済む人たちが増えました。自宅で仕事の合間に近所を散歩、庭やベランダがある家では家庭菜園が盛んになりました。なので静かな郊外の緑あふれる暖かな庭付き一戸建てが売れてるんだとか......

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▲カジノホテル

都市部から車で行け、町並みはサンフランシスコとガラリと変わり、カジノも楽しめる"プチ・ラスベガス"がリノ(Reno)。カジノの町でとっても有名なんですが、密かに人気の町になっています。

シェラネバダ山脈とロッキー山脈の間の盆地(グレートベイズン)に位置するネバダ州リノは、人口が約23万人。ネバダ州ではラスベガス・ヘンダーソンに続く都市です。町のニックネームは"世界一大きな小都市・The Biggest Little City In The World"(笑笑)大きんだか小さいんだかおもしろい愛称は1929年に命名。ゴールドラッシュの1850年代後半に金銀の集散地として繁栄を極め、1860年代は鉄道拠点として栄えたましたが、資源が枯渇するとともに廃退へ......転機は1980年代、アメリカはカジノはたいへん厳しく規制されています。ネバダ州はカジノの規制緩和をしたことで発展。近くには世界屈指の透明度を誇るタホ湖(Lake Tahoe)やオリンピックも開催されたスキーリゾート地もあり、カジノ規制緩和は正に起爆剤"スティミュラス(Stimulus)"だったのです。

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▲ゲームコーナー

ラスベガスでカジノホテル体験をされた方、その規模をちっちゃくしたのがリノと思っていただくといいかもしれません。いまはコロナで人数制限もあるので、椅子がひとつおきだったり静かなカジノでしたが、サンフランシスコ・ベイエリアからは1泊2日で行けます。休暇でリノ・レイクタホに行ってきた知り合いが非常に多かった2020年の夏休みでした。ワーケーションで都市部を離れ緑豊かでちょっと気分転換でき、何かあったときは会社に行くにも行きやすい距離と場所......そんな"適当な場所"がリノ・タホ湖周辺です。サンフランシスコ・シリコンバレーに車で行くにしても3時間くらいで行けちゃうのでこれも"適当な気分転換のロングドライブ"ができるわけです。

空港もあってここから国内飛べちゃうし、スキーリゾートも近い、なんか適度に便利で楽しいところなんです。ワーケーションなどで長期滞在者が増えたこともあり、Wi-Fi環境の整備保守点検で、電話会社インターネットの会社テクニシャンが大忙しだったそうです。

ゆえにこの周辺の家賃が徐々に上がっていて、にぎやかになり昔からの住民は正直怪訝な顔......

今回宿泊したホテル

【Sliver legacy Resort Casino】

・住所: 407 N Virginia ST Reno, NV 89501

・TEL: 775-329-4777

歴史的な交通拠点はブリュワリー地区

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▲ビール醸造所地区

リノは、鉄道に限らず、大陸横断道路"リンカーンハイウエーLincolin Highway"の中継点でもあるんです。

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▲隣同士のブリュワリー

カジノホテル街からも歩ける距離、つまり繁華街近くなんでブリュワリー巡りも可能。「Alpine Beer Company」「Record Street Brewing Co「The Depot Craft Brewery Distillery」あたりの"ブリュワリー地区(The Brewery District )"は、昼過ぎになるとどこからかお客さんが現れ始め、気がつけば見ず知らずの人たちが、勝敗の話に花が咲く......

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▲The Depot

"ベスト・イン・リノ(Best in Reno)"なブリュワリーレストランが、ハイウエーの表示もある"デポ(The Depot)"に行ってみました。

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▲リンカーンハイウエーの表示

まずは、指標を確認!

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▲個室もある

ダイニングは広かった。もともと駅だっただけあって、いろいろ想像できる造り。玄関から待合室、切符売場、事務所、駅長室......

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▲フライト

初めてでは何を飲んでいいかわからないので、お店の方おすすめをチョイスしてもらって"テスター(Beer Tester)$10"を頼みました。

余談。デポではテスター(Tester)って書いていましたが、最近はよく"フライト(Flight)"っていっていますね。味見セットのことです。ほかにもサンプラー、ティスティング、テスターとかと呼び名があります。だいたい2オンス(2oz≒60ml)のグラスに4種類以上。リストから好きなモノを選べますが、お店の方にお任せでも大丈夫です。フライトって飛ぶって意味ですが、群れて飛ぶのもフライトっていうみたいです。ビールが群れのように飛んできた? ちょっと興味深い言い方ですね。

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▲ししとうSHISHITO獅子唐

いまや立派に英語化されブリュワリーレストランの定番となった"シシトウSHISHITO($7)"

これ辛くないなかになぜか辛いのが紛れ込んでいて、ロシアンルーレットみたいなスモールプレイト(Small Plate)

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▲金庫

やはり、かつては駅だった。

引退した金庫があるよ!ってお店の人が案内してくれました。

どこにあったかって女子には行きづらい男子トイレにありますよ。

私お店のお兄ちゃんと一緒に入りました><

学ぶこと多き楽しいハッピーアワーでした。

■Alpine Beer Company: https://alpinebeerco.com

■Record Street Brewing Co: http://www.recordstreetbrewing.com

■The Depot Craft Brewery Distillery: https://thedepotreno.com

トレジョのついでに行ってみようグレートベイズン

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▲トレジョ

やっぱりありました! トレジョ(、お店情報こちら

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▲お決まりのご当地バッグ

コレクターにはたまらないばらまき土産です。この店舗には北カリフォルニア版(サンフランシスコ版)も売ってました。

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▲日本でも紹介されている

日本のビール雑誌でも紹介されている「グレート・ベイズン・ブリューイング(Great Basin Brewing Co)」にも寄ってみました。

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▲広いダイニングスペース

広々としたダイニングはちょっとファミレスっぽくって幅広い年齢層に受け入れられる雰囲気でした。

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▲アメリカンな料理

顔面大プライムリブ(Beer Braised Prime Rib $24.95)とアメリカンペールエール(Deathwish American Pale Ale $5)ビールはフラッグシップもいいけど、シーズナルもバラエティ豊か。ショッピングセンター内なので買い物ついでに寄ってもいいですね。

サンフランシスコ・ベイエリアに比べると、コロナ禍と言えセカセカした感じもなく、ここではポストコロナの生活が始まっているなと感じました。いつ終息するともわからないコロナとある意味うまく付き合っていかなけばならないのかもしれませんね。でも安心して生活できる日が早く来て欲しいです。

【Great Basin Brewery Company】

・住所: 5525 S Virginia ST Reno,NV 89502

・TEL: 775-856-1177

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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